この29巻、内容は全てこの試合です。
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幕之内一歩vs千堂武士！
一歩が同じ相手と2度戦ったのは千堂だけですが、やっぱ再戦ってのは面白いんよね。負けた側は連敗するわけにはいかないし、勝った側も必死でアドバンテージを守ろうとするし、お互いの手の内を知った上でそれを研究し対策を練り尽くした上での試合が再戦ですから。面白くないわけがないんですよ。
さてこの試合、開始1秒で一歩がデンプシーロール！
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内藤大助、まぁテレビでもよく見るから皆知ってるでしょーが、日本王者時代に1R24秒でKO勝ちしたという日本記録を持ってます。最速KOキングは内藤大助なんですよ。まぁ世界戦1R34秒でKO負けしたという真逆の記録も持ってはいるんですが（笑）ちなみにタイトル戦に限らなければ日本ボクシング界における最速KO記録はまさかの「8秒」10カウントすら入っていないということです…
さてこのダウンからなんとか持ち直した千堂、ここからは殴り合いです。
さてこの打ち合いはジワジワと千堂が有利に。
鴨川会長「両者の間に横たわるその決定的な差とは…ズバリ…」
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ボクシングほど体重別に階級を細かく分けてるスポーツは無い、この事実はボクシングにおいては体重の軽重だけで試合が決まりかねないということを示しているわけです。となれば自分の適性体重の階級で戦うよりも少しでも軽い階級で戦う方が有利なのは言うまでもないことです。千堂だって本来ならライト級くらいの体格なんでしょうしね…
つーわけで追い詰められた一歩ですが、ここで合宿の成果がでます。
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鴨川会長、鷹村、千堂が使った「殺気を込めたフェイント」です。
…と思いましたが、込められていた物は殺気ではありませんでした。
鴨川会長「そうじゃ、その眼じゃ。その眼からくり出されたモノを千堂は見たのじゃ。それこそは恐怖に打ち勝つ唯一の武器！そして幕之内一歩最大最強の武器！」
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勇気がなくちゃボクシングはできませんわな。でもやっぱ1番勇気が必要なスポーツはバイクレースですよ。限界ギリギリでコーナーに飛び込むのはただただ恐怖との闘いやもんね…
