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きよの漫画考察日記1170 メジャー第54巻

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お月様

さて吾郎vsJr、100マイルを連発する吾郎に対しアジャストしていくJr。
Jr「これだ、これだよ!この球を打って勝つために、俺は戻ってきた!悪かった茂野…手を痛めながら100マイルを出したあの時と同じく…」
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クラッチピッチャー、あまり日本では使われない言葉ですね。ピンチに強い投手をクラッチピッチャー、チャンスに強い打者をクラッチバッターと呼ぶんですが、明確に数値化するのが難しいので定着しないのかもね。得点圏打率や得点圏被打率だけで測れるものでもないんですよ…
ちなみにクラッチシューターという言葉はバスケでよく使われます。試合を決めるここぞという場面でシュートを決められる選手、それがクラッチシューター。まぁ間違いなくチームの中心選手がそうなんですがね…

つーわけで2人の決着の行方は…
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バットが折れたんじゃありません。バットが砕けたんです!
……あのね、普通のバットが砕けるなんてことはまず無いんですが、圧縮バットの場合は砕け散るなんていう話があります。もしかしたらJrは圧縮バット使ってたのかも(笑)


そんなわけで賭けに敗れたJr、負けを認めて吾郎のおとさんのお墓の前まで謝りに行くと。
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根は素直な奴なんです、Jrは。お母さんと妹を事故で亡くしてヒネくれちゃったけども、根っこは好青年なんです。

つーわけで謝罪するJrに対し吾郎は…
吾郎「もういいさ…おめーのことは俺の口からおとさんに伝えとくよ。」
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最高のライバルが生まれた瞬間です。ギブソンが吾郎にとっての目標ならばJrが終生のライバル、そして寿也が最高の理解者でしょうかね…


そんなわけで帰国した吾郎、久々に日本プロ野球の情報を見てビックリ。
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高卒新人が新人王のタイトルを獲得する、まぁそこまで珍しいことではありません。松坂やマー君は高卒でいきなり新人王を獲得してますから。だけどもこれが野手となると難しい。18,19歳の身体でプロで活躍できる打者はなかなかいないもんで、少なくとも俺が生まれてからは高卒1年目野手での新人王獲得者は清原と立浪のたった2人だけ。そして歴史を紐解いても高卒1年目捕手での新人王は存在していません。大卒でみてもプロ入り1年目で新人王を獲得した捕手は田淵さんただ1人だけですからね…
ちなみに。阿部慎之助はルーキーイヤーからほぼ全試合スタメンマスクという大活躍っぷりでしたが新人王は獲得してません。その年の新人王は我らが赤星ですからねっ!

そしてここで寿也からさらなるビッグニュースが。
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これが連載されたのが2005年、第1回WBCが開催されたのが2006年。どちらの構想が先なのかは微妙なとこですが、少なくとも第1回WBCが開催されると聞いて俺の心は踊った。どーもね、オリンピックでの野球を俺は好きになれなかったんですが、その理由は簡単だったんです。それは「アメリカでやらないから」ですよ。野球の本場アメリカで、歴史あるメジャーのスタジアムで日本人選手が躍動する、それが見たかったんですよ俺は!


さてこのW杯が気になりすぎて清水とライブに行くという約束をすっぽかしちゃった吾郎、そりゃ問題になります。
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さすがにデートすっぽかすのはダメですね。ただ、高慢ちきな女をデートに誘っておいてすっぽかすっていうのは痛快なんでしょうがね(笑)

つーわけで後日清水に謝りに行った吾郎でしたが…
清水「本田に悪気がなかったことはわかってるよ…おおかた野球がらみの用件で遅れたんだろ?だから遅れたことも、ライブに一緒に行けなくなったことも別に怒ってない…ただ悪気がないだけ、余計にあたしとの温度差がわかってこたえただけ…」
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難しいとこではあります。やっぱ恋愛にはドキドキが必要なんでしょーが、そのドキドキ感は友人として長く付き合っていくにつれて消えていくもんですからね。幼馴染を恋愛対象として見るのは実は難しいことなのかもな…

つーわけで吾郎はお詫びに清水を遊園地に連れていきますが…
清水「ごめんね。」
吾郎「え…」
清水「あたしがこの前変なこと言ったから、気ィ遣って埋め合わせしてくれたんだろ?…もういいの。あたしは野球しか頭にない本田が好きだから…」
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好きだから付き合う、まぁ今の世の中これが当たり前のことなんですが、好きだけど付き合わないという結論を出すこともまた愛の形の一つなんでしょーかね…

つーわけで…
清水「帰ろっか。」
吾郎「清水!」
清水「ん?」
吾郎「バーカ、気を遣ってただの幼なじみのために一日潰すほど、俺はお人好しじゃねえ。」
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吾郎は野球バカなんでね、告白のセリフですらも野球に例えちゃいます。でも日常生活において野球用語を頻繁に使っちゃう野球バカはおっさん世代には結構いますからね。「トップバッター」とか「代打」「直球勝負」「変化球」「すべりこみセーフ」「続投」「ピンチヒッター」なんて言葉は普通に使われてますが、他にも「ど真ん中ストライク」「敬遠」「ファインプレー」「リリーフ」「送りバント」「守備範囲」」「逆転ホームラン」「敗戦処理」「継投」「ジャストミート」「全員野球」「外野は黙ってろ」なんてのも日常生活で使える野球用語ですね…

そんなわけでトドメ。
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野球漫画に限らずスポーツ漫画に色恋沙汰は必要不可欠です。もちろん恋愛一切無しのスポーツ漫画もなくはないですが(名門第三野球部とか)、ほぼ全てのスポーツ漫画においてある程度の恋愛描写は存在してます。その中でもね、メジャーの恋愛描写はレベル高いですよ。「恋愛野球漫画」のジャンルではあだち充に勝てる漫画家は存在しませんが、「野球漫画」のジャンル中では満田拓也が一番上手いですよ、恋愛模様を描くのは。


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