さて頑なに救出を拒むロビン。
まぁなんだかんだでフランキーがいなけりゃロビンは救えなかったかもしれませんな。本来ウォーターセブン編とエニエスロビー編はフランキーメインのストーリーでもおかしくはなかったんですがね…
だけどもまだ折れないロビン。
ロビン「帰って!私はもうあなた達の顔も見たくないのに!どうして助けに来たりするの⁉︎私がいつそうしてくれと頼んだの⁉︎」
後ろ向きな人間をどーこーするのはまぁできなくはないでしょーがね、死にたがってる奴は厄介です。とりあえずブン殴るという荒療治も女の子相手じゃ使えないしね…
これに対しルフィは…
ルフィ「あのなァ!ロビンっ!おれ達もうここまで来ちまったから!」
ルフィ「頼むからよ!ロビン…!死ぬとか何とか…何言っても構わねェからよ!そういう事はお前…」
「死にたい」と願う奴に「死ぬな」という言葉はそれほど響かないのかもしれませんな。そーではなく、死ぬにしろ死なないにしろとりあえずお前の言葉を聞かせろと、お前の言葉を聞きたい奴がおるんだということを伝える事が1番大切なのかもしれませんねぇ…
つーわけで麦わら一味集結。
まぁ漫画として描いていくなら1パーティーの人数はこれくらいがちょうどいいんでしょう。10人越えるともう収拾がつかんだろ…
そしてここからは20年前のオハラの話へ。少女時代のロビンの前に現れたのが…
ハグワール・D・サウロ!ルフィ、エース、ロジャー、ティーチに次ぐ4人目のDの一族。まぁDの一族は個人が重要なのではなくその一族が重要だということなんでしょうけどね。つまりモンキー一族・ゴール一族・マーシャル一族・ハグワール一族、この4つの一族の由来こそが問題なんでしょーけども…
そしてクローバー博士は空白の百年に仮説を立てます。
世界政府を作り出した20人の王、つまり彼らがこの王国を滅ぼしたということになるんでしょーが…普通に考えればこの王国の生き残りがDの一族なんでしょうよ。だけどそれだけじゃ捻りが足らんからね、尾田栄一郎も読者を驚かせる展開を必死に考えてはいるんでしょーけどね…
ロビン「私!一生懸命勉強して考古学者になれたの!歴史の本文も読めるよっ!だから一緒にいさせてお母さん!」
俺は両親揃ってたんでね、片親の奴や両親がいないという奴が何を思いながら育ってきたのかは分かりませんが…まぁ寂しくないというのは嘘でしょうな。特に女の子ならなおさらでしょうね…
つーわけでやっと出会えた母と娘、がしかし即座に永遠の別れ。
オルビア「ロビン、オハラの学者ならよく知ってる筈よ。歴史は…人の財産。あなた達がこれから生きる未来をきっと照らしてくれる。だけど過去から受け取った歴史は、次の時代へ引き渡さなくちゃ消えていくの。オハラは歴史を暴きたいんじゃない、過去の声を受け止めて守りたかっただけ…!私達の研究はここで終わりになるけど、たとえこのオハラが滅びても…」
こーゆー事を言われると、原発問題を考えないわけにはいきませんね。原発を再稼働させなければ電力事情に対処しきれない、日本経済の事を考えるならば原発は再稼働させた方が良いに決まってる。だけど…そのために子供たちの安全な未来というものを諦めてしまってよいんだろうかという思いはありますわな。たとえ政府が再稼働を推し進めても、諦めちゃいけない大切なポイントなのかもしれません…
つーわけで母からの最後の言葉は…
さてロビンを連れて逃げるサウロ。
サウロ「ロビン!誇れ!ロビン!お前の母ちゃん立派だで!オハラは立派だでよ!」
そしてそんなオハラの学者たちは逃げ出しません。
電子的に文書がいくらでも保存、複製できる今の世の中では、書物の価値なんてものは大暴落してるのかもしれませんな。ブックオフに行くと本の安さにビックリするもんねぇ(笑)
さてさてそんなこんなで青キジに捕まったサウロ。
サウロ「ワシはここまでだ、捕まった!…行け!」
ロビン「やだ!海にはだれもいないよ!」
サウロ「よく聞けロビン…今は一人だけどもよ…!」
つーわけでオハラ編終わり。
麦わらの一味は皆それなりの過去を持ってますが、ロビンの過去は相当重いね。悲惨な人生を歩んできたランキングでいえば①ロビン②ナミ③ブルック④フランキー⑤チョッパー⑥サンジ⑦ルフィ⑧ウソップ⑨ゾロみたいな感じでしょーか。とりあえず女性2人がブッチギリの1.2フィニッシュでしょう。ロビン「20年前…私から全てを奪い、大勢の人達の人生を狂わせた…たった一度の攻撃が「バスターコール」!その攻撃が…やっと出会えた気を許せる仲間達にむけられた。私があなた達と一緒にいたいと望めば望む程、私の運命があなた達に牙をむく!」
ロビン「いつか落とす命なら、私は今ここで死にたい!」
まぁ孤独の中で生きてきたロビンだからこそ、麦わらの一味にどっぷりと感情移入してしまったんでしょう。仲間の事を大切に思っている度合いでいえば、ロビンはルフィに匹敵するくらい思い入れが深いのかもねぇ…
それを聞いたスパンダム。
スパンダム「あの象徴を見ろ、海賊共ォー!」
つーわけで全てを理解したルフィ。
ルフィ「ロビンの敵はよくわかった。そげキング…」
つーわけで世界政府の旗を撃ち抜いたそげキング、旗への攻撃の意味は「宣戦布告」。
ルフィ「ロビン!まだお前の口から聞いてねェ!」
俺はONE PIECEと並んでうしおととらも最高に好きなんですが、ルフィにも潮にも共通するのは「救いを押し付けない」という点です。女の子が泣いているならもちろん助けるんですよ、助けるんだけどもその決定権はあくまで女の子に委ねるんです。男はあくまでも力を貸してやるだけであり、生きる力や戦う力というものを女の子自身の心の中から絞り出させるんです。人を助けるとはそーゆー事なんですよ。
つーわけでようやくロビンの心の枷を粉砕。
ロビン「誰もそれを許してくれなかった…」
サウロ「海は広いんだで!いつか必ず…」
そげキングが旗を撃ち抜くシーンからこの「生ぎたいっ」まで、見事な流れだと思いますけどね。ONE PIECEの名場面TOP3はここと燃えるメリー号とヒルルクの桜でいいんじゃないでしょーか。ストーリーだけなら空島編が好きですが、名シーンとなるとその3つでしょ。ホロリときてしまいますわ