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きよの漫画考察日記2300 キン肉マン第34巻 後編

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キン肉マン第34巻の考察、その後編です。




まずはロビンの掟破り。ロビンはこのアイスロックジャイロを後にネメシス戦においても使用しているので、もはや自分の技にしてしまっている印象ですね。これでロビンはアロアロの杖を使ったファイヤータービンという炎系統の技とアイスロックジャイロという氷系統の技を獲得した事になります。技の多彩さという点ではラーメンマンにも劣らないな…

さらにここでロビンスペシャル。

「かつてひとりとして立ち上がってきた者がない」必殺技です。まぁ実際ロビンが完成版ロビンスペシャルを決めたのは過去マリポーサとパルテノンの2人しかいませんからね、その意味ではまさに致死率100%の超必殺技です。

がしかしここでロビンの両足首がついに消滅。足首がなくちゃロビンスペシャルは無理なんですが… 

我々読者はロビンに出会ってもうすぐ40年が経ちます。その40年間ずーっとロビンはカッコいいですからね(バラクーダ?誰それ?)


しかーし!ここで大問題発生! 

これはホントにツイてない。この糸が切れちゃうとロビンは消滅しちゃうわけですからね、さすがにここは一旦技を外して糸を回避する他ありません。それ以外の選択肢はありません…

だけど!そうなんだけど!我らがロビンマスクは一瞬たりとて躊躇しないんです! 

このロビンの「真剣勝負にそんなものは関係ないわーっ‼︎」これをきよの漫画考察日記第2300回目を飾る名言と致します。我々の世代ならおそらく誰でも覚えているであろう名シーンですから。そしてこのシーンの何が良いかというと、ロビンの無駄な心理描写が無いんです。普通の漫画家であれば名シーンへ導こうとしてあーだこーだと心理描写を並べたりしてしまうところですが、このシーンのロビンは即断即決。無駄ゴマ無しのスピーディーな展開の中ロビンから発せられたこの言葉には、一切の迷いすらないロビンの信念がヒシヒシと感じ取れるんですよねぇ…

しかし両足首の無いロビン、着地はどーすんだ⁉︎

これぞ友情のトライアングル!
あかん、泣きそうですしょぼんだって見て下さいよ、ロビンの右足を受け止めたのはロビンと二度に渡る激闘を繰り広げた最高の盟友キン肉マン。そしてロビンの左足を受け止めたのはロビンが終生のライバルと認めた喧嘩マンなんですもん。テリーやラーメンマンじゃダメなんです、このトライアングルは。この三人だからこそ輝くトライアングルなんです!

がしかしロビンの行動の代償は大きいんです。ロビンが…あのロビンが消滅していっちゃうんです…


ロビンが消滅する→ロビンの戦いの軌跡が歴史から消える→後世の人々の口からロビンマスクについて語られることがなくなる、という流れはよく分かりませんけどね。超人予言書が燃え尽きると人々の記憶からもその超人の存在が抹消されてしまうというのであれば分かりますが…

しかし己の行動に一切の悔いの無いロビン。

ロビンの行動、少なくとも俺の心にはしっかと刻みつけられました歴史に名を残す事は男の本懐かもしれない、しかしそれ以上に人々の心に残る行動を取れる男であれ。男の価値は過去の功績にあるのではなく今をどう生きているかだ。それこそがこのロビンメッセージだと俺は捉えていますけどね…

そして何よりもこのロビンの行動はスカッとするんですよ。知性チームはこの大阪城決戦を通じてとにかく卑怯でしたからね。ウォーズマンへの闇討ちに始まり、サタンクロス戦プリズマン戦のどちらも自軍に有利なリングを用意し、さらに罠を仕掛けて戦わずしてキン肉マンチームを葬ろうとし続けた。この知性チームのやり口にはさすがに読者もフラストレーションが溜まっておったはず。その鬱憤を晴らしてくれたのがこのロビンの一言なんですよ!

キン肉マン全編を通じて俺が一番好きなシーンはここです。俺は今でも「尊敬する人」という欄があると「ロビンマスク」と記入してしまいます。それくらいこのロビンの行動は男の魂に響きます!



ところがどっこいこれでも倒せてなかったマンモスマン。おまけにロビンは両腕も消滅。両足に続いて両腕まで消滅しちゃったらさすがのロビンでも諦めるしかないんですが…

どんな苦境であっても最後まで諦めない、それがロビンマスクです。テリーは両腕が無くなっても戦ってましたが、両腕両足が無くなっても戦い続ける男なんてロビンしかいません!

そしてロビンマスクの生涯最後を飾るタワーブリッジ! 

ロープワーク・タワー・ブリッジ!
後に万太郎が編み出したマッスルミレニアムの原型であることはいうまでもありませんな。マッスルミレニアムという技はロビンの超人ロケットとロープワークタワーブリッジを足し合わせたような技ですからね…

そしてついにロビン消滅。


誰もが涙するであろう感動のシーンです。がしかしこのシーンでゆでたまごがやらかしてしまった大事件の方が有名かもしれませんね。こんなに、こんなに感動のシーンなのにミートくんの額の文字が…
台無しだわ(笑)
これまでミートくんの額にママなんて書いてしまったことは一度もないのに、何故にこんな重要なシーンでやらかしてしまったんでしょうか。つーかなんで出版前に誰もこの誤植に気付けないのよ…

とはいえやはり感動の名シーンには変わりありません。
正直言ってキン肉マンという漫画に泣くようなポイントはありません、だって基本的にはギャグ漫画ですから。とゆーかそもそも昭和の漫画で泣くような展開ってほとんどなかったんですよね、聖闘士星矢や北斗の拳、男塾とかで泣くことなんてまずあり得ませんから。だからこそこのシーンは我々の世代の心に残った名シーンとなったのかもしれませんがね…



さてロビンに続いてマンモスマンも消滅。
こんなビンを懐に入れてロビンと戦っていたのも驚きですが、フェニックス戦においてビッグボディが出血しているシーンは一切確認できませんからね。どのタイミングでビッグボディの血を抜き取ったのかと考えるとちょっと怖くなってきます。

さてここでオメガマンが押したボタンにより試合会場が模様替え。
キン肉マンの試合会場の中には「こんな会場どうやって作ったんだ⁉︎」と思わずにはいられない会場が少なからず存在しますが、この大阪城天守閣の仕掛けも相当のものです。いつ誰がどのように仕込んだのやら…


さて試合会場が屋外になったことで、オメガマンのこの能力が活きてきます。

サムライはプヨプヨに会ったことがないんでしょうね(笑)


さてカラスに変身したオメガマン、次はショベルカー。

ショベルカーに変身するのはまぁ良いとして、問題なのは高層ビルの屋上にショベルカーが置いてある点です。そもそもの用途が分かりませんし、どーやってビルから降ろすんだか(笑)


それにしても見事な変身術を見せるオメガマン。

少なくともオメガマンは生身の超人ではないということが分かります。とはいえオメガマンをロボ超人にカテゴライズするのもなんとなく抵抗はありますよね。その辺りを兄であるアリステラが語ってくれないかなぁ…


そしてオメガマン第3の変身は…

通天閣!

オメガマンの恐ろしい点は、変身対象を取り込む際にその対象の組織を破壊して体内に取り込む点にあります。つまり通天閣はオメガマンにより消滅してしまったということなんです。あれほどの建造物を一瞬にして消し去るなんて芸当ができる超人は宇宙広しといえどもオメガマン1人だけです。破壊力という表現は合わないかもしれませんが、超人界で最も恐ろしい技はオメガマンの変身光線です。

そんなオメガマンに追い詰められたサムライは、キン肉マンに自らの予言書を焼くようお願いします。

この話の何がおかしいかというと、囚われた侍が小刀を隠し持っていたという点です。そんなの持ってんのなら自害しなさいよ(笑)


そしてオメガマンの4つ目の変身はヘリコプター。

これ、プロペラ部分はサムライの身体に当たっていないのでは(笑)























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