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改訂版きよの漫画考察日記460 北斗の拳第11巻 後編

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北斗の拳11巻の考察、その後編です。



つーわけで始まります、ケンシロウvsサウザー第2ラウンド!
あのラオウですら戦うことを避けたサウザーを出血させたのは、ケンシロウを除けばターバンのガキとサウザー幼少期の石灯籠だけです。まぁぶっちゃけラオウとサウザーが戦ってラオウが負ける絵面は想像できないんですが、南斗聖拳では倒せない上に北斗神拳の天敵といえる体質を持つサウザーはもっと強キャラとして認識されてもいいのかもしんないなぁ…

さて相変わらず秘孔の効かないサウザー。
秘孔が効かないとはいえ、岩をも砕くケンシロウの打撃を耐えられるサウザーの肉体の強靭さは作中屈指なのかもしれません。とはいえ耐えた際に思わず「むあく」と漏れてしまっていることからすると、あんがい痛いのを我慢しているのかもなぁ…

つーわけで再び瀕死に追い込まれたケンシロウ。

ここで一つ疑問が生まれます。それは「トキはどうやってサウザーの身体の謎を知り得たのか」これは北斗の拳における解けない謎の一つでしたが、北斗の拳イチゴ味においてついに答えが出ました。それは「サウザーがこむら返りの治療を受けた際に知った」です(笑)イチゴ味はホントふざけてるよなぁ…

つーわけでサウザーの身体の秘密とは…
秘孔の効かないサウザーの身体の秘密はいわゆる「内臓逆位」という特異体質でした。これは現実には22,
000人に1人の確率で発症するそうですが、それに加えて内臓逆位の子供の5歳までの生存率は僅か5〜13%。サウザーの稀有な体質は簡単に手に入れられるものではなかったんですね…
ちなみに。東京理科大学において内臓逆位のハエが発見されているんですが 、そのハエの遺伝子は「サウザー変異体」と命名されております。その命名センス、抜群ですw

つーわけでケンシロウを対等の敵と認めたサウザー、ついに構えます。
南斗鳳凰拳奥義 天翔十字鳳!
詳細は不明ですが「天を舞う羽の如くあらゆる物理攻撃を回避し得る技」と解釈すれば整合性は取れますかね。帝王の拳たる南斗鳳凰拳はその帝王性故に回避を一切行わず前進制圧に特化した拳法です、だからこそ回避行動の極みである天翔十字鳳は帝王サウザー自身が対等であると認めた相手にしか使わない。さらにそう解釈すれば「南斗聖拳ではサウザーは倒せない」とのシュウの言動も理解できます、そりゃ外部からの人体破壊に特化した南斗聖拳もサウザーに当てられないというんじゃどうしようもないですからね…
南斗鳳凰拳の圧倒的回避力と秘孔の効かない特殊体質、この2つを併せ持ったサウザーはやはり北斗の拳TOP5に名を連ねるべき強キャラだったのかもなぁ…

そんなサウザーの天翔十字鳳に対しケンシロウは…
北斗神拳秘奥義 天破の構え!
ついに北斗神拳「秘奥義」なるものが登場しました。これまでに「奥義」は幾つか登場しているんですが、七星点心や水影心のように奥義にふさわしい奥義も有れば、二指真空把や北斗羅漢撃のような奥義らしからぬ奥義もありました。しかしここで登場した天破の構えは「天をも破るといわれる北斗神拳究極の秘奥義」ですからね、自ずとハードルも上がります。まぁ実際にはこの天破の構えはこの後の技に繋ぐ意味合いしかなかったようですが…

つーわけでこの天破の構えからこの技。


北斗神拳奥義 天破活殺!
…この技1つあれば他の技要らねえんじゃね?と思えてくるくらいの反則技です。まぁ天破の構えで闘気をじっくり練って初めて撃つことができる技だと考えるのであればバランスも取れますでしょうか。
さらに言えば飛んでくる闘気をサウザーも雑兵も認識できていないというステルス性もポイントですかね。北斗神拳の本質というものは暗殺拳にあるんだと改めて気づかせてくれる必殺技ですね…

つーわけで天破活殺を観ておきましょう。

闘気というよりかはむしろレーザービームっぽいですな(笑)

そんなこんなでついに追い詰められた聖帝サウザー。

「退かぬ‼︎媚びぬ‼︎省みぬ‼︎」はサウザーの発言として最も有名でしょう、俺が以前作成した北斗の拳名言ランキングでも第5位にランクインしておりました。ラオウの生き様はまさに世紀末覇王の名に相応しいものでしたが、サウザーの生き方、言動もまたやはり聖帝に相応しいんだよなぁ…
やっぱりね、俺はケンシロウやレイのような善人キャラの言葉よりもサウザーやジャギのような悪役の言葉の方が心に響きます。善人は偽善者の可能性がありますが、悪人に偽悪者なんて言葉はありませんからね。悪役は純粋に悪役、だからこそその言葉もまた純粋なんだよなぁ…

そしてトドメはこの技。
北斗有情猛翔破!
北斗有情破顔拳・北斗有情断迅拳に次ぐ有情シリーズ第3弾。それにしても人体を内部から木っ端微塵に破壊する北斗神拳のはずが、主要キャラは滅多に爆死させていないのも不思議なことです。シン・サウザー・ジュウザ・フドウ・ラオウ・ハン・カイオウ、皆北斗神拳に敗れたにも関わらず爆死は免れていますからね。主要キャラで爆死してしまったのはハート様・ジャギ ・アミバ、そしてレイくらいのもんですか…

つーわけでついに決着。
最後にケンシロウも言っていることですが、サウザーの悲劇は誰よりも愛が深かったが故ですよね。愛する師オウガイを自らの手で殺めてしまったという現実にサウザーの心が耐えられなかったのがサウザー暴君化のきっかけなのは間違いありません。南斗鳳凰拳があのような伝承者継承の方式さえとっていなければ、もしかしたらサウザーはケンシロウと共にこの世紀末の世の救世主になれたかもしれないしなぁ…

そんなこんなでついに聖帝も墜ちます。

死に方の構図的にはユダ様に似ていますが、結局のところサウザーも含めて南斗の男達は愛に死す運命なのかもしれません。シン、レイ、ユダ、シュウ、サウザー、皆がそれぞれの愛の形に殉じて散っていく様は「儚い」の一言に尽きますよね…

つーわけでサウザーの死にっぷりも見ておきましょう。


子供の頃はよく分かっていなかった部分もありますが、大人になって見てみるとやはりサウザーが良いですね。悪役としてのカタルシスに満ち溢れているとでも言えばいいのかなぁ…

ちなみにサウザー編に限るのであれば、オリジナル版だけではなく「真救世主伝説」の方も観てると心熱くなれます。

ちなみに真救世主伝説版ではケンシロウの声は阿部寛、ラオウは宇梶剛士になっております。ケンシロウはまだしも宇梶のラオウにはさすがに違和感を感じざるを得ないかなぁ…

つーわけで聖帝編も終わり、ここでこんな人物が登場。
コウリュウ!
かつてリュウケンと共に北斗神拳伝承者の座を争ったパーマおじさん。伝承者の争いに敗れた者は拳を封じられるのが掟だったはずですが、全くそんな気配はありません。もしかしたら修行の最中に逃げ出したんじゃないでしょうかw
そんなコウリュウの声はドラゴンボールのチャパ王、鋼の錬金術師のキング・ブラッドレイ、ONE PIECEのドラゴンあたりと同じです。

さてラオウの強さを感じとったコウリュウはこの技。
七星抹殺!
どういう技だったのか謎は深まります。北斗神拳らしからぬ相討ち狙いの技ですが、何がどうなったら相討ちが完成するのかが全く分かりません。なので困った時は動画を検証してみましょう。


全然分からん(笑)




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