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改訂版きよの漫画考察日記2280 北斗の拳第8巻

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ちょっと北斗の拳の単行本の背表紙を見てみましょうか。
分かりますかね?北斗の拳の背表紙においてケンシロウが描かれていないのが唯一この8巻なんです。レイという男が北斗の拳においてどれだけ重要な男だったのかということがここからも分かりますね…

おにぎ

さて8巻の主役はやはりレイ。とりあえず眠りから覚めます。
俺も寝起きに「うむ…」なんて言える気持ちの良い朝を迎えてみたいもんだわ(笑)

さーてその頃リンやアイリのいる村はこいつらに襲われていました。
拳王侵攻隊!
拳王軍は拳王親衛隊・拳王偵察隊・拳王処刑部隊・拳王侵攻隊、アニメ版も含めれば拳王先遣隊・拳王特殊部隊・拳王決死隊・拳王刺客隊・拳王新兵募集隊と非常に細分化された組織です。探せば拳王経理隊とか庶務隊とかもいそうですね(笑)
ちなみにこの拳王侵攻隊を率いている男の名はガロン。その声は悪魔くんの東嶽大帝と同じです。

さて拳王侵攻隊は拳王様への忠誠を示すための焼き印を村人に強制します。
拳王軍のマークは翼の生えたコブラです。コブラというのも拳王様にはあまりピンとこない動物ですけどね…

つーわけで弱気の虫が再発したアイリに対し…
随分と大人びた発言をするものです。リンちゃんは見た目5〜6歳でもおかしくはないんですが、第2部で成長した姿を見る限りではこの時点で8〜9歳くらいでしょうか。まぁ核戦争による放射能の影響及び栄養不足等を加味すると、見た目通りの年齢ではない可能性もありますからね…

そんな年齢の割には大人びてたリンちゃんでしたが…
出ました「てへ」(笑)5.6歳の女の子がまさか「てへ」とは言わないでしょう、やはりリンちゃんは小学校中学年くらいでしょうか。

そんなリンちゃんに自ら焼き印を刻んで拳王に忠誠を誓うか、鉄板の上で焼け死ぬかの二択を強制するガロン。

リンちゃんの精神の高潔さは天帝の血がなせるところでしょうか。まぁそもそも天帝なる地位がどういったものかということが作中明らかにされてはいないので何とも言えない部分はありますが、北斗の拳の舞台が日本であることを考えるともしかすると天帝=天皇の血筋なのかもしれませんね…

そんなリンちゃんのピンチに駆けつけたのはレイ。ここでレイが北斗の拳史上燦然と輝く名言を残します。

北斗の拳における最高の名言、それがこの「てめえらの血はなに色だーっ‼︎」です。ラオウの「我が人生に一片の悔いなし」こそがNo. 1だという意見が多数派かもしれませんが、俺は断然こっちです。
動画でも見とくべきシーンですね。
熱い。やはりレイは良いです。シュウやジュウザも良いんだけども、ここまで熱量を感じられる男はレイしかいないんですよ…


その頃ケンシロウ・トキ・マミヤはとある民家へ。そこで北斗の拳史上屈指の雑魚キャラが登場します!
でかいババア!
誰がどう見たって怪しいこのでかいババア、以前北斗の拳35周年ということで「北斗の拳総選挙」なる企画がコミックゼノン誌上で開催されたことがあるんですよ。その時はこんな順位になったんです。
1位 ラオウ
2位 レイ
3位 サウザー
4位 トキ
5位 ジュウザ
6位 ケンシロウ
7位 シュウ
8位 シン
9位 でかいババア
……9位⁉︎でかいババアが9位⁉︎
まぁネタキャラだとはいえ、TOP10に入った時点でこのでかいババアの印象値の高さがうかがえるでしょう。
ちなみにでかいババア以降のランキングはこのようになっています。
10位 アミバ
11位 ジャギ
12位 ナレーション(千葉繁)
13位 アイン
14位 ユダ
15位 火炎放射器の男
16位 ターバンの少年
17位 バット
18位 リン
19位 カイオウ
20位 ハート
21位 ジャギの石像の前で埋められ命乞いする男
16位のターバンの少年なんてのは原作ではチョイ役にすぎないんですが、北斗の拳イチゴ味効果でランクインしてますね。それにしてもファルコやウイグル獄長・デビルリバース・牙大王・ハン・ヒョウ・リュウケン・フドウ・マミヤ・ユリア・シャチ・黒王といったところが20位に入れないなんて…でかいババア凄すぎますって(笑)

そんなわけでこのでかいババアはやはり拳王軍でした。
こんな変装に騙される奴なんていないと思いきや、マミヤはきれいに騙されてますからね。マミヤって実はただのバカ女なのかも(笑)

さてこのデカいババアの変装を見事に見破ったケンシロウ。
ケンシロウの「おまえのようなババアがいるか‼︎」この発言が面白かったからこそデカいババア人気に火がついたといっても過言ではありません。やはり人々の記憶に残るキャラクターになるためには見た目だけでは足りません、何かプラスアルファがないとね…

さらにケンシロウから追い討ち。
辛辣です(笑)ホントに牛に化けてたらそれはそれで面白かったでしょうけどね…


さーてレイに戻ります。まずは拳王侵攻隊ガロンのこの技。
火闘術!
腹に蓄えたガソリンを剣で着火する…これは魁!男塾で巌娜亜羅十六僧の竜宝が使っていた咆竜哮炎吐に酷似しています。まぁ宮下あきらと原哲夫は共に高橋よしひろの下でアシスタントをしていた同僚ですからね、インスパイアという事で当然許されます(笑)

そしてついにレイの前にラオウが登場。しかしここで注目すべきは初登場となるこの馬です。
黒王号!
まぁ漫画史上最強の馬の一角でしょうね。黒王こそが最強の馬だと断定できないのは、他に花の慶次の松風風のシルフィードがいるからです。マキバオーは…馬とは呼べんでしょ(笑)

そんなわけでガロンは早々に退場。
「えろばっ‼︎」断末魔としてはそこそこでしょうか。まぁ断末魔といえば秘孔を突かれて爆死する際に残すのがほとんどの中、南斗聖拳で切り刻まれる際に残された珍しい断末魔ではあります。

そんなこんなでレイvsラオウ。
この辺りがレイが義星たる所以です。それにしても「ラオウの首はおれがとる‼︎」なんてなかなか言えるセリフではありません。まぁこの時点ではラオウの超絶的強さはまだ明らかにはされていませんでしたからね…

そんなラオウはレイに舐めプレイ。
馬の上ではまともに戦えません。なぜなら足の踏ん張りがきかないからです。昔の武将達はよくこんな状態で戦ってたもんだよなぁ…


その頃村へと急ぐケンシロウ、道中雑魚を瞬殺。
「へれっつ」なんかフレッツ光のようです(笑)

さてラオウが纏うオーラに圧倒されるレイ、相打ち狙いでこの技にいきます。
南斗究極奥義 断己相殺拳!
南斗水鳥拳究極奥義ではなく南斗究極奥義という点が重いですね。もしかしたらシンやサウザーもこの技を使えるのかもしれない南斗聖拳共通の技なのかもしれませんが…残念なのは究極奥義なのにネーミングがダサい。断己の部分は「断固」と聞こえがちですし、相殺というのももはや経済用語ですからねぇ…

がしかし、この断己相殺拳はラオウの投げたマントにより不発に終わります。
マントごときで不発に終わってしまった南斗究極奥義、ここで南斗聖拳の地位が急落してしまった感はありますね…
そんなわけでどんな技だったのか分からなかった断己相殺拳ですが、アニメ版ではラオウの脳内で断己相殺拳が披露されます。
ラオウの突きを食らおうがお構い無しに相手を切り刻むというまさに相打ち技。決まっていればあのラオウの肉体すらも切り刻んでいた点を考えると、さすがは南斗究極奥義。まぁあくまでもラオウの妄想ですけどね…

そしてついにラオウvsケンシロウの頂上対決。

何が凄いってビルより高く飛ぶ黒王号の跳躍力が凄い(笑)

そしてこの技。
北斗七死騎兵斬!
まぁ馬上の敵に対する技なんでしょうが、詳細がよく分かりません。アニメ版で確認してみましょう。

北斗神拳には珍しい斬撃技のようです。特に馬上の敵に対して有効な技には見えませんけどね、馬上の敵は背後に回って攻撃するのが最も有効的でしょ(笑)

さてここでラオウがレイに対して使用した秘孔の効果が明らかに。
新血愁!
北斗神拳の秘孔の中でもかなり有名な秘孔でしょう。効果が96時間後に現れるという非常に遅効性のある秘孔です。以前アミバに秘孔を突かれたゲルツという男がいましたが、そのゲルツも秘孔を突かれて3日後に死亡しましたからね、もしかしたらアミバが使用した秘孔も新血愁だったのかもしれません。

そんなこんなで劣勢のケンシロウ。
最初期の宇多田ヒカルみたいになってますな(笑)


さてその頃トキの足止め役としてこの男が登場。
ヒゲ、おでこのマーク等なかなか見所のある男に見えますが、残念ながらアニメ版においても名前が付かなかった不遇な男。トキの静流の如き北斗神拳を初めて引き出したのはこの男なんだけどなぁ…

そんな男の技がこれ。
烈闘破鋼棍!
あのレイですら存在を知らなかった「闘気」それを極意とする棍法術です。まさか作中ラオウに次いで闘気を使いこなすのがこんな雑魚キャラだとはな…

再びラオウvsケンシロウに戻ります。ラオウとの戦いを避けるように必死に促すのはレイ。
果たしてこの世紀末の世の中にケンシロウは必要な男だったのでしょうか?ラオウやカイオウの恐怖政治はケンシロウが終わらせなくともいずれ両者共に迎える寿命で終焉していたでしょう、そう考えるとケンシロウが果たした役割なんてのは大したことないようにも思えますが…でもやはりリンとバットにその背中を見せ続けた、それだけでケンシロウがこの時代に生き続けた意味はあるんだよなぁ…

とはいえそれでもラオウに立ち向かうケンシロウ。
やはり凄いのは黒王号です。ケンシロウの本気の拳を食らって死なないのはもちろん膝すらつかないなんて、並の耐久力ではありません。雑魚を殲滅する力は北斗三兄弟以上ですしね、その辺の南斗聖拳伝承者よりは間違いなく強いです(笑)

そんなこんなでようやくトキが到着。
ケンシロウがシンと非情の戦いを繰り広げたのは分かる。しかしレイとの非情の戦いって何だ?ケンシロウが心を鬼にして相手を殺したという点で考えればここはジャギ様の名前を挙げるべきでしょう。


さてここからはラオウの回想。伝承者がケンシロウに決まった以上ラオウは北斗神拳を捨てなければいけなかったんですが、当然そんなのは拒否。
こんな生き方がしてみたいと男なら一度は思うはずです、でもほぼ全ての男がその困難さに負けて挫折するんです。あのカイオウですら幼少期に北斗宗家からの圧力に屈していますからね、生まれてから死ぬまで一度たりとも他人に屈することのなかった男なんてラオウくらいのもんなんです。

つーわけで言うこと聞かないラオウに対しジュウケイのお仕置き。
北斗神拳奥義 七星点心!
北斗百裂拳や岩山両斬破とは一線を画する北斗神拳「奥義」の一つです。とはいえ二指真空把や北斗羅漢撃も奥義ということになっていましたからね、何が通常技で何が奥義かの線引きは難しいところです。

そんな七星点心、動画で確認しておきましょう。

北斗の拳のアニメ版では過去の回想シーンは全て青みがかかるんです。決してフィルムが劣化しているのではありません(笑)

そして秘孔を突いてケンシロウの動きを封じたトキ。
まぁそもそも北斗神拳が一子相伝である以上2対1という状況は想定しにくいですけどね…

そんなこんなでラオウvsトキ!
トキが弱いわけないんです。剛の拳に関してはラオウが最強かもしれませんが、静の拳に関してトキ以上の使い手はいませんから。そしてその2人をさらに超えるケンシロウ…生まれる時代が違っていれば各々が名に恥じぬ伝承者になっていたのは間違いないことですが、この3人が同じ時代に存在したからこそ北斗神拳というものはここに完成を迎えたのかもしれませんね…

さてここでラオウは持久戦を選択。
あのラオウが武器を使うなんてのはあっちゃならないような気もしますが。まぁケンシロウもヌンチャク使ったりしてるからなぁ…

さてここでラオウに殺されそうになったのはマミヤ。そこでレイから告白。
聞いてるこっちが恥ずかしくなるセリフですな(笑)

さぁこの愛の叫びに対してどうするマミヤ?
やんわりと拒絶されてる感じですな(笑)


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