全29巻、ボリューム的にはからくりサーカスに比べれば楽勝です(笑)うしとらやからくりサーカスを読んできた読者からは「つまらない」という評価もなくはないですが、いやいや赤ずきんやフランダースの犬のエピソードは藤田和日郎史上屈指の出来ですからね。これを読まないなんてことは許されません!
藤田漫画に共通するのは「第1話の面白さ」です。もう安心して読めますもんね…
つーわけで主役登場。
岩崎月光!そんな月光の苦手なもの、1つ目はお月さま。2つ目が…
そして月光の苦手なものその3が…
エンゲキブ!
月光は超ひねくれ者です。このあたり超まっすぐだった潮とは対極的です。ただね、潮のまっすぐな言葉に救われる人もいれば、月光のひねくれた言葉に救われる人もいるんですよ…
エンゲキブ!
そして苦手なものラスト4つ目が…
その正体は………普通のラーメン屋店主です(笑)
俺が生まれる前、1976年からずーーーっと1994年まで20年近く、土曜日19:00つったらまんが日本昔ばなしでした。ただこれは毎日放送が作ってた関西ローカル作品なんでね、我々関西人で知らない人はいませんが全国的知名度はどうなんでしょうかね?でもエンディング曲の「にんげんっていいな」は皆知ってるもんね、ということは全国に放送されてたのかな…
そして身を投げる鉢かづき。
そしてこのさんみの中将の四男のさいしょうに愛されることになった鉢かづき。
辛い人生を送ってきた女性が最後に身分ある相手に嫁ぎ多額の金銭を手に入れる、いわゆる玉の輿展開は昔話のお約束ですからね。これをシンデレラストーリーと呼ぶのは構わないんだけども、結局最後はお金という点に若干世知辛さを感じなくもないなぁ…がしかしここで「月打(ムーンストラック)」が発生、おとぎ話の世界がおかしくなっちゃいます。
ムーンストラックというのは「気がふれた」という意味の英語です。昔の欧米人は気がふれるのは月のせいだと考えていたんですよ、だから「moon strike」も「lunatic」も同様に「気のふれた、狂気」という意味になっておるんです。日本人は逆にお月見をしたりして月を愛でる民族なんですが、欧米では月ってのは不吉なものなんですよ。
ムーンストラックというのは「気がふれた」という意味の英語です。昔の欧米人は気がふれるのは月のせいだと考えていたんですよ、だから「moon strike」も「lunatic」も同様に「気のふれた、狂気」という意味になっておるんです。日本人は逆にお月見をしたりして月を愛でる民族なんですが、欧米では月ってのは不吉なものなんですよ。
さらに月打はこの人のおとぎ話にも影響を与えます。
アンデルセンの代表作の一つです。「バカには見えない布」というのは良く出来たストーリーだと思いますが、実は原作では「不倫関係から生まれた者には見えない布」なんです。さすがに原作通りでは子供の前で読めませんね…
太郎丸!
一寸法師に登場する鬼です。まぁ日本の昔話には色んな鬼が登場しますからね、「一寸法師の」と付けておかないとどの鬼なんだということになってしまいます。日本の昔話の悪役なんてのはだいたいが鬼か庄屋だからなぁ…
岩崎月光は蒼月潮とは大きく性格の違う主人公です。潮は自分の心に真っ直ぐに行動する男であり、男の子ならこうありたいという理想像を具現化したような主人公でした。月光はむしろ理想化されていないありのままの少年像で描かれた主人公ですかね…
これもある意味理想の男性像ですかね。女の子は嫌がるんですよ、言ってくれなきゃ分かんないって。でもやはり男たるものは自分の想いをペラペラ口に出すべきではないんです。言動ではなく行動で想いを示す、それこそが昭和の男の美学なんですが、それは平成の世にあっても受け継がれているのかなぁ?
「へそ曲がり」という言葉、嫌いではありません。確かに「やれ」と言われればやりたくなくなるし「やるな」と言われればやりたくなっちゃうんですよね。結局他人から指示されてその通りに動くというのが気にくわないんですよね、これも人間の自由意志の副産物なのかもなぁ…
つーわけで見事こぶたを助けぬいた月光。
つーわけで事件解決。
一寸法師に登場する鬼です。まぁ日本の昔話には色んな鬼が登場しますからね、「一寸法師の」と付けておかないとどの鬼なんだということになってしまいます。日本の昔話の悪役なんてのはだいたいが鬼か庄屋だからなぁ…
そして「読み手」の世界へやってきた鉢かづき、太郎丸の金棒を飲み込んで変身。
さて次のお題となる昔話はこれ。
違和感を感じたのは「狼が鍋で煮られてこぶたたちのご飯になってしまった」という部分ですかね。確かに原作ではそうなってるそうですが、我々が読んだ三匹のこぶたではこの部分がマイルドに改編されていますね…
さて月光条例の執行者として戦えと言う鉢かづきとエンゲキブ、それに対して月光から当然の反論。
岩崎月光は蒼月潮とは大きく性格の違う主人公です。潮は自分の心に真っ直ぐに行動する男であり、男の子ならこうありたいという理想像を具現化したような主人公でした。月光はむしろ理想化されていないありのままの少年像で描かれた主人公ですかね…
これもある意味理想の男性像ですかね。女の子は嫌がるんですよ、言ってくれなきゃ分かんないって。でもやはり男たるものは自分の想いをペラペラ口に出すべきではないんです。言動ではなく行動で想いを示す、それこそが昭和の男の美学なんですが、それは平成の世にあっても受け継がれているのかなぁ?
「へそ曲がり」という言葉、嫌いではありません。確かに「やれ」と言われればやりたくなくなるし「やるな」と言われればやりたくなっちゃうんですよね。結局他人から指示されてその通りに動くというのが気にくわないんですよね、これも人間の自由意志の副産物なのかもなぁ…
つーわけで事件解決。
第2条「一寸法師」
日本のおとぎ話の知名度ランキングというものがあるとするならば、おそらく不動のTOP3が桃太郎・かぐや姫・浦島太郎、これに次ぐのがこの一寸法師、花咲か爺さん・鶴の恩返しあたりでしょうかね。一寸法師も日本人なら誰でも知ってるおとぎ話だけれども、TOP3の知名度はそのさらに上をいっちゃってるからなぁ…
さてここで出かけるエンゲキブ。
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