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きよの漫画考察日記1989 アカギ第16巻

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お月様

鷲巣麻雀は5回戦オーラス、このラス親で意味もなく連荘を続けるアカギでしたが、その真の狙いは…
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鷲巣麻雀で鷲巣が絶対不敗な理由、それは兎にも角にも潤沢な資金力です。どんなに大敗しても鷲巣が破産したりすることはあり得ないという状況下で鷲巣が行うことは、ただただ対戦相手の血を抜くことだけですから。この前提を打ち崩さない限り、鷲巣を本当に追い詰めることはできないわけですよね…

さて金が無いからオリるなんてことはプライドが許さない鷲巣、そのプライドをアカギが絶妙に挑発します。
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金持ちはこーいうことを言われると簡単に腹を立てる単純な生き物です。貧乏人は貧乏だろうが裕福だろうがどちらでも生きていけるんだけど、裕福な人間はもはや裕福な人生以外では生きていけないんでしょうね…

つーわけで挑発に乗り九筒を切ろうとする鷲巣。この九筒は普通に考えて絶対安牌なんです。生き死にが賭かっているこの状況で、アカギが九筒で待つなんて理で考えればあり得ないんです。しかしここで鷲巣の脳裏に浮かんだのは過去に鷲巣が付き合ってきた政治家や官僚。
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まぁリスク回避は物事の基本ですからね、別に悪いことではありません。リスク回避を計りながら利益を生み出すのはあらゆる商業活動の基本でしょう。がしかし、常にノーリスクでのリターンを求めようとする輩はやはり醜悪に見えます。賢いやり方なんだということは分かりますよ、分かるんですげどやっぱ醜悪なんですよね…

そして鷲巣は気付きます。目の前に座っている男はそんな醜悪な輩とは真逆だということを。
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鷲巣「そんな地点から…奴は最も…遠いっ…!」
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リスクを恐れない男は探せばいるでしょうけども、アカギはさらにその上の領域にいるんです。リスクを負いつつもリターンを求めないんですよ、そんな生き方の人間を世の中の理で測れるわきゃありませんからね…

そしてようやく鷲巣もアカギが人ではないことに気付きます。
鷲巣「かまわぬのだ…この悪魔は…!まるで平気っ…!辞さないっ…!」
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アカギの強さはこの一点に集約されているのかもしれませんな。死を恐れないどころの話じゃないんですよ、犬死にすら辞さないアカギだからこそ、一瞬一瞬が鮮烈に輝くんですよ…

そんなこんなでついに最終局第6回戦に突入。アカギはこの6回戦、最初から苦戦必至だと考えていたので、5回戦で終わらせてしまおうとしてたんですが…
アカギ「ククク…まあいいさ…その時はその時…!」
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ようやくラスト一局か…鷲巣麻雀はここまで非常に長かったですが、このラスト一局がまた長いんですよ(笑)



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