ついにあの人物も舞台から退場します…
これもまた見事な伏線です。悪の黒幕は実は身近にいたというのは漫画やドラマでよく見る展開ではありますが、この伏線の張り方は秀逸ですね。非常にさりげないんですが、実は核心を突いてるというのが見事なんですよ。
さてエレオノールを手に入れるという積年の目的をついに諦めたフェイスレス、そーするとこーなっちゃいます。
もし個人が世界を滅せる力を手に入れたとしたなら、こーゆーつまらない事で世界は滅ぶんでしょうね。親に叱られたから世界を滅ぼそうとか、会社に遅刻しそうだから世界を滅ぼそうとか。さてこの人類の窮地を招いた原因としてエレオノールを憎む鳴海、それでも一途なエレオノール。
そんなわけで皆から憎まれるエレオノール。味方をしてくれるのは仲町サーカスの面々、アルレッキーノとパンタローネ、そして…
つーわけでフランシーヌ人形を破壊しゾナハ病の子供達を救う事を散っていったしろがね達に誓った男鳴海と、エレオノールを守り抜くことをアンジェリーナに誓った男ギイがついに激突!
そしてギイから鳴海へこの質問。
仮に愛していたとしてもですよ、ここで「愛してる」と答えると非常に嘘くさいですよね。好きな相手に直接伝える愛の気持ちならいいんですが、人に問われて答える愛の気持ちってのは80%が嘘っぱちです(笑)
仮に愛していたとしてもですよ、ここで「愛してる」と答えると非常に嘘くさいですよね。好きな相手に直接伝える愛の気持ちならいいんですが、人に問われて答える愛の気持ちってのは80%が嘘っぱちです(笑)
そんなわけで鳴海たちを送り出したギイ、自身は一人残ります。
さて旅立つ鳴海とエレオノールを見送ったギイ、その時ギイはこんな事を考えてました。
ギイ「ナルミ、僕はエレオノールが君を愛し始めていることに気づいた。君がこの世を去ろうとするのを引き止め、エレオノールと同じ運命に巻き込んだのは…」結婚式の新婦の父親、人生で一度は経験してみたいシチュエーションではありますね。娘と共にバージンロードを歩いてる時、いったい何を考えるんだろうなぁ…
最後の最後に名シーンをぶち込んできましたね。「からくりサーカスのギイ」といえば「幸せにおなり」と答えてしまうくらい象徴的で印象的なシーンです。からくりサーカスの登場キャラクターは皆良い死に方をしていくんですが、全員に共通することは「死ぬ間際に自分の事じゃなく他人の事を想っている」という点ですよね…