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きよの漫画考察日記2241 とめはねっ!第9巻

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卒業証書

さて市民書道大会を控えた書道部。
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まぁ文化部が遅くまで練習するっていってもこんなもんですわな。運動部はさらに大変ですからね、家に帰るのが22時過ぎることもザラでしたもん。ただ授業が終わった後さらに机の前に何時間も座り続けてなくちゃならないという意味では文化部もキツいなぁ…

さてその市民書道大会で優秀賞を獲得したのは鵠沼の見城。
{B2D2C45A-2190-487F-9076-E8C120DB4227}題材は西行「山家集」ですね。鎌倉時代の文学作品とその作者としては、西行の「山家集」と鴨長明の「方丈記」、あとは「愚管抄」「十六夜日記」「新古今和歌集」を覚えておけばまぁ大丈夫でしょう。

これに対して鈴里書道部の題材は現代詩。{7157C640-3198-4E4D-B577-5B70CE6ACE10}
俵万智、もちろん名前は知ってます。ただ当然のことながら作品には興味がありませんわな(笑)いや、それは仕方のないことですよ、男で「俺は俵万智作品のファンです」なんて言う奴見たこともないし、いたとしても相当変な奴でしょ…

そして今回は縁が健闘。
{59D6BF11-0495-44B3-AC30-6A2C533E4225}「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」という俵万智の作品ですが…「寒いね」と話しかけてるのにそのまま「寒いね」とオウム返しで答えてくるような奴からは何の愛情も感じ取れませんけどね(笑)

そして望月も初受賞。
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やっぱりこういう大字書が素人には一番分かりやすいですな。やっぱり筆という物で書いた時に最もしっくりくるのは平仮名やカタカナではなく漢字なんだよなぁ…

一方島ちゃんの作品は…
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俺は小学生の頃に写生した作品が神戸市のなんかの作品展で佳作を貰ったことがあります。後にも先にも賞をもらって表彰されたのはアレだけだったなぁ…

さてこの前衛書を評価できないとして頭を下げる三浦先生。
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つーか専門家でもこんなの審査できんでしょ。技術論云々ならともかく、審査員の好み次第で評価が分かれるという曖昧な評価基準は俺には受け入れられない世界だわぁ…

さて鵠沼に負けたことにより、より良い成績を目指したい加茂ちゃんと三輪ちゃん。
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まぁ勝利を目指さない運動部に何の価値も無いのと同様に、文化部であったとしてもより良い評価を求めるのは当然のことですかね。それを目指さないのならそれはただのレクリエーションだわ…

しかし縁のおばあちゃんは書道展で入賞する事には興味無し。
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まぁ何をするにしてもお金がかかるのが世の中の常ですが、お金を払わないと自分の作品を評価すらしてもらえないというのも世知辛いですわな。まぁ今はインターネットという発表の場がありますからね、書道や絵画といった趣味とは相性が良いのかもな…


さてここからは縁のおばあちゃんの女学生時代の話へ。{A8450E49-BDDD-4B58-AD67-034D98803483}下駄箱の中にウシガエル、まぁイタズラとしてはベタですね。俺たちはウシガエルを捕まえるとコンクリ壁におもいっきり投げつけて潰すか、爆竹で爆破するということを繰り返していました。今考えると恐ろしい事をしてたもんだ(笑)

そして2人は書道部に入部。
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{63736913-FDCA-41DB-99FE-211BBC56754E}このとめはねっ!においては多くの中国人書家が登場しますが、入試レベルとしては書道の虞世南・褚遂良・欧陽詢、詩人の李白・杜甫・白居易、この6人の名前を覚えておけば唐の時代の文化はほぼ完璧です。

つーわけで書道部始動。
{A020F342-4F15-4B9D-965D-DDB83FAFD2DB}これも時代ですわな。まぁ今の学校教育を俺はよく知りませんが、やっぱり昭和の学校教育は楽しかった。もちろん厳しくもあったけれども、だからこそ今の俺たちがいるんだと胸を張って言えますもんね…

さてここからはさらに三浦先生の昔話。
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時代によって変わりますが、昭和初期でいうと子供は6歳になると尋常小学校に入学し、12歳からは5年制の中等学校に進学するんです。そこから高等学校→帝国大学と進むような仕組みだったんです。高校への進学率が極めて高い現代日本においては、中学が5年間もあったというシステムはむしろフィットするのかもな…

さて書道展に全く作品を出さない三浦先生。{AF1DA0BF-CF6D-4258-B893-D676B2FA3A02}

{12D0926D-DDE3-4E4B-B007-CA54E2B2F69D}この人は誰なんでしょうね?いずれ明らかになるんでしょうが、おそらく有名な書家の先生なんでしょう。とはいえ日本の近代芸術家で俺が知っている人は岡本太郎と篠原勝之(くまさん)それと裸の大将くらいのもんですからね、俺って教養に欠けるなぁ…

つーわけでこの書家にはとても敵わないと考えていた三浦先生でしたが、吹っ切れました。{48480E64-A056-405A-B519-320D757164BE}
まぁこういう考え方の方が普通だと思いますけど。イチローや大谷には勝てないからって野球を辞める奴はおらんのと同じです。むしろ高い目標として君臨し続けてもらう方が追いかけやすいですよね…

最後に書道部の一幕。
{7B9EACBF-01F5-415A-B935-BC773CEE4215}中井貴一の父親と言ってもらわないと、さすがに我々の世代は佐田啓二が分かりません。1964年に亡くなってますからね、鶴田浩二ならなんとか分かっても佐田啓二は無理だわ…

つーわけで賞レースには批判的なおばあちゃん。
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この辺りも芸術の難しさではありますね。芸術に疎い我々は野球やサッカーのように「目の前の敵に勝つ」という至極単純なモチベーションでやれるものしかやってこなかったからなぁ…

そして縁のおばあちゃんは久しぶりに学友と再会。鵠沼の生徒に対し賞を取るための厳しい指導をしている笠置先生に対し…
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笠置先生も負けちゃいませんね。どちらが正しいのか、それはもう人それぞれです。スパルタ教育にもほのぼの教育にもそれぞれ良さがありますからね。ただ高校生の側から指導者を選択する自由はそれほどないという事だけは忘れないであげてほしいですけどね…


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