さてデータを重要視するキーン、対戦打者の得意なコースは把握済み。
野球のストライクゾーンはよくこのように9分割されますが、投げる側はこんなにコースを細分化して狙ってはいません。北別府や小宮山も投げる時にはストライクゾーンを「4分割」していたそーです。プロ野球の投手でもストラックアウト9枚抜きは滅多に成功してませんからね…
さてキーンの活躍で引退を決意したサンダース、その引退試合に嫁と息子を勝手に招待されて怒ります。
サンダース「俺は息子にみっともない姿は見せたくないって言ったはずだ!メジャーリーガーになれなかった以上、最後の最後まで親父の情けない姿を見せるつもりなどなかったのに…」
吾郎「マイナーリーガーがそんなにみっともねえか?あんた誤解してるぜ…ずっと昔、俺の親父も野球選手だった…ケガやら何やらでずっと一軍へ上がれない二軍選手だった…もちろん親父は俺にいいとこ見せたかっただろう。そりゃ華々しく一軍で活躍する姿を見せたかったに決まってるさ。でもな…」
自分のおとんがもしプロ野球選手だったら、もー会う人会う人に自慢してたでしょーな。それがもし二軍であったとしても、これほど誇らしいことは無いでしょ…
そんなわけで闘志を取り戻したサンダース。
本塁上のクロスプレーに関しては日本とメジャーは別物です。日本ではキャッチャーへの体当たりはほぼ守備妨害を取られます(とくにアマでは)逆にメジャーでは本塁にスライディングすると逆にキャッチャーに膝を落とされて怪我しちゃうのでタックルするのが当然だと考えられています。だからメジャーのキャッチャーはクロスプレイの時常にマスクを付けたままです(日本人キャッチャーは絶対にマスクを外してる)どちらがいいのかは何とも言えないところなんですが、これは捕手がどこまでベースをブロックするのが許されるのかというルールに関わってくるんでね、まずはそこをはっきりさせねえとダメなのかもね…
さてさてプレーオフに挑む吾郎、一年前とはピッチングが別物です。
吾郎「小手先の変化球に頼らなくても…球威はそのままに、それを自在に制御できる能力を手に入れれば…」
直球オンリーでプロのマウンドで戦えるかと問われれば、そりゃ答えはNOでしょう。プロの打者はそんなに甘くない。だけども150km/hを超えるストレートをコースギリギリに自在にコントロールできるのであれば、ある程度は通用すると思います。150km/hの球がくると分かってたってコースが厳しけりゃなかなか打てないもんですよ…
さてプレーオフ決勝へ進んだ吾郎、ここで対戦相手のギブソンJrから賭けをもちかけられます。
ギブソンJr「逆に…」
これは吾郎は断れません。どー考えたって投手に有利な条件ですからね。打者がホームランを打つ確率と三振する確率では明らかに後者の方が高いですから。
ちょっと脱線しますよ。打者が本塁打を打つために必要とする平均打数、すなわち本塁打率というものを弾き出すと、歴代TOP10はこーゆー感じになります(通算1000安打以上)
10位 山本浩二 15.02
9位 落合博満 14.95
8位 清原和博 14.88
7位 大豊泰昭 14.79
6位 長池徳士 14.41
5位 松井秀喜 13.77
4位 タフィ・ローズ 13.52
3位 アレックス・カブレラ 12.59
2位 田淵幸一 12.41
1位 王貞治 10.66
王さんは10打席に1発くらいの確率でホームランを打ってたわけになりますが、まぁ一流のホームランバッターといえども1本のホームランを打つために13~15打数を必要とすることになります。じゃあこのTOP10のホームラン打者の三振率はどーかというと…
山本浩二 7.17
落合博満 6.71
大豊泰昭 3.87
長池徳士 9.44
松井秀喜 4.89
タフィ・ローズ 3.79
アレックス・カブレラ 3.94
田淵幸一 6.05
王貞治 7.01
王さんといえども7打数で1回は三振してたわけで、ローズやカブレラは4打数で1回は三振してたわけです。簡単にいえばローズやカブレラは12回打席に立てばホームラン1本三振3回だったということになります。ギブソンJrの賭けがいかに打者にとって不利なものかが分かっていただけましたでしょーか?
ちなみにここからはさらに余談ですが、プロ野球史上最も本塁打率が低い選手は我が阪神タイガースの赤星です。その本塁打率はブッチギリの1443.33!1443打数でようやく1本ホームランが出る計算です。つーか赤星のホームランなんて見たことねえ(笑)
さらに余談ですが、三振率が最も高い打者はもちろんラルフ・ブライアントです。その三振率はブッチギリの2.51!5回打席に立てば2回は三振して帰ってくる計算です(笑)ここまで潔い数字を残せる打者はもう出てこないだろうなぁ…