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きよの漫画考察日記2283 月光条例第5巻

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ドクロ

第10条「図書委員」
さて季節は夏。
セミの鳴き声を「みっちょわみっちょわ」と表現する漫画家もほとんどいないでしょうが、確かにセミの鳴き声は一律に表現できないとは思います。この「みっちょわみっちょわ」はおそらくツクツクボーシの鳴き声なんだろうと思うんですが、俺もあの鳴き声が「ツクツクボーシ」とは聞こえませんしね…

つーわけで5巻ではこの子が登場。
工藤伽耶!
伽耶、この名前がかぐや姫との関連性を匂わせてくるなと嗅覚の鋭い読者は勘ぐったわけですが、実は何の関連性もなく本当のかぐや姫は別のあの子だったというどんでん返しが明らかになるのはだいぶ先の話ですな…

そんな工藤さんは図書委員。
俺も受験の際図書館に行くこともありましたが、まぁタバコばっか吸ってましたな。あまりにも静か過ぎる環境って逆に集中できないんですよねぇ…

さて今回の敵がどんなおとぎ話か知らない月光、トショイインに尋ねます。
いわゆる一つの前フリです。

つーわけで今回のおとぎ話はコレ。


ブレーメンの音楽隊!
動物たちが泥棒から家と食料を強奪するという話ですな。つーか改めてブレーメンの音楽隊のあらすじを読んでみて気付いた事があるんですが…それは「こいつら結局ブレーメンには行かずじまい」(笑)

つーわけでここで重要キャラが登場。
長靴をはいた猫、イデヤ・ペロー!
長靴をはいた猫、どんなストーリーだったっけ?調べてみたところ「ネコが主人のために虚実織り交ぜ王様を騙して、主人とお姫様を結婚に導く」的な感じでした。でも俺がすぐに思い付く長靴をはいた猫ってのはこっちなんですよね。
長靴をはいた猫 世界一周80日旅行!
まぁいわゆる当時のクソゲーです。友達の誰かが持ってたからプレイした記憶がありますが、羨ましくもなんともなかった記憶があります(笑)まぁ原作アニメを見た人なら楽しめるキャラゲーなのかもしれませんが、やはりクソゲーです。まぁ横スクロールアクションという分野はスーパーマリオが早々と完成させてしまいましたからね、あの操作性を当時上回るのは不可能だったもんなぁ…


第11条「おむすびころりん」
さて今回月打されたのはこれ。
ザ・魔雲天かと思った(笑)

つーわけでおむすびが主役の昔話なんてこれしかありません。

おむすびころりん!
正直で優しい爺さんと欲張りな爺さんの対比、これは考えてみると「こぶとりじいさん」と全く同じ構図ですな。日本人は伝統的にこういうストーリー展開が好きなんだろうねぇ…

さておむすびへの攻撃は穴の中に捕らわれた人間たちに直接届いてしまうがゆえに攻撃できない月光。しかしイデヤは人質おかまい無しにおにぎりへのミサイル攻撃を指示します。
合理的な考えですな。しかしこの合理性というものはやはり面白くない。面白みがあるのは合理的な考えよりもやはり感情的な考え方です。どちらがより正解に結び付くかどうかなんてこたぁ別問題です。

さてこのイデヤの作戦が許せない月光は当然実力行使。

「小せえガキに「生き返るから一回死ね」なんて言うヤツに、殴られちゃやれねえな。」こーゆーセリフは我々のハートにビシバシ刺さりますな(笑)

つーわけでおにぎりに対しケンカを売る月光。
おにぎりに対してこれ以上のキメ台詞はありませんよね…

そんなこんなで最終決戦、ここでは章題に注目。
「てんきぽんき やれこらさのさ」これね、調べてみたけれども意味が分からない。「やれこらさのさ」の部分はまぁなんとなく伝わるけども「てんきぽんき」これが分からん。方言かもしれないし古語かもしれませんが、今の世の中ネットで調べて分からない事はもうお手上げですよね…

さらにエンゲキブからもイデヤ批判。

いいこと言いますね、ラーメン屋のおじーちゃんも。これはホントの事でさ、汗かかない男ってのは女の子を大切にしないもんなんですよ。そういう奴にホレちゃ痛い目みるだけです。

そして決着。
「御馳走様でした」これは「いただきます」と並んでステキな日本語だと思います。ただ俺はさすがに外食してる時まで「いただきます」とは言っていないような気もします。つまり俺は「いただきます」という言葉を農家の人とか食物に対しての感謝の言葉ではなく、自分のために料理を作ってくれた目の前の人への感謝の言葉として使っているのかもしれませんね。だから厨房から料理だけ運ばれてくるような店ではわざわざ「いただきます」と言っていないのかもなぁ…

さて相変わらずひねくれ者の月光。
自分の手柄を誇らない、これぞ男の美徳です。しかしながらこういう考え方はもう古いのかなぁ?自分の手柄はアピールしてナンボの世の中にもなりつつあるような気もしますけどね…

そんなこんなで戦いも終わり…


程度の低い連中とは付き合わないというのは頭のいい奴にはありがちな考え方ではあります。それはそれでアリだとも思いますが、自分とは全く考え方の違う連中から得られる経験は大きいんですけどねぇ…

そして第11章「おむすびころりん」のラスト。
藤田和日郎のまとめ方にはニヤリとしてしまう自分がいます。だからうしとら、からくり、月光と読み続けてしまっているんだろうなぁ…


第12条「赤ずきん」
シンデレラに並び世界的な超絶知名度を誇るこのキャラクターが登場。
赤ずきん!
今では誰でも知ってる赤ずきんのストーリーですが、結局赤ずきんがオオカミに食べられたままで終わるバージョンもあるそうです。これはあれですね、女の子がふらふら歩いてちゃ悪いオオカミに酷い目にあわされちゃうよという現代社会にも通じる教訓が込められているんでしょうな…

そんな赤ずきん、当然月打されちゃってます。

赤ずきんの口ぐせ「だむ ですとろい」これは「Damn, fuck'n destroy」の略であり、直訳すると「くたばれクソ野郎」的な意味合いです。こういうセリフを可愛らしさの代名詞ともいえる赤ずきんに言わせるというギャップ狙いですな。

最後にトショイインの祖父母が登場。
このすあまという和菓子、関東圏以外に住んでいる人にとっては馴染みのない和菓子だそーな。確かに俺も食べたことありませんしね。関西でいうところの…551の豚まんみたいなもんでしょうか(笑)


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