一歩の戦歴20戦の中にサウスポーとの対戦は一度もありません。千堂にやられた茂田晃とのスパーリングが作中唯一のサウスポーとの対戦経験になります。
そんなサウスポー、何がやりにくいのか。
さらに防御面でもサウスポーは厄介です。
そんなサウスポーも接近戦に持ち込んでしまえば関係なくなるんですが、ここであえて踏み込んでくるのが武。
接近戦というものはさらにもう一段階上の超接近戦というものがあるんですよね。お互いに身体を合わせた密着状態、この距離も本来一歩の距離なんですが…
さてこれに対して打ち下ろしのパンチで対抗する一歩、しかし一歩の破壊力は全て殺されていました。
そんな武のボクシングから学んでいく一歩。
こんなボクシング見たことないわ(笑)
右利きの選手の左が当たりづらいということは、当然サウスポーの右も当たりづらいということです。条件は一緒なんですが、サウスポーの選手は常に右利きの選手と練習をしてるのでそれが苦にならないんですね…
そりゃ右利きのボクサーとばかり練習してたらこの違いには戸惑いますわな。それならサウスポーのボクサーと練習すればいいじゃないかという話になるんですが、やはりサウスポーは少ないんですよ。人間は大体90%が右利きらしいですからね、僅か10%の左利きの人間の中から自分と階級の近いボクサーを探さなきゃいけないわけです。そりゃ簡単には見つかりませんわな…
接近戦というものはさらにもう一段階上の超接近戦というものがあるんですよね。お互いに身体を合わせた密着状態、この距離も本来一歩の距離なんですが…
密着状態から強靭な下半身でリバーブローを打ち込むのが一歩の逆転パターンでしたが、武はこれを縦回転でもってきました。実際やってみると難しいですよ、腰の回転を乗せられないんですよね…
直線的なパンチを得意とするのが宮田であるのに対して、一歩はフックとアッパーを中心としたボクサーですからね、回転は命です。それを封じるための超接近戦、これもまた幕之内一歩対策としては正解なのかも。同じような選択をした島袋も一歩を苦しめましたからね…
こんなボクシング見たことないわ(笑)