マンガの神様の作品ですからね、俺が語るのはおこがましい気もしますが…まぁ日本で最も有名な医療漫画ということで間違いないでしょーな(2位は…スーパードクターKか?)あまり知られていないことですが手塚治虫は医師免許を持ってますからね、言うなればブラックジャックは医者が描いた医療漫画なんです。それが面白くないわけがないわな…
さて1話からちゃんとピノ子も登場します。
さて1話目でさっそく収監されたブラックジャック。
なんとなく俺が知ってるブラックジャックのイメージとは違いますな。「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」なんてセリフを言うイメージが無かった。孤高で物静かという印象はありましたが、実際には人間臭い普通の男なんですね…
そして1話目のラストは…
まぁブラックジャックは人間や動物にとどまらずコンピューターすら手術してしまう描写がありますからね(笑)シャチなんてお茶の子さいさいでしょう。
第1巻にして究極とも呼べる言葉が出てきました。医者とは、医療とは何ぞや、そして人間とは、命とは何ぞやという疑問に立ち向かうのがブラックジャックです。そこに存在する悲哀やジレンマも全部含めて立ち向かってるんですよね…
脳移植、理論的には現実にも可能でしょうよ。血管と神経さえ繋げばそれで済む問題でしょうから。だけど多分繋がなきゃいけない神経が多過ぎるから実現不可能とされているんだろうけどね…
さて整形して金持ちの息子と入れ替わろうとした男、整形して金持ちの母親と入れ替わろうとした女、2人は親子の愛で結ばれ…
手塚治虫らしい手法ですよね。ブラックジャックはあくまでもフィクションであり笑いの要素も含ませつつ、だけども二次元の世界でキャラクターに命を吹き込む的な。漫画はあくまでも娯楽作品であるべしというスタンスが感じられるような気がします…さて次は交通事故で両腕切断の重傷を負った寿司職人が、その加害者を自分の代わりに一流の寿司職人に育て上げるという話だったんですが、結局その加害者も交通事故で死んでしまいます。
そこでブラックジャックは死んだ男の腕をこの寿司職人に移植。
さて鉄骨の下敷きになっちゃった少年。鉄骨に挟まれて動かせないし、鉄骨をどかすこともできないし…そこでブラックジャックの採った手段は…
ストーリーの展開がさ、今読んでも全く古めかしくありません。手塚治虫が漫画の神様である理由、それはやはりストーリーの独創性ですよ。正直言ってこの点に関しては他の追随を許しませんわ…