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きよの漫画考察日記2318 リアル第6巻

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バスケ

さて高橋の見舞いに訪れたふみか。

確かに骨折してしまった競走馬とかはその後長く生きることは不可能なので安楽死も止むなしとも思えますが、ペットの安楽死はまた別問題ですわな。まぁこういうところを問題視するとそもそも愛玩動物というシステム自体が間違っているという話になりかねないですけどね…

さてその晩の高橋。

難しいところですな。障害を抱え生きていく事自体は今の世の中そこまで困難な事ではなくなったのかもしれませんが、やはり周りの人間に迷惑をかけてしまうという息苦しさと生涯葛藤していかなきゃいけませんからね。だから真のバリアフリー社会とは障害者がなんでも自分1人でできる社会をいうんでしょうね、そこまで至らないと障害者の人たちはこの罪悪感から逃れられないもんな…

さてここで車椅子バスケのルール説明。
障害の程度が低い人も高い人も共に楽しめる仕組みを作るのは大変な事ですからね、上手く考えられた良いルールです。ちなみに4.0点というのは足の切断なのに対し、1.0点は腹筋・背筋の機能が残っていない程度の障害の人がクラス分けされるそうです。結構な運動機能の差がありそうですね…

さてその頃、心労が重なり高橋の母親は入院。

夫婦や家庭の歯車なんて些細なきっかけで簡単に狂っちゃいます。そもそも夫婦だろうが親子だろうが別の人間である以上、歯車が完全に噛み合うことなんてありえないのかもなぁ…


そして高校を辞めた野宮。引越し屋での仕事を始めますが、周囲は仕事に対し無気力な同僚ばかり。そこで夢はないのかと叱責されますが…


心に染み入る言葉ですね。未来を夢見るのはいいことなんだけども、だからって今を踏みにじってちゃ道は繋がらない…これは深い言葉です。つーか耳が痛い(笑)

さて定期的に寝てる体勢を変えないといけない高橋。

俺も2年前大腿骨開放骨折で入院し、2週間ベッドの上から動けませんでした。寝返りすらできなかったので看護婦のねーちゃんらが床ずれの心配をしてくれてましたが、いまいちピンときてませんでした。寝てるだけというシンプルな行為が身体にダメージを与えるという事実を分かってなかったんだよなぁ…

そんなわけで想いを吐き出す高橋。







切ないねぇ…
とゆーかよく井上雄彦はこんなジャンルに足を踏み入れたと改めて思いますよね。スラムダンクが大ヒットしたんだから後は適当な題材で作品を作っとけば安泰なのに、一歩間違うと批判をくらいかねない障害者という繊細なジャンルを描くのはあまりにもリスキーです。このリアルという作品は、障害を持った人たちにどう受け止められているんだろうなぁ…























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