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きよの漫画考察日記1268 クロスゲーム第3巻

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表紙に小っさな英文が書いてあるでしょ、これはローマ字でこう書いてあります「高等部に進学したコウはついに野球部に入部するも、改革に揺れる野球部の中で二軍に編入されてしまう。ちょっぴりせつない四つ葉の野球青春ストーリーついに高校編突入です!」

お月様

さて高等部野球部1軍の投手を務める野球特待生の神川の評価を聞かれた青葉は…
青葉「いいピッチャーだよ。かなり。」
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女の子目線じゃないと出てこない評価の言葉ですな。まぁ女の子は野球選手やスポーツ選手を顔で選ぶ傾向がありますけども、顔がちょっといいだけでチヤホヤされる選手を見てるとムカムカしてくるのは俺たちがカズ山本の勇姿を見て育ってきたからかもなぁ(笑)

つーわけでついに野球部に入部したコウ。
青葉「なんで野球部なんかに入ったのよ。」
コウ「何か言ったかァ?」
青葉「なんで野球部に入ったのかって聞いたのよ。」
コウ「野球がやりたいからに決まってるだろ。」
青葉「へー。昔はいやいややらされてるようにしか見えなかったけどな。」
コウ「おっしゃるとおり。最初のうちは中西に脅されてな。ところがある時、相手チームにすげえ速い球を投げるピッチャーがいてさ。」
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コウ「あんなふうに投げられたらすんげえ気持ちいいだろうなって、そん時思っちまったんだよ。不覚にもな。」
野球をしてて嬉しいのはやっぱ勝った瞬間やけどもさ、自分のプレーをカッコいいと言ってくれるのも嬉しいし、そのプレーを通じて別の誰かが野球に興味を持ってくれたらそれもまた嬉しい事よなぁ…


さてそんなわけで星秀高校野球部の監督に就任したのが…
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大門秀悟!
甲子園出場8回、うち優勝1回ベスト4が2回。これはたしかに名将と呼ばれてしかるべき数字です。そして俺は高校を渡り歩きながら結果を残す監督というのはホントに優れた監督なんだと思いますよ。その観点で見ると複数の高校で甲子園出場を果たしている名将とは…
高嶋監督 智弁学園→智弁和歌山
木内監督 取手二→常総学院
阪口監督 東邦→大垣日大
深谷監督 中京大中京→三重
小倉監督 関東一→日大三高
竹田監督 東北→仙台育英
栽監督 豊見城→沖縄水産
三原監督 広陵→福井→京都外大西
上甲監督 宇和島東→済美
迫田監督 広島商→如水館
松田監督 高知商→明徳
溝渕監督 土佐→安芸→高知
原監督 三池工→東海大相模
若生監督 東北→九州国際大付
渋谷監督 日大山形→青森山田
広瀬監督 洲本→浪商
角田監督 関西→沖縄尚学
山上監督 上宮→上宮太子
中原監督 松商学園→長野日大
村中監督 東海大相模→東海大甲府
森下監督 浜松商→日大三島→常葉菊川
清水監督 市神港→報徳学園
小林監督 市立船橋→習志野
小川監督 広島工→高陽東→瀬戸内
吉本監督 滝川→滝川二
的野監督 海星→長崎日大
一色監督 松山商→新田
金城監督 沖縄尚学→長崎日大
蒲原監督 佐賀商→千葉商→印旛→柏陵
橋野監督 丸亀商→観音寺中央
大悟監督 柳ヶ浦→明豊
磯部監督 浜松商→常葉菊川
松本監督 埼玉栄→千葉経大付
桑原監督 広島商→堀越
小枝監督 日大三→拓大紅陵
ね、名将揃いでしょ。強豪校へと移った監督もいるけども、自分の手で0から強豪校を作り上げながらもあえて無名校へと移り、その強豪校を自らの手で倒すという矛盾しているかのような挑戦を成功させている監督は間違いなくホンモノよなぁ…

そんな大門野球部のマネージャーは校長代理の娘。
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志堂理沙!
あだち充が描く性格の悪い女は最終的にはいい子になるんですけども、この子は最後までダメでした。まぁ実際の世の中には青葉や南ちゃんのような性格の女の子はほとんどおらず、この志堂理沙のような子が幅を利かせておるんですがね…

これに対して2軍プレハブ組のマネージャーはこの子。
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大久保博子!
もちろんモデルは大久保博元。西武のコーチ時代に色々と問題を起こした挙句に野球界をホサれたのかなと思ってましたが、今は楽天の二軍監督なんてやってるそーな…

そんなマネージャーにさっそくこの一言。
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これは不可避。名字が大久保で太っちょだったらあだ名は「デーブ」これ以外の選択肢は無いわ。まぁデブに対するあだ名も時代により移り変わるもんで、今では「デラックス」とか「正男」なんでしょーが、俺たちの時代のデブのあだ名は「門田」もしくは「大乃国」でしたね(笑)

そしてようやくコウの実力のほどが判明。
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幼いころから月島バッティングセンターに通ってたので投げるのはダメだけど打つ方は完璧だったコウ、打者として描くという方向性もあったはず。だけど野球漫画で投手以外を主人公にするのはやっぱ難しいわな。あだち充も以前に「ナイン」で主人公をセンターにしてたけども、やはりあれでは展開が苦しい。野手を主人公にした野球漫画で読むに耐えるのはドカベンとあぶさんだけのような気もしますね…


さてここで青葉が1軍の打撃投手としてマウンドに立たされます。懸命に投げ続ける青葉に対し…
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スポーツに興味が無い子ってのはいますよ。その事自体は構わん。がしかしじゃあお前らの興味は何なの?と問いかけたくもなる。ファッション?音楽?チャラチャラ街でブラついとる奴らがスポーツしてる奴らを笑ってんじゃねえ!

まぁ俺がそんな事を言わずともコウが言ってくれます。
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よう言うた!
俺のやってる草野球でもね、昔女の子がいたんですよ。彼女たちはソフトボール経験者だったんやけども、さすがに男に混ざって野球をやるには体力的に辛いところもあったでしょう。だけどもそんな事は一言も言わずに懸命にプレーする彼女たちはホント魅力的だったんですよ…

そんなわけでオーバーペースで投げさせられた青葉。
コウ「いいか!二度とあんなサングラスのオッサンなんかの言うこと聞くんじゃねえぞ。本当に潰されちまうからな。」
青葉「そうはいくか!」
コウ「くやしいのはわかるけど、東は無理だ。あきらめろ。」
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コウ「おまえいったい⁉︎」
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コウ「ただ?なんだ?」
青葉「ただ、赤石先輩と、ワカちゃんの言葉を信じたいだけよ。」
コウ「若葉が…何を言ったんだよ?」
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青葉はデレないのでツンデレではありません。ただ極度のひねくれ者だというだけのことです。

さてとある休日、赤石が紅葉ちゃんに初めて会って固まっちゃいます。
コウ「…そっか。若葉と間違えたのか?」
赤石「ああ、ビックリしたぜ。」
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せつない。死んだ人間は成長止まっちゃうからね、若葉は永遠に幼いままなんです…
という常識を打ち破るのがこのクロスゲームという漫画です。死んだ人間が成長して現れた時に周りの人間は何を思うのか…まぁこの展開はだいぶ先の話ですがね。

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