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きよの漫画考察日記1274 MAJOR第59巻

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メジャーの表紙をピンで飾った経験があるのは吾郎・おとさん・桃子先生・清水・寿也・早乙女監督・大河・アリス・ギブソンJr。そして10人目の男の名は眉村健!


お月様

さて美穂ちゃんと合流した清水、彼女がまだ高1だということを知ります。
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16歳の女の子に手を出すと淫行条例違反、各都道府県により異なりますが罰則は1~2年以下の懲役又は50~100万円以下の罰金です。まぁ淫行条例違反でしょっぴかれた奴がどれくらいの割合で起訴猶予になってるのかは知りませんがね…

さてドミニカ戦を明日に控え、苦しい日本の投手事情。
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岩井は石井一久のことで間違いないと思うんですが、木村ってのが誰の事か分からねえ。当時活躍してた先発投手で木村という名前に合う選手が見つからない。まぁ近いかなと思えるのはドジャースの木田優夫か日ハムの金村曉あたりですが…


そしてこのドミニカ戦に吾郎は投げることができません。
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まあこの連投規制というのはたいした問題ではありませんでした。真の問題は球数制限です。ファーストラウンドでは65球、セカンドラウンドでは80球、決勝ラウンドは95球、この球数制限がWBCにはあったがゆえに継投というものが非常にポイントになってました。でもこのルール、悪くはないとも思うんですよ。この投手じゃ打てねえぞと思う相手であっても自然に交代してくれますからね。個人だけではなくチームの総合的投手力が問われるこのルールは嫌いではないです。


さてドミニカ戦、先発は松若。
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実際には松坂は第1回WBCで3戦全勝防御率1.38で大会MVP、これで評価がグンと上がっての移籍金60億円ですからね。西武は儲かったわなぁ…


さて松若に対するドミニカの先発、凄い投手が出てきます。
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ピドロ・マルチネス!
この名前、そしてこの風貌、言うまでもない事でしょうがモデルはこの男です。
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ペドロ・マルチネス!
少なくとも俺が目撃した投手で世界最高は誰かと問われれば左はランディジョンソン、そして右はペドロマルチネスで決まりです。例えるなら「球がめちゃくちゃ速くて変化球も抜群にキレる斉藤雅樹」サイヤング賞を3回も獲得した怪物ピッチャーです。過去にはライアンやマダックスやクレメンス、現役ならハラディやリンスカムといった右腕がメジャーにはいますが、マルチネスの投げるボールは衝撃的やったもんねぇ…

さてドミニカ代表は他にも一流メジャーリーガーが揃ってます
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これはブラディミール・ゲレーロの事でしょう。強肩強打俊足の凄いバッターです。ゲレーロは2002年に39本塁打40盗塁という記録を叩き出してますが、あと1本ホームランが出てれば40-40の大記録でした。この40-40を達成したのはカンセコ・ボンズ・Aロッド・ソリアーノの4人だけという、スピードとパワーを兼ね備えた理想の打者たる称号なんですが…これを日本球界で達成できる選手が現れたら凄いことです。全盛期の松井稼頭央でさえ36-33でしたからね。だけど過去には秋山幸二が43-38と35-51を記録しています、いつかこの壁を越え40-40を達成する凄い選手が現れるのかもなぁ…

さて試合の方は松尾がマルチネスのチェンジアップを叩いて先制ホームラン!
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バットの芯とボールの芯がぶつかり合えばもちろん打球は飛ぶんですが、それだけでホームランになるかと言われるとそーでもないんです。ホームランを打つためにはこのようにボールの下をこすり上げることが必要なんです。これによりボールにかかるバックスピンこそがボールをより遠くに飛ばすためのポイントらしいですよ。

しかしあっさりドミニカに逆転されたので松若降板。
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左投げの小和田、このモデルは簡単ですな…
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和田毅!
2000年代のソフトバンク最強時代を引っ張った名左腕ですな。そんな和田もアメリカへ渡って3年目ですが、未だにメジャー登板は無し。怪我さえ治れば確実に通用する投手なんですが、2年のブランクは大きいでしょう。このまま消えていくにはあまりにも惜しい…
ちなみに和田は早稲田卒なので一応俺の後輩ということになります。青木宣親や鳥谷敬も同時期の早稲田にいたんですが、その時代以降早稲田卒の選手があまりプロで活躍できていないことが気にかかりますね…


さて1アウトも取れずに降板した小和田(笑)この大ピンチにこの投手が登場!
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初登場以来失点どころかまともにヒットを打たれた描写すらない超絶投手、それが眉村。やっぱこーゆー世界に通用する選手には若いうちから国際試合の経験を積ませるべきなんよねぇ…

そんな眉村、満塁で初球から…
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満塁でフォークを投げる事自体はいいんですよ、ただ問題なのはワイルドピッチやパスボールで失った点は味方のリズムを確実に壊しちゃうという点です。野手からすればピッチャーに独り相撲やられちゃどうしようもねーやと思わずにはいられないですからね。そーいった点からもランナー三塁でのフォークはやはりリスクはありますよ…

さて試合は日本が3点ビハインドのまま8回へ。ここで日本の守備が乱れ始めます。
寿也「グラウンドにいれば体を締めつけられるように感じる…」
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こればっかしは実際に背負った人間にしか分からんのでしょーが…まぁでも日の丸にも重さの違いはあると思いますよ。例えばオリンピックに出場しても絶対に勝てないであろうバスケ日本代表が背負ってる日の丸の重みと、負けることが絶対に許されない柔道日本代表が背負ってる日の丸の重みとではやはり心理的な違いはあるでしょうからね…

さて日本の攻撃は残り2イニングス、ここで原点回帰。
大木監督「6回7回の拙攻…おまえらだけの責任やない、監督のわしも日の丸の重さにどこか消極的になって普段着の野球を忘れとった。もちろん一発や長打で逆転劇を演じられたら言うことはない。だが相手のピッチャーが良ければそう上手くはいかん…」
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日本の野球といえばもちろんスモールベースボールですよ。がしかし本当にこれが正しいのか、ちょっと考えてみようか…
そもそもスモールベースボールとは「長打ではなく小技を積み重ねて点を取るスタイル」です。盗塁、送りバント、エンドラン、スクイズ…こーいった小技を多用するスタイルはフィジカルで劣る日本人には敵しているとも思えます。
がしかしスモールベースボールの最大の欠点は「2点取れる可能性を捨てて1点を取りにいく」という点なんですよね。つまりスモールベースボールを実践するには少ない得点を守り切れる投手力と守備力があることが前提なんです。長打力がないからスモールベースボールを選ぶという消極的発想ではダメなんです、失点を抑えられるチーム力があるからスモールベースボールを選ぶという積極的発想でいかなきゃダメなんですよ!
まぁそうは言いつつも日本人にスモールベースボールが適しているのは間違いのないことですし、高校野球を経験してる日本の選手には最も受け入れやすい戦術でもあるでしょう。問題はね、選手ではなく監督にあるんですよ。スモールベースボールという概念に固執しすぎるあまり、強打者にバントを命じて失敗させてるんじゃ意味がない、強打者の前でランナーを走らせてアウトにさせてるんじゃ意味がない、それなら最初から強打者をチームに入れるべきじゃないんです!
最たる例は2013WBC、プエルトリコ戦でのあのダブルスチールでしょう。1アウト1.2塁、バッターは阿部慎之助、捕手はメジャーでも強肩で有名なモリーナ、あそこでダブルスチールのサインはあり得ない。結果論を言ってるようで嫌な気分にもなりますが、それでも絶対にあり得ない。山本浩二はスモールベースボールの意味が分かってないと批判されても仕方ないでしょう。もしスモールベースボールをやるんだということであればあそこは代打を出して送りバントですし、阿部の打撃を信頼してるというのであればランナーは絶対に動かしちゃいけない。あの場面でのダブルスチールは「スモールベースボールで大量点を狙う」という間違った発想の産物です。最初の話に戻りますが、スモールベースボールとは2点取れる可能性を捨てて1点を取りにいく野球、そしてそこで奪った少ない点数をとにかく守り抜く野球です。山本浩二だけでなく全ての野球ファンはこの事を再認識しておかなければいけないんですよ…

つーわけでつながり始めた日本の打線、この選手もなんとか四球でつなぎます。
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この顔には悪意が感じられるけどね(笑)もちろんモデルはこの選手でーす。
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福留孝介!
まぁ現在の福留の不甲斐なさは置いておくとして(笑)いや、凄い打者でしたよ。当時の松井秀喜と福留はどのコース投げても持ってかれるというくらいの印象でした。イチローや青木は打球を広角に弾き返すけども、福留はさらに広角に強い打球を打てる打者でしたね。そして福留といえば何よりも思い出すのは2006年の第1回WBC。韓国にさ、2回も負けたあの大会ですよ。悔しくて悔しくて、ホントに悔しかった中迎えた韓国との3度目の対戦、0-0の緊迫した状況から7回に福留が放った先制2ランにどれほどの日本国民が溜飲を下げたことか!
まぁあの輝きはもう戻ってはこないでしょう、和田さんもそろそろ2軍へ落とすことを考えなくちゃいけないはずだけどねぇ…


さらにコジローも小技でつなぎます。
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一歩目を踏み出しながらバントを決める、セーフティバントの中でもドラッグバントと呼ばれる技法です。これはもう左打者の特権ですね…
ところで。セーフティバントって言葉、おかしくね?全然安全じゃねーし(笑)

さらに光中も続きます。
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先ほど言った第1回WBCでの福留の先制2ラン、その直前に松中が2塁へ魂のヘッドスライディングをしてたんですよ。あの気迫が流れを呼び込んだんだともちろん思いましたが…数年後松中は一塁へヘッドスライディングして手首捻挫。イチローが言ってたヘッドスライディング不要論が正しかったんだとも思ってしまいました。たしかにイチローの言うとおりヘッドスライディングはスピードも落ちるしケガのリスクも高くてデメリットしかないプレーかもしんないけど、野球からヘッドスライディングという気迫溢れるプレーが無くなってしまうのもちょいと寂しい気はしますね…

そんなこんなで3試合連続で勝利打点を挙げるという寿也の神がかった活躍により日本が逆転、最後は眉村が締めます。
眉村「世界か…このマウンド…このボールパークの雰囲気で…こういうスラッガー達を相手に腕試しができる茂野が正直うらやましかったが…」
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WBCはそーゆー場でいいと思いますよ。若手がメジャーリーガーのプレーを肌で感じてその距離を測る、そのための場であっても良いと思います。
そんなわけで予選リーグを勝ち抜いた日本、準決勝の相手は…キューバ!
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実際のアメリカはWBCの決勝に進んだことすらないんですけどね(笑)まぁWBCにおけるアメリカさんの本気度については次巻以降でやってくれるんですが、2次リーグ敗退→4位→2次リーグ敗退という成績はあまりにも不甲斐なさすぎる。日本とアメリカとのWBCでの対戦成績は1勝1敗ですが、一度でええからガチのアメリカと決勝でやってみたいもんやねぇ…


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