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きよの漫画考察日記1459 寄生獣第1巻

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さーて、映画が公開されるそーなんでこの作品に着手してみましょーか。

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寄生獣!
俺が中高生の頃の漫画ですがね、俺はこの寄生獣でアフタヌーンという雑誌を知りましたね。グロテスクな描写の中にコミカルさも有り、バトル漫画のように見えて実は哲学に溢れた名作です。実写化するのはいいことですが、果たして寄生獣をどこまで表現できるもんかねぇ…


お月様


さてまずは空からこれが降ってきます。
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パラサイト!
この生物が宇宙から来たのか地球上で発生したのかは定かではありませんが、やはり地球上で発生したと解釈する方が素直でしょう。じゃなきゃ「人間の脳を奪え」なんていう本能があるわきゃない。


つーわけでこのパラサイトは人間の脳に侵入します。
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田舎の街灯の下にさ、とっても小さい虫が集団で飛び交ってるのを見たことあると思うんですよ。あいつらさ、人の頭の上をついてくるんですよ。だからあいつらのことは「脳食い虫」と呼んでました。耳から入られると脳を食われると言われていましたが、よくよく考えると鼓膜を突破できねえよなぁ(笑)

つーわけで人間に寄生したパラサイトは脳をのっとり、人間を食し始めます。
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これぞ寄生獣です。このシーンをCGで再現できるようになったからこそ映画化が実現したと言ってよいでしょう。


がしかし人間の脳に寄生するのに失敗したパラサイトも存在します。主人公泉新一の右手に寄生したパラサイトこそが…

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ミギー!
ミギーの魅力を上手に伝えるのは難しいんですけど…人間社会の法や道徳に全く縛られない知的生命体としての言動の鋭さとでも言いますかね…
ちなみに映画化に際して気になったのはミギーの声優を誰がやるのかという点だったんですが…阿部サダヲだそーです。うん、いいんじゃないでしょーか。


そんなわけで始まった新一とミギーの共同生活、しかし2人の前にさっそくパラサイトが出現します。
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パラサイト犬!
なんか名前を付けてやれよとも思いますが、名前なんてものを必要としているのは人間のコミュニティだけの事なんです。そんな当たり前のこともさ、寄生獣を読むとふと考えさせられるんですよね…


さて逃げる新一を追う犬パラサイト。
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さすがに普通のパラサイトは飛べないんですが、パラサイト犬は体重が軽いので飛行も可能です。ただ…街中でこれは目立ち過ぎですね…


さてパラサイトによる人間の捕食という事実を知ってしまった新一。人の命の尊さをミギーに対して主張しますが…
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自分以外の命を大事に考えられるのは人間に限定されませんな。子育てをする哺乳類や鳥類はもちろん、卵を守ろうとする魚類にもそういう感情はあるのかもしれません。だけどもミギーのように子孫繁栄を図ることの出来ない一世代限りの生命体が存在した場合、そこに他者愛という概念は生まれ得ないのかもしれませんね…

そして自分の身を守るためなら新一に対しても危害を加えかねないと脅すミギー、新一はそんなミギーを悪魔と評しますが…
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確かに人間はあらゆる生物を殺して食べる生き物だわな。哺乳類や鳥類、魚類や貝類、植物はもちろんのこと、昆虫や菌類ですら殺してエネルギーに変えているわけですからね、こんな生物は他におらんわな…

そんなイギーの前に2人目の仲間が登場。
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パラサイトは自由に顔や髪型を変えられるんですが、基本的には美男美女になっておいた方が食材調達が楽だろうとは思われます。特に美人相手なら男は暗闇にでもホイホイついて来ますからねぇ…

さて喧嘩中に新一のクラスメイトを殴り飛ばしたミギー。
新一「少しは手加減しろよバカヤロー!」
ミギー「バカヤロー?」
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言われてみれば確かにそーなんです。ミギーの言ってることは正しいんです。だけどね、自分より頭が良い奴からバカ野郎呼ばわりされるのと、自分より頭が悪い奴からバカ野郎呼ばわりされるの、どちらが許せるかっつったら後者なんですよね…


さて勤勉なミギー、この能力があれば大学受験も楽勝なんですが…
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まぁ受験勉強の知識が生きていく上で役に立たないかと言われればそんなことは無いと俺は答えます。だけどホントに役に立たない知識もありますよ、サインコサインタンジェントとか(笑)

さてここでパラサイトについて説明。
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後に出てくる言葉なんですが、パラサイトとは「考える筋肉」のようなものです。それが抜群の速度と伸縮性、さらに硬質化という能力まで備えてますからね、重武装した相手でなければまず負けることはありません。

がしかしパラサイトであるがゆえの弱点も。
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これ以外にもパラサイトには致命的な弱点が1つあります。それが島田の正体を暴き、後藤を倒す決定打となるんですけどね…


さてさて、ここでついにこのパラサイトが登場!
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田宮良子!
映画版寄生獣でこの田宮良子を演じるのは深津絵里だそーな。深っちゃんなら田宮良子の人間離れした雰囲気を演じきれると思いますが、問題は深っちゃんの顔面が裂けていく映像をきっちり作り込めるのかどーかですね…


そんな田宮良子、パラサイトで唯一寄生した人物の生活を引き継いでいます。
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例えば全くの他人の顔を手に入れたとしてその人物と入れ替わることができるかといえば、そんな簡単な事ではないでしょうな。やっぱどこかでボロが出ちゃうよな…

そんな田宮良子、新一とミギーの前に1人のパラサイトを連れてきます。
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Aさん!
…だってAさんなんだから仕方ない。結果的には「殺人鬼A」として世間に認識されることになるんで、まぁいいとしましょう。

さてこのAさんとの間で交尾をしていた田宮良子。
田宮良子「結果わたしは今妊娠してるの。さてここで問題。」
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ミギー「人間だろう…ごく普通の。」
田宮良子「そう!まったく何の変哲もない人間の赤ん坊なのよ。だとするとわたしたちはいったい何なの?」
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生物の定義は難しいんですが、まず第1に代謝を行うこと(エネルギーを取り入れて消費する)そして第2に自己増殖することの2点が挙げられます。動物だろうが植物だろうがウイルスだろうがこの自己増殖は当然に行えるわけです。この能力を持たない1世代限りの生物であるパラサイトをはたして生物と分類できるかどうかは難しいところですし、もしパラサイトのような生物が現実に存在したならそれは生物というものの概念を変容させるということですね…

そんなこんなで新一を殺すために学校へと乗り込んで来たAさん、しかしミギーによる鉄壁の防御と新一による攻撃という役割分担によりやられちゃいます。
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パラサイトの弱点はとにもかくにも胴体部分です。ここをやっちゃえばどんなパラサイトでもイチコロです。最強の生物のように見えながらも弱点を残す、これが魅力的な敵キャラを作り出すコツですかね…


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