さてジョジョ第6部ストーンオーシャンの考察も終わったので…これに突入します!
この連載が始まった時はやはりざわつきましたよね。ジョジョシリーズはやはり6部で完結してしまっていて、このスティールボールランは全く別の作品なんだと思わせるには十分な始まり方でしたから。でもまもなくこのスティールボールランは「ジョジョの奇妙な冒険Part7 スティールボールラン」と改められ、正式にジョジョシリーズとして認定されたんです。やっぱここまで続いたジョジョシリーズを打ち切るのは寂しいですもんね…
普通の漫画なら第1話に登場するキャラクターが物語の主役です。誰だってこのサンドマンがジョジョ第7部の主役かと思います。と思いきや単なる敵キャラの1人にすぎませんでした(笑)う〜む、斬新。
そんなサンドマン、先祖の土地を白人から買い戻すためにレースに出ます。旅をしながらスタンド使いと戦うというこの流れはジョジョ第3部に近いものはありますね。それに舞台がアメリカというのは6部から引き継いだ流れです。よくよく考えてみるとジョジョシリーズにおいて日本が舞台になったのはここまで第3部の冒頭と第4部だけなんですよね…
さて前代未聞のこのレースを主催したスティーブン・スティール、新聞記者からもしこのレースが失敗したらどうするのかと尋ねられ…
さてこのスティールボールランに出場する男が第1話の最後にようやく登場します。
さてサンドマン、ジャイロ、ジョニィ以外にもレース参加者はもちろんいます。まずはこの男。
そんなわけで第1ステージがスタート。第1ステージはスプリントレース、それでも距離は15,000メートルもありますが…
そんなジャイロに競りかけるのがこの男。
ここでツェペリの名を使われるとオールドジョジョファンにはたまりませんよね。1部と2部ではキープレイヤーだったのに3部以降全く忘れ去られていたツェペリ一族がついに7部にしてジョジョの奇妙な冒険の主役をゲットしたというのは感無量ですよ…
そりゃそーだわな、ジョジョの奇妙な冒険である以上主人公はジョジョでなけりゃいけないんです。ジョナサン・ジョセフ・承太郎・仗助・ジョルノ・徐倫に続く7人目のジョジョはジョニィなんです!
ぶっちゃけて言ってしまえばこのスティールボールランの優勝者です。ジョニィ?ジャイロ?サンドマン?全員レース途中で脱落しちゃいます。まぁ荒木飛呂彦が描く以上、読者が予想できるような結末には着地しないんですよ…
そんなポコロコ、街の占い師から人生最高の幸運が訪れると告げられます。
これはもう第3部のエンヤ婆でしょう。このスティールボールランの世界はこれまでのジョジョシリーズとは世界そのものが異なっていると考えてOKですが、どこかこれまでのジョジョシリーズの世界と重なってるようにも思えるんです。もしかするとこのスティールボールランの世界はプッチ神父のメイド・イン・ヘブンによって一巡した世界なのかもなぁ…これはたまりませんな。ジョジョの奇妙な冒険における基軸はディオの邪悪な野望とそれに立ち向かうジョースター一族の高潔な魂とのせめぎ合いですからね。さすがに第3部でディオが消滅してからはその傾向も薄れてしまってはいましたが、やはりディオvsジョースター一族があってこそのジョジョの奇妙な冒険です。それにしても100巻を越えてもまだジョジョシリーズにおける悪役を務め続けてるディオってのは凄いキャラクターです。これほどブレない悪もなかなかいませんよ…
説明不要ですよね。ちなみに3部で登場したのはモハメド・ア「ヴ」ドゥルですから、微妙な違いを見逃してはいけません。