$ 0 0 さて11巻は舟木家の一人娘、千加ちゃんの嫁入り問題。兄2人はもう殺されちゃってるんですが…バカ兄だな(笑)そんな千加ちゃんに歪んだ愛情を抱くのがこの男。屈木頑之助!シグルイは寛永御前試合のうちの第1試合、藤木源之助と伊良子清玄の戦いのみに絞って描かれている作品ですが、第4試合がこの屈木頑之助vs笹原修三郎の試合です。シグルイでは描かれていませんが、結果だけ言うと笹原修三郎が勝ちます。まぁその笹原もその後藤木と戦って両者死んでしまうんですけどね…さて自分の婿候補として屈木が名乗り出たことに不快感を表す千加ちゃんをお父さんである舟木一伝斎が一喝。昔は生まれを覆す手段がホント少なかったでしょうからね。戦国の世なら成り上がる機会があったとしても、太平の世ならなおさらですよね…つーわけで兜割りに挑戦する屈木でしたが、一伝斎は直前で翻意して兜を屈木の顔面に投げつけます。結局、醜く生まれた男は生涯醜い人生を送らねばならないということです…がしかし、この屈辱をバネに屈木はこの剣術を完成させます。がま剣法!頭部を支点として回転し、相手の足元を攻撃することに特化した剣法です。格闘技におけるローキックと一緒でね、下段への攻撃ってのは回避することが非常に難しいという所に着目した意外性の剣法ですね…そんな屈木のがま剣法を破りに現れた槍の使い手笹原権八郎。どんな嗅覚なのよ(笑)そんなわけで槍持ちを帯同させて屈木を待ち構える権八郎でしたが、屈木はまずその槍持ちから倒しちゃいます。う~ん、実戦性の高い考え方です。戦う前に奪う…飲む前に飲むみたいなもんでしょな(笑)