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きよの漫画考察日記2317 黒子のバスケ第25巻

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バスケ

さて帝光中学キセキの世代は全中決勝で双子のコンビに苦しめられます。
そのまま合気道やってればよかったのにね(笑)

さてキセキの世代の中でまず最初に破綻したのは青峰。


強過ぎるが故の孤独、これは我々凡人には一生理解できないんでしょう。でもこーなってくると強すぎる人はチームスポーツやらなけりゃいいんじゃないかという話にもなってきます。下手にチームスポーツに加わろうとするから周りとのレベル差に苦しんだりするんだよなぁ…

さらに赤司に造反する紫原。


つーわけで目覚めてしまった赤司。

分からんでもない意見です。そもそもチームプレイが何のために必要かと問われると、弱者が強者を倒すためにあるんですよ。チームプレイしなくても勝てるんであれば、理論的にチームプレイなんてものをする必要性がそもそも無いんですよね…

そんな赤司の変化に気づいた黒子。

ここから赤司は黒子の事を「テツヤ」と呼ぶようになりますが、それ以上に注目すべきは赤司の瞳です。ここから赤司はオッドアイになるんです。白黒版では気付けないかもしれませんね、この変化には。

つーわけで黒子と赤司も決裂。
これも難しいところだと思いますよ。高校野球で明徳義塾が松井秀喜を五連続敬遠した時に勝利至上主義はこれでもかというくらい叩かれていましたが、それは観客側の論理ですよね。実際戦ってる選手は何よりも勝利を追い求めるべきだし、だからこそその姿が美しいんだとも思いますしね…

そんなわけで皆バラバラに動き始めたキセキの世代でしたが…
バスケにおいてはなくはない点数差です。しかしこの点差をつけるためには常にオールコートプレスを続けなくちゃいけませんからね、そこまでやる必要があるかというと疑問ですね…

そして全中決勝の相手は黒子の友達の萩原シゲヒロ
俺はスポーツは何でも楽しいと思ってます。それは身体を動かすのが好きということではなく、勝ち負けが明確に決するからでしょう。負けた時の悔しさ、勝った時の嬉しさ、それを感じ取れるからスポーツは楽しいんです。だからジョギングとかそういった勝ち負けのつかないものに俺はスポーツ感を感じないですねぇ…

さて決勝、怪我で出場できない黒子は赤司にせめて本気で対戦するよう願いますが、最後は紫原の不可解な自殺点で終了。



「勝利ってなんですか?」この答えを追い求めるのが黒子のバスケという漫画です。まぁスポーツ漫画もバトル漫画も根っこは同じなんですよね、なぜ勝利を追い求めるのかという理由が描かれているか否かは重要なところです。世界を救うためでもいいし、強い奴と戦うとワクワクする戦闘民族だからでもいいし、幼馴染を甲子園に連れて行くためでもいいんですよね…

そして卒業するキセキの世代、進路は当然バラバラです。

これはスポーツ選手に限らず、そもそも生命体の雄にはこういう本能があると思いますよ。自分の遺伝子を残すために他の雄を排除するというのはだいたいの生物の雄がやっていることでしょ。にも関わらず雄同士で協力するというのは、単体では生き残れないが故ですよね。虎や熊は単体で生きていけても、人間は単体では生きていけないか弱い動物なんですよ…

そして黒子もショックから立ち直り、新たな歩みを始めていました。

ここまで読んで初めて「黒子のバスケ」というタイトルに深みが生まれますよね。こう考えるとやはり名作漫画はタイトルも秀逸なような気がしますが…これは錯覚だと思います。「名作漫画はタイトルも秀逸」なんじゃなくて「名作漫画だとタイトルも秀逸に感じる」だけなんだと思いますよ。ダイの大冒険はタイトル死ぬほどダサいのに内容が良いことによりタイトルも良さげに感じてしまいますもんね(笑)





















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