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きよの漫画考察日記1928 からくりサーカス第41巻

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ついにあの人物も舞台から退場します…

オッドアイ猫

さて宇宙へと旅立ったフェイスレス、その異名として「三解のフェイスレス」という設定が遥か昔にありましたが、ここでようやくその伏線が回収されます。
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これもまた見事な伏線です。悪の黒幕は実は身近にいたというのは漫画やドラマでよく見る展開ではありますが、この伏線の張り方は秀逸ですね。非常にさりげないんですが、実は核心を突いてるというのが見事なんですよ。

さてエレオノールを手に入れるという積年の目的をついに諦めたフェイスレス、そーするとこーなっちゃいます。
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もし個人が世界を滅せる力を手に入れたとしたなら、こーゆーつまらない事で世界は滅ぶんでしょうね。親に叱られたから世界を滅ぼそうとか、会社に遅刻しそうだから世界を滅ぼそうとか。

さてこの人類の窮地を招いた原因としてエレオノールを憎む鳴海、それでも一途なエレオノール。
エレオノール「…ナルミ…あなたがあなたが私を心の底から憎んでいようと私はかまわない。」
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最近鳴海のアゴと鼻が出てきたような気がしますな。これは福本伸行の画風の影響を受けているんでしょーか(笑)

そんなわけで皆から憎まれるエレオノール。味方をしてくれるのは仲町サーカスの面々、アルレッキーノとパンタローネ、そして…
{379BCAEA-3B66-481D-94B1-B9A6C24A6A97}ギイはエレオノールが生まれてから90年間ずっとエレオノールを見守り続けてきた男ですから、世界を敵に回したってギイはエレオノールの味方です。そうである以上あの男との対決は不可避なんですよね…

つーわけでフランシーヌ人形を破壊しゾナハ病の子供達を救う事を散っていったしろがね達に誓った男鳴海と、エレオノールを守り抜くことをアンジェリーナに誓った男ギイがついに激突!
{396BADC9-1593-47E6-8038-83D22BA7E549}この終盤にきてこの対決、なんとなく流兄ちゃんを思い出してしまいますな。そう考えてみるとギイの立ち位置はなんとなく流兄ちゃんのポジションですもんね…

そしてギイから鳴海へこの質問。
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仮に愛していたとしてもですよ、ここで「愛してる」と答えると非常に嘘くさいですよね。好きな相手に直接伝える愛の気持ちならいいんですが、人に問われて答える愛の気持ちってのは80%が嘘っぱちです(笑)

さてこれに対する鳴海の答えは…
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ま、男には沈黙でしか示すことのできない答えというものも存在するわけですよ…

つーわけでギイと鳴海が最後にかわす言葉は…
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今生の別れ、その時にかわす言葉はまぁ色々あるんでしょうが、こーゆーのもまた一つの理想形ですかね…

さてその頃勝の前にはこの人が登場。{A2EF5DC2-7617-422D-A1A2-331A3E041146}8巻で登場したシャロン先生が41巻で再登場です。再登場するのにここまで間隔が空く登場人物もなかなかいませんよね…

そんなわけで鳴海たちを送り出したギイ、自身は一人残ります。
ギイ「シェイクスピア曰く…「この世は舞台なり」」{46EEB30B-76AB-4F52-B1C6-FFF299F02260}まぁどんなセリフであろうがその前に「シェイクスピア曰く」と付けると重みが増しますわな(笑)

そしてたった1人で自動人形と戦うギイのもとへ勝が到着、しかしギイは勝と共に行くことを拒否。
{5A26468C-0CB6-49AB-9DB5-3FF76B42F4F3}男には命をかけるべき舞台があるけども、その舞台は人により違うということです。俺が命をかけるべき舞台もどっかにあるのかなぁ?

さて旅立つ鳴海とエレオノールを見送ったギイ、その時ギイはこんな事を考えてました。
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ギイ「ナルミ、僕はエレオノールが君を愛し始めていることに気づいた。君がこの世を去ろうとするのを引き止め、エレオノールと同じ運命に巻き込んだのは…」
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結婚式の新婦の父親、人生で一度は経験してみたいシチュエーションではありますね。娘と共にバージンロードを歩いてる時、いったい何を考えるんだろうなぁ…

そしていよいよギイも退場。ここはさすがにノーカットで。
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最後の最後に名シーンをぶち込んできましたね。「からくりサーカスのギイ」といえば「幸せにおなり」と答えてしまうくらい象徴的で印象的なシーンです。からくりサーカスの登場キャラクターは皆良い死に方をしていくんですが、全員に共通することは「死ぬ間際に自分の事じゃなく他人の事を想っている」という点ですよね…

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