アニマル惑星と同じくその主題は「人間による自然破壊」。子供の教育にも役立つ作品です。
さて雲の上に天国を探しに出かけたのび太。
雲かためガス、まぁドラえもんのひみつ道具の中でも定番とも呼べるこの道具が今回のストーリーのキモですね。
さらに…
そしてこれ。
雲ローラー!
雲かためガス、まぁドラえもんのひみつ道具の中でも定番とも呼べるこの道具が今回のストーリーのキモですね。
この道具も読み切り版で登場はしていたんですが、雲よせ機という名前が判明したのはこれが初です。
ロボッターもよく登場するひみつ道具ではありますが、これまで登場していたロボッターは米つぶのような道具だったんですけどね…
雲ローラー!
これは完全に初出のひみつ道具。ドラえもんのひみつ道具を網羅しようと思ったら大長編も抑えないといけないんだよなぁ…
これはどうだ。
さらにこんな道具。
さてのび太とドラえもんは雪山でこんな絶滅動物に出会っちゃいます。
さてこのグリプトドンと一緒に見つけた少年タガロ、彼が行方不明になっちゃったのでこの道具。
さらに重要なキーアイテム。
さてこの天上世界では様々な絶滅動物が保護されてました。
そんなこんなでノア計画は中止。天上人たちは全員が植物星へと移住してしまいました…
のび太のアニマル惑星も自然環境保護をテーマにした作品ではありましたが、ここまでメインテーマとして前面に打ち出してきたのはこの雲の王国が初でしょう。まぁこういった自然環境保護の啓発的な作品に子供時代に触れられるかどうかが大切なんでしょうね。俺たちが子供時代にその役目を果たしてくれたのはやはり風の谷のナウシカでしたからね…
これは大長編が初出。いつかこのブログでもドラえもんのひみつ道具の総まとめをやらないとダメかな…
これも初出。まぁ確かに雲の上に何か作ったところで、隠しとかないと今の世の中じゃ衛星写真で即見つかっちゃいますからね…
さて完成した雲の王国で遊びすぎた一同、しかしこのオプション道具を使えば問題無し。
これも初出。お腹の空いた人を引き寄せるというこの道具が、後に世界を救います。大長編ドラえもんはキーアイテムをこっそりと登場させておくんですよね…
この手の道具はだいたい悪人によって悪用されるんですがね…
過去に大長編で登場した女性ゲストキャラクターの中ではイマイチ華がないですかね。宇宙開拓史のクレム、魔界大冒険の美夜子、そして鉄人兵団のリルル、この3人がやはり突き抜けてるかな…
ちなみにパルパルの声はZガンダムのミネバと同じです。
ジャイアントモアは1500年頃には絶滅してしまっていたそうですが、これはもう仕方ないでしょ。ニュージーランドに移住した当時のマオリ族による乱獲を責めることは誰にもできません。しかしアフリカにいたクアッガは1883年に、タスマニアにいたフクロオオカミは1936年に、それぞれ人間による乱獲により絶滅しています。フクロオオカミなんて20世紀に入ってますからね、なんとか保護できないことはなかったのになぁ…
そしてスミロドンってのはアメリカ大陸にいたサーベルタイガーです。巨大な犬歯はメガテリウムのような大型獣に噛み付くぶんにはよかったんでしょうが、獲物が小型化してくると対応できずに絶滅したそうです。生物界の淘汰というのも奥が深い…
さてこの天上世界はエコな世界でした。
俺はマイクロ波というものがよく分かりませんが、発電した電気を送れるのであれば画期的なことですよね。世の中から電線やコンセントというものが消滅して全ての家電はコードレスになるし、携帯だって充電せずに使いたい放題になりますもんね…
そしてここからは一気に冒険の流れへ。
この雲の王国においてドラえもんは故障→復活→瀕死の重傷とピンチを繰り返します。まぁドラえもんがしっかりしてるとストーリーが進まないこともありますからね…さて天上人から逃げ出したのび太、ここでこの懐かしいキャラクターに出会います。
ここでまさかのホイくん登場。分からない人はドラえもん35巻を読まなければいけませんね。こののび太と雲の王国は大長編でありながら読み切り版とリンクしてる箇所が多々あるので、大長編だけ見てるという人には厳しいのかもしれません。まぁ丁寧に説明はされてますけどね…
ここでまさかのホイくん登場。分からない人はドラえもん35巻を読まなければいけませんね。こののび太と雲の王国は大長編でありながら読み切り版とリンクしてる箇所が多々あるので、大長編だけ見てるという人には厳しいのかもしれません。まぁ丁寧に説明はされてますけどね…
ちなみにホイくんの声は母をたずねて三千里のマルコと同じ。
長寿アニメの宿命なんですが、ルパン役の山田康夫と銭形警部役の納谷五郎が亡くなり、石川五エ門役の井上真樹夫と峰不二子役の増山江威子は既に代替わりしてますので、昔からずーっと声が変わってないのは次元だけなんです。ただ次元の声を長年担当してきた小林清志さんももう85歳ですからね、いつかあの声も聞けなくなってしまうのかな…
さてさてのび太はこれで天上国を脱出。
このムカシダイダラアホウドリという鳥は実在した生物かどうか確認できませんでした。おそらくこれだけフィクションの生物なのかもしれませんが、アホウドリ自体が絶滅危惧種ですからね、注意喚起する意味ではいいのかもしれません。
このムカシダイダラアホウドリという鳥は実在した生物かどうか確認できませんでした。おそらくこれだけフィクションの生物なのかもしれませんが、アホウドリ自体が絶滅危惧種ですからね、注意喚起する意味ではいいのかもしれません。
さてここでパラレルワールドに迷い込んだドラえもんとのび太、そこではノア計画が実行されてしまっていました。
さて天上人にノア計画を中止させるため、ドラえもんはこのひみつ道具を用意。雲もどしガス!
陸地がことごとく水没したら、やはり人類は滅亡するのでしょうか?海は生命の母とはいうけれども、やはり大地からの恵みなくして人類は生きてはいけないでしょう。映画のウォーターワールドみたいにはできないよなぁ…
固めた雲を元の雲に戻してしまうガスですが、天上人からすればこれほど怖い兵器はありません。足元が急に抜けて落下するってのはとんでもなく怖いからなぁ…
がしかしこの雲もどしガスを密猟者に悪用されてエネルギー州が消滅。責任を感じたドラえもんのとった行動は…
のび太と雲の王国はいつもの大長編とは異なりジャイアンやのび太の見せ場となるポイントがありません。いつもダメなのび太が見せる頑張りや、いつもは乱暴者のジャイアンが見せる男気が大長編のいいところなんですが、この作品に関してはそれをドラえもんが行うわけですね…
がしかしこの雲もどしガスを密猟者に悪用されてエネルギー州が消滅。責任を感じたドラえもんのとった行動は…
のび太と雲の王国はいつもの大長編とは異なりジャイアンやのび太の見せ場となるポイントがありません。いつもダメなのび太が見せる頑張りや、いつもは乱暴者のジャイアンが見せる男気が大長編のいいところなんですが、この作品に関してはそれをドラえもんが行うわけですね…
そんなわけで大破したドラえもん…と思いきや、外見的には無傷という頑丈っぷり。
さらにこんな証人も。
彼らについては17巻の「モアよドードーよ、永遠に」を読みましょう。まぁこのモアとドードー鳥はのび太によって無理やり現代に連れて来られたわけですけどね…
大長編ドラえもんは何だかんだ言いながら力づくで問題を解決してたという面もあります、これまでの11作は全て最終的には大規模なバトルが行われていましたから。しかしこののび太と雲の王国においてはそうではなく、裁判による決着が図られるんです。これは新たな試みかもな…
ちなみにホイくんの父親の声はFate/Zeroのケイネス・エルメロイ・アーチボルトと同じだそうな。
彼らについては17巻の「モアよドードーよ、永遠に」を読みましょう。まぁこのモアとドードー鳥はのび太によって無理やり現代に連れて来られたわけですけどね…
ドラえもんに登場するレギュラーキャラクター以外では相当有名な部類に入ります。33巻の「さらばキー坊」に登場した一発キャラではあったんですが、この雲の王国で再登場を果たし、ついに2008年には「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」にて主役級の扱いを受けるにまで成長します。読み切り版に登場したキャラクターがその後大長編において抜擢される例としては他にピー助とフー子くらいのものですからね…
のび太のアニマル惑星も自然環境保護をテーマにした作品ではありましたが、ここまでメインテーマとして前面に打ち出してきたのはこの雲の王国が初でしょう。まぁこういった自然環境保護の啓発的な作品に子供時代に触れられるかどうかが大切なんでしょうね。俺たちが子供時代にその役目を果たしてくれたのはやはり風の谷のナウシカでしたからね…