さてこの18巻、初っ端から重要人物登場。
イシドロ!
ベルセルクはね、本格的ダークファンタジーです。メルヘンなんて欠片も無く、描かれているのは戦争、略奪、陵辱、拷問、飢饉、疫病、政治腐敗…現実世界の醜汚がこれでもかというくらい溢れてます。だからこそ、このベルセルクという物語が重くなりすぎないようにパックとイシドロの存在は必須です。じゃないと読み手の心が疲れちゃいます…
さてバーキラカに取り囲まれちゃったイシドロ、そこに偶然通りかかって4人まとめてぶった斬ったのは…
新生ドラゴンころし、だけどもゴドーはこの時点でもう死んじゃってるんでね、ドラゴンころしを鍛え直してくれる人はもういません。いつか折れるときがくるのかもしれませんなぁ…
つーわけでバーキラカの斥候は二人で上下から同時に攻撃を仕掛けますが…
ガッツを相手にして縦や横に並ぶのは愚の骨頂です。まとめて斬られちゃうだけです。ガッツを倒したいのならば…1対1で圧倒的な体力で押し込むか、セルピコのように懐に飛び込む、どちらかしか無いかね…
さてガッツが向かったアルビオン、その難民キャンプで娼婦として生計をたててたのが…
ルカ姉!
この「生誕祭の章」で最も活躍する人物でしょーか。俺はこのルカ姉の性格、好きです。サザエさんが娼婦になったら多分ルカ姉みたいな感じになるのではないか、そんな感じの女性です(笑)
そんなルカ姉の客である聖鉄鎖騎士団の団員が…
ジェローム!
一発キャラでありながら生き延びた男はベルセルクにおいてほっとんどいません。女なら生き延びた子もちらほらいるんですが、男ではこのジェロームだけではないかと思うほどベルセルクにおいて男性一発キャラの致死率は高いですからね。
そしてもう1人、この生誕祭の章のキーパーソンが…
ニーナ!
性病にやられてもう命すら長くないかもしんない娘です。つーか娼婦は人類最古の職業だなんて言われてますが、当時はどーやって避妊しておったんでしょーね?
そーゆーわけで人生に希望が持てないニーナは怪しげな宗教団体の肉欲の宴にハマっちゃいますが…それを目撃したのはルカ姉。
ニーナ「何よその目!私を哀れんでるの!軽蔑してるの⁉そうやっていい気になって自分に浸ってるんでしょ!あんただって私と同じただの淫売じゃないさ!それがどうしてそんな目で他人を見下せるのよォ!」
ダメな女の子はこーやって誰かがひっぱたいてあげた方がいいと思いますけどね。男には殴られて気付く事があるし殴られて成長する部分もあるけども、女の子にはなかなかそーゆー機会は無いからね。殴られずに育った男は馬鹿ばっかだけども、殴られずに育った女も馬鹿ばっかですからね…
さてアルビオンへと急ぐガッツの前に登場したのは骸骨の騎士、その目的地はガッツと同じくアルビオン。
ガッツ「ちょっと待て!そらどういうこった⁉まさか…!」
ゴッドハンドは現世に実体化することはできません。だからゴッドハンドなんです。実際の世の中でもさ、キリストやアラーが現世に実体化しちゃったらそれはもはや神ではないもんね…
だけどもゴッドハンドは1000年に一度だけ「受肉」します。その際に行われるのは蝕を模した祭り。
骸骨の騎士「…残念だが、この祭りの筋書きを変える法は人の手には無い。現世とは水面に映りし月影の如きもの。月影を消すことは叶わぬ。月がすでに天に在る以上月影もまた水面に在り続ける。そしてあれはすでに在ったことなのだ。これより起こるは影…死せる太陽に照らされし彼の地より遠く地上に差したる影にすぎぬ。」
分かりにくい説明をしてますが、要はどうやっても避けられない未来だとゆーことです。キャスカが再び生贄として捧げられることは確定した未来だということです。
骸骨の騎士「すでに我らは因果の流れの中だ。現世に在る以上我らもまた水面の影の一つにすぎぬ。」
ガッツ「影だの因果だの知ったことか。断罪の塔にはオレが自分で決めて自分の足で向かってんだ、誰の指図も受けちゃいねえ。」
ガッツ「だいたいその因果ってのはどうにもうさん臭いんだよ。以前オレに偉そうに予言した怪物がいたよ「貴様には決して逃れられぬ死がおとずれる」ってな。そいつは確かに蝕までは言い当てやがった。あんたもそうだったよな。だけど蓋を開けてみりゃどうだい。たとえ血ヘドの海を泳ぐことになろうと、少々五体が刻まれようと…」
人間にとって避けられぬ運命というものがあるとして、そしてその運命が受け入れ難い不幸な運命であるとして、それでも抗い続けるのが人間なのかもしれませんな。そう考えるとさ、信仰や教義って何の意味も無いんじゃないのかね?
さてここからはファルネーゼの少女時代。ファルネーゼの家の前は火刑場でね、まだ幼い彼女は進んで火を放っておったんですよ。
まぁオマセさんだこと(笑)
そして成長しても歪んだ性癖は変わらないファルネーゼ、昼間に自分が焼き殺した人たちを思い出しながら自慰にふけります(笑)
まぁ間違ってはいないかもしんないけど、ド変態だということは間違いありません(笑)