きよの漫画考察日記2174 黒子のバスケ第22巻

さて怪我の影響で黄瀬がベンチに引っ込みます。

日本人には「相手の弱点はあえて攻めない」という美学があることは確かなことです。ロス五輪の柔道の山下vsラシュワン戦において、ラシュワンが山下の負傷している右足を攻めなかった事は未だに美談として語られていますからね。がしかし。勝つために相手の弱点を執拗に攻め立てることもまた真剣勝負においては当然なことなわけです。どちらが正しいのかは一義的には答えられませんが、少なくとも個人競技ではないチームスポーツにおいて相手の弱点をあえて突かないのは驕りととられても仕方ないところはありますね…

さてここで笠松がついに黒子のファントムシュートの秘密を見抜きます。

まぁこれで視界からボールが消えると言われたら分からんでもないところもありますが、見えてないからブロックできないのかと言われたら楽勝でブロックできるはずですけどね。紫原でもブロックできなかった理由にはなってない気もしますが…

さてベンチに下がった黄瀬、入学当時は先輩に反発もしたものですが…

こーゆーのは部活のみならず社会に出てもあることですわな。自分より年下なんだけどキャリアは自分よりも上って人にはいくらでも出会います。やはりそこで敬意を払えないんじゃ社会人としてはやっていけませんからね…

とはいえ黄瀬がいないので誠凛がやりたい放題。

スクリーンからの外→中、これは止められません。つーかやはりスクリーンにいったプレイヤーがその後にボールを受ける動きをされるとディフェンダーはついていけないんですよ…

さてここで練習試合で誠凛に負けた後の事を思い出す黄瀬。

カッコいいこと言いますな。負けた時の責任を負うのがキャプテンの仕事、エースは前だけ向いてろなんてなかなか言えませんよ。まぁこういうのがあるからチームのエースはキャプテンをやるべきではないというところもありますわな。だから俺が思う理想の関係はキャプテン魚住エース仙道の陵南ですね…

さて残り時間4分で誠凛が15点リード、しかし黄瀬投入で瞬時に11点差に。

バスケで15点差を詰めるのは相当難しいことです。それが残り4分ならもう諦めてもいい時間帯です。でもやっぱ奇跡の逆転劇ってのはあるんですよ。まずはこのレジーミラー。

6点差で残り16秒、ここから3ポイント2本とフリースロー2本を沈めたいわゆるミラータイム、これは有名ですね。

さらに有名なのはやっぱこれですかね。
残り時間たった35秒から13点叩き出したトレイシー・マグレディ、これもバスケ好きなら誰でも知ってる逆転劇です。こーゆーのがあるからバスケは最後まで油断できないんですよね…

さて黄瀬の完全無欠の模倣はこんな技まで。

もはやなんでもアリですな。つーか赤司の天帝の眼で相手を転ばしておいて緑間の3ポイント打ってれば無敵なんじゃないでしょーかね…

つーわけで7点差まで追い上げた海常、観客の声援も海常一色に。

プロスポーツならここまではならないんですよ、観客はだいたいがどちらかのチームのファンですから。しかし純粋にそのスポーツを楽しみに来ている観客が多い高校スポーツだとこういう事態が起きがちですね、高校野球でもそうだもんな…

さらにここでミスが出始めた誠凛。

なるほどね、確かにそうですわ。これを防ぐにはもう自分のスキルに絶対の自信を持つしかありませんよね。例えば広島の菊池なんて「ミスしないように」なんて考えてるわけがなく「絶対に捕る」としか考えていないはずなんですよね、その思考にたどりつくためにはやはり自分で十分だと思えるほどに技術を磨き続けるしかないんだよなぁ…