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きよの漫画考察日記2334 修羅の門第弐門第13巻

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チューリップ

さてライアンを破った九十九。
柔道や相撲をやってりゃ骨格がズレないわけがありませんが、それを自分で感じ取るのは難しいですよね。逆にそういった変化を拾い取って修正できる整体師ってのは凄い職業なのかもな…

つーわけで準決勝第2試合は…
飛田高明vs姜子牙!
これほど結果が見えてる試合もありませんね。ここで飛田が勝利して決勝が九十九vs飛田なんてカードになったら読者が腰抜かします(笑)

さて1回戦でニック・ギャレットの攻撃を全てかわした超スピードの姜子牙に対し飛田はこう戦います。
俗に「猪木アリ状態」と呼ばれるこの戦法、膠着状態が続いてしまい観客としてはつまらないのは事実です。なので最近ではレフェリーブレイクが入るのが一般的ですが、何故そうなってしまうかというと立っている側にこれといった効果的打開策が無いからなんですよね…

さてこうなると姜子牙の発勁は使えません。
姜子牙を倒したいなら寝技です。発勁さえ封じてしまえば体重の軽い姜子牙がそこから逃れる術は無いでしょう。まぁそれをさせないのが姜子牙なんですが、そうなってくると立ち技最強の神武館と姜子牙との対戦にも興味が生まれますね…

さてこの体勢で14分間蹴られ続けた飛田、それは全て布石でした。


タックルというのも避けづらい攻撃だと思いますよ。拳や蹴りはかわすことができても、身体全体で突っ込んでこられると捌くのは困難ですよね。原始的な技なんだけども「肩での打撃」というのももう少し評価されてもいいのかもな…

つーわけでついに帯を掴んだ飛田、しかしこの状態からでも強いのが発勁使い。

陸奥と対戦する時に何より必要なのは「密着した状態で強い」というスキルです。レオンは言うまでもありませんが、アリオスもショートアッパーがあったが故に陸奥と互角に戦えたという側面があります。陸奥に懐に入られると一瞬で勝負が決してしまうというのは片山戦だけでなく宮本武蔵戦や土方歳三戦を見ても明らかですからね…

しかし最後の最後に意地を見せた飛田。

単純に相手を投げるというだけなら柔道の技の方が効率が良いです。大外刈りや内股、体落としetc相手を投げやすい技は豊富にあります。にも関わらずここでスープレックスにいくというのが飛田のプロレスラーとしての美学かな…

とはいえ結局はクラウザーさんの投げたタオルにより飛田は敗退。



レスラーの引退というのも物寂しくなってしまう瞬間ですよね。他のスポーツ選手の引退とは違い、傷ついた身体を引きずっての引退という印象がレスラーの場合には特に強いんだよなぁ…


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