さて北住との練習試合、ゾーンプレスに対し空はサイドライン際を突破。
サイドラインに対する考え方はスポーツによりけりですな。基本的にボールがサイドラインを割るパターンには、
①ボールがサイドラインの外に落ちた
②ボールがサイドラインの外に行ったが、まだ空中にある
③ボールを保持してる選手の足が外に出た
この3パターンが考えられると思いますが、①②③全てのパターンでサイドラインを割ったと判定されるのはラグビーです。そしてサッカーは①②の場合にサイドラインを割ったと判定されますが、バスケの場合は①③の場合にボールデッドになります。だからバスケくらいのもんなんですよ、サイドラインを超えたボールに必死で飛びつくようなスポーツはね…
さて北住はクズ校のゾーンをこうやって崩します。
オーバーロードフォーメーション、初めて聞いたバスケ用語ですわ。これは相手のゾーンディフェンスに対しオフェンスを片側のサイドに集中させて崩す陣形だそーです。別にそんなかっちょいいネーミングを付けなくても、普通にやってることですね…
さて追うクズ校、しかしここで点取り屋がベンチへ下がります。
湘北の流川もそーなんですが、爆発的得点能力がある選手はえてしてスタミナが無い設定です。その理由は単純ですね、そーしないと試合展開が盛り上がんないからでーす。
つーわけで追いかけざるを得ないクズ校は千秋が点を取りにいきます。
空「え、じゃえーと…今までは本気じゃなかったんですか⁉」
千秋「バカモノ、俺はいつだって本気だぞ。」
健さ~~ん!!
そーゆー理由でPGに徹することになった空でしたが…
七尾「PGにまわることでプレイヤーが失ってしまうものがあるんです。」
チャッキー「失うもの?」
これはまぁ仕方のないことだと思いますが。積極的なPGは悪いことではありませんが、それでもやはりシュートセレクションに非常に気を使わざるを得ないポジションなんですよ。センターやフォワードがボールを持ったらまっすぐにゴールを目指して問題無いんですが、PGだけはそれじゃダメなんですよねぇ…
さてここで俺たちの世代だとちょっと違和感を感じる事態が起きます。
俺たちはヘルドボール→ジャンプボールだと刷り込まれて生きてきましたから。実は2005年からなんですがオルタネイティング・ポゼッション・ルールというのが日本のバスケにおいて導入されました。これはジャンプボールをするのは第1ピリオドの最初だけで、それ以降はヘルドボールの場合にはジャンプボールは行わずに交互にスローインを行うという形式に変更されたんです。まぁNBAで導入されていないんでなかなか俺たちの耳には入ってこなかったルール改正だったんですがね。なんでこーゆールールに変更されたのか、まぁ推測ですが2点理由があると思います。まずは試合のテンポアップ。そしてもう1点は公平性なんじゃないでしょーかね。せっかくヘルドボールにしても身長が低いと結局ジャンプボールで負けるんで意味が無い、そーゆー不公平感を無くそうとしたんじゃないでしょうかね…