さて、前巻に続き今回の敵はこの人。
20億の最終兵器ヴェント、まぁ確かに世界の人口76億人の内だいたいキリスト教徒が22億人、イスラム教徒が15億人、ヒンズー教徒が9億人、無宗教が7億人くらいになるそうです。22億人…ちょっと想像出来ないくらいの多さの人間が同じ価値観で行動しているという事実は冷静に考えると結構不気味なことなのかもしれませんがね…
さてここで唐突に「みにくいアヒルの子」を読み出した禁書目録。
童話も大人になった今改めて読むと、子供の頃とは全く違った解釈ができて面白いですよね。みにくいアヒルの子は単純に読めば単なるサクセスストーリーなんですが、ホントに白鳥であることが幸せなのか、アヒルと白鳥の差である美しさとは何なのかとか考え始めると、途端にシニカルな話に見えてくるんですよね…
さて猟犬部隊の装備を奪った一方通行。
これ、実現できるのかね?もちろん特定の匂いをデータ化することは可能だろうし、空気中からその成分を抽出するということも機械的に出来るかもしれません。がしかし、特定の人物の匂いを追跡するために使うのは相当難しそうな気がしますけどね。そもそも風が吹いたら匂いなんて消散してしまいそうなものだしなぁ…
そんなこんなで第1ラウンド開始。
戦いの前に自分の名前を名乗るのは漫画ならではですわな。実際にはそんな奴見たことないですけど、殺し合いが日常的に行われていた時代にはあったのかもしれませんね…
つーわけで本格的に当麻を狙い始めたローマ正教。
そもそも宗教の敵というのは権力であるべきだと俺は思いますけど。でも現代社会では権力と宗教の対立軸はほぼほぼ解消されてしまっていますからね、だから宗教の存在意義がどんどん薄れていっているんだと思います。1000年後、もしかしたら地球上に宗教なんてものはなくなってしまっている可能性だって捨てきれませんよね…
その頃一方通行は狩の時間。
俺は人を殺したことがないので分かりませんが、実際人を殺し続けてたら楽しくなってくるのかもしれませんね。だって子供の頃俺たちは実際に昆虫とかを殺して楽しんでましたからね、あんがいこういう感情は人間の中にあるんだと思いますよ。罪悪感さえ薄れてしまえば、あとは征服欲や自己顕示欲が勝つということなんでしょうな。
しかし猟犬部隊を殺し過ぎた一方通行は、殺人犯として手配されてしまいます。
闇の世界に堕ちようが、二度と光の当たる場所を歩けなくなろうが、まぁ男なら譲れないものの一つはあったりするもんです。ほとんどの場合それは家族か恋人なんでしょうが、赤の他人にこの想いを抱けたなら強いですよね…