この32巻ね、俺はウルッときちゃうんですよ…
さて黄金の鐘を鳴らそうとするルフィ、それがもちろん気に入らないのはワイパー。
まぁワイパーの言うことはもっともですが…
ロビン「400年前…青海である探検家が「黄金郷を見た」とウソをついた。」
ワイパー「⁉」
ロビン「世間は笑ったけれど彼の子孫達は彼の言葉を信じ、今でもずっと青海で黄金郷を探し続けてる。黄金の鐘を鳴らせば黄金郷が空にあったと彼らに伝えられる、麦わらのあのコはそう考えてる。素敵な理由じゃない?」
ワイパー「…そいつの…その…子孫の名は…?」
ロビン「…モンブラン・クリケット…」
ワイパー「ならば400年前の…!」
ホント奇跡です。ワイパー達シャンディアは400年前の経緯を知っておるからね、鐘を鳴らそうとするのも分かりますよ。だけどノーランドの子孫はそんな経緯を全く知らんわけですよ。ノーランドとカルガラの間の友情なんてものは何一つ知らんわけですよ。にも関わらず遠い青海でノーランドの子孫が自分達の故郷の存在を未だ主張し続けてくれていた…そんな事を知ったらそりゃワイパーといえども泣いちゃいます。
つーわけで本日3発目の…
ワイパーの肉体の強靭さも凄いですが、こんなのを喰らいながら原型をとどめていたシュラの肉体の強靭さにも感服。
そんなこんなでエネルはついに雷の力でアッパーヤードを砕きにかかりますが…
ワイパー「ムダだ…エネル…お前には落とせやしない…シャンドラの地に生きた誇り高い…戦士達の歴史を…!どこにあろうと力強く!生み出し…育む!この雄大な力を!お前には落とせやしない!お前がどれだけの森を燃やそうと!どれだけの遺跡を破壊しようと!」
なんとなくシータの名言を思い出してしまいました…
『土に根をおろし 風と共に生きよう
種と共に冬を越え 鳥と共に春をうたおう
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!』
大地の強さ、逞しさ、そして包容力…なかなか気付かない事なんやけどね…
つーわけで雷迎に突っ込むルフィ。
コニス「ねえ…スー…神様っているのかな…いたら…助けてくれるかな…どうか…本当にいるのなら…奇跡を…」
ここが空島編のメインテーマでしょうか。「神=恐怖」だったんですよ、400年前のシャンディアも現在の空島も。だけど違うと。そんなものは神ではないと。神とはすなわち「心の支え」なんだと。そーゆー解釈でよいでしょーかね?
そんなわけでルフィは雷迎を破壊!
ここまで盛り上がっちゃったらルフィvsエネル戦を長引かせるべきではないですね。もー瞬殺ですよ。
だけどもついにエネルも本気に。 2億Vといわれてもピンときません。基本に戻って考えてみましょう、ボルトが電圧でアンペアが電流でしょ。電圧は電気を流す圧力、電流は流れる電気の量なんでしょ。電圧が高ければ高いほど流れる電流量は多くなるわけだ。じゃあ2億Vならどれくらいの電流が流れるのかというと……やっぱピンときません(笑)
つーわけでルフィがやってくれました。
ノーランド「大きな黄金の鐘の音が…聞こえる。黄金郷は空に…実在したのさ…ノーランドは…おれの先祖は…ウソつきじゃなかった…!それを教えてくれたんだろう?空から…」
一撃でやられたエネル、ちょっと格を落とした感もありますが、それでも青海に降りてくれば即四皇レベルの力はあるのでは。自然系の悪魔の実は他にモクモク・メラメラ・スナスナ・ヒエヒエ・ヤミヤミ・ピカピカ・マグマグ・ヌマヌマ・ガスガス・ユキユキの10種が登場してますが、やはりゴロゴロが最強でしょ。エネルは覇気も使えるわけですからね、伸び代はまだまだあるな…
そんなわけで鐘の音は青海にも響き渡ります。
きっちり伏線は回収できましたね。
つーわけで空島編の締め。
『鐘の音は…』
『浮寝の島の旅路は長くも 遠い記憶は忘れがたし かつて人はその鐘の音に言葉を託した 遠い海まで届ける歌に誇り高い言葉を託した』ルフィ「鳴った。」
ナミ「うん。」
ルフィ「聞こえたかな、おっさん達に。」
つーわけで戦いは終わりました…
酋長「急ぐなワイパー…少し成り行きを待て…遠い過去にたとえどんな壮絶な戦いの理由があったとして…今生きる我々にはこの空が故郷…」
ワイパー「酋長!」
酋長「聞け…ワイパー。少なくとも大地は何者も拒んではいない。」
ガンフォール「…そうだとも…少なくとも…!人々は今誰一人…」
未成年の喫煙や飲酒のシーンはアニメ化されると削られるといいますが、こーゆーシーンはどーしてるんでしょかね?ロビン以外は全員未成年の麦わらの一味、まさかジュース飲んでるわけでもなかろうに…
さてロビンは歴史の本文を発見。
神の名を持つ古代兵器は3つ存在してます。「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」プルトンは一発で島を吹き飛ばせる戦艦、ポセイドンは海王類と意思疎通できる人魚だと後に判明します。残るはウラヌスですが…プルトンは冥界の神、ポセイドンは海の神で、ウラヌスは天の神。だとすればウラヌスとは…エネルが扉絵連載で到達した月世界に何か秘密があるのかもね…
そして長かった空島編もついに終わり青海へ帰還。その方法は高度7.000mから…落下!
このメリーはいいですな…
このロングリングロングランド、何をやってるかというと次のウォーターセブン編、エニエスロビー編への前振りです。ウソップが一味を離れ、そしてロビンを取り戻すというストーリーに重厚感を持たせるための前振りです。だからトンジットさんは別にいてもいなくてもどっちでもいいんですがね。
そんなトンジットさん、チーズを食べて腹をこわします。
そして登場します。ワンピース史上最もふざけてる海賊団が!
フォクシー海賊団は目的がよく分かりませんな。ワンピースを目指してるわけでもなさそうやし、お宝が目的でもなさそうやし。楽しくやれればそれでいーや的な、大学のサークル的な香りがしますね(笑)
そしてフォクシー海賊団の船長がもちろん…
ワンピースの敵の中で最も憎めないキャラでしょうか。そもそも悪人なのかどうかすら定かではない。エネルという巨悪の後ですからね、フォクシー見てるとちょっとホッとしますな...