さてチームリーダーとしてタイガースを引っ張る戸川、しかしそのプレイスタイルに否定的な長野。
長野「敗北や挫折や、様々な経験でいずれそれは削られて形を整えていくだろう。それが成熟ということ。逆はない。成熟してからエゴは身につかない。戸川清春、お前はまだエゴイストでいい。」
さて清春が働くビデオショップに来た安積ちゃん。
長野「敗北や挫折や、様々な経験でいずれそれは削られて形を整えていくだろう。それが成熟ということ。逆はない。成熟してからエゴは身につかない。戸川清春、お前はまだエゴイストでいい。」
これは非常に深く心に刺さる言葉ですな。俺も野球とバスケというチームスポーツをやってきた人間ですが、これは真理だと思いますわ。エゴというものはチーム内に衝突を生み、団体競技には有害な物だと思われがちだけども、確かにここぞという時に任せられる人間ってのはエゴのある人間なんですよね…
さて勝つために練習が厳しくなっていくタイガース、当然全員がこれに賛同するわけじゃありません。
う~ん、これもまた真理。スポーツのために家族や仕事に支障をきたすようでは大人としては失格です。だけど…やっぱ大人になってもスポ根したいと思うのはおかしい事かね?確かにスポ根したところで食えはしない、だけどそこで得られる満足感はたまんないと思うんだけどなぁ…
さて再び戸川の中学時代へ。骨肉腫が判明した戸川は右脚を切断。
戸川「「命と脚と、どっちが大事か」だって?」
そんなわけで引きこもりになっちゃった戸川、安積ちゃんにも会いません。
そして清春の運命を変える人物が登場。
さらに戸川の前に現れたのが山内仁史。彼が5歳の時に発病した病気は、歩行困難から始まり最終的に動く筋肉は顔と指だけになり…
膝の関節を取ってしまうと義足を付けても当然曲げることはできません。そこで膝関節の代わりに足首をくっ付けちゃうわけです。この手術方法を最初に思いついた奴は凄えなぁ…
勝田虎!
後々物語に再登場してきそうなキャラクターですが、名前に「虎」が入ってる人が悪人であるはずがありません。俺は物心ついた頃から阪神ファンですからね、その影響で逆に「江川」「長嶋」「堀内」「原」「桑田」といった苗字の人が敵に見えてしまいます(笑)
こりゃ重い。この子、誰よりも重いわ。もし俺がこんな宣告されていたとしたら…想像するだけで重い。
そんなヤマにもちろん質問する戸川。
戸川「君は怖くないの、山内くん。あと数年で死ぬと分かってて…どうしてそんなに強くいられるの?」
ヤマ「…戸川くん、ジェットコースターに乗ったことある?あれって実際乗ってる時間はほんの何分かでしょ?だからってあれに乗ってる最中にあと何分しかない、あと何秒で終わっちゃうって、そんなことばかり考えてたら何のために乗ったかわかんないよね。」
強い。この子、誰よりも強いわ。戸川がヒーローと呼ぶ気持ちも分かるわ…つーわけで自分の思いを吐露する戸川。
戸川「ピアノもやめて、陸上部に入ることも最後には許してくれて…応援してくれた父さんは…」
そんな戸川に自分の車イスを渡す虎。
事故や病気で人とは違う身体になってしまった人間はたくさんいることでしょう。そんな人たちを救うのは健常者からの言葉ではないんでしょうな。同じ境遇の人間からの言葉、そしてその存在こそが傷ついた心を救えるのかもしれませんね…
そして生まれ変わった戸川、ついに安積ちゃんに脚を見せます。
戸川「男は…」
…リアルという作品へのコメントはどーしても真面目になってしまいがちでつまらんですな(笑)