この息子たちにはアニメ版で名前が付いています。髪が短いのが弟のアウス、その声は仙道彰と同じ。一方髪が長いのが兄のゼウス、その声は男塾の田沢と同じです。それにしても生まれてきた息子にゼウスなんて名前をつけてしまうコウリュウ、ちょっと父親としてはイタい人だったのかもしれませんw
そしてケンシロウとトキの下にはこの人が。
ゼンギョウ!
アニメ版ではその声はスラムダンクの安西先生と同じなんですが…ポイントはそこではありません。アニメ版のゼンギョウは何故か姿形が老忍者風にアレンジされているんです。核戦争後の世紀末の世界に忍者というのは相当に不自然なんですけどね…
さて父の仇であるラオウに挑むゼウス&アウスでしたが…
ラオウの肉体も相当なものなんでしょうが、それより凄いのは鉄棒が曲がるほどの力で殴りつけたゼウス&アウスの方ですよね。それほどの圧力を鉄棒に与え続けたということですからね、この兄弟の握力は尋常ではないのかも。さすがコウリュウの息子ですw
さてここで唐突にケンシロウvsトキ。
不治の病に肉体を蝕まれているトキが言うからこそ響く名言ですな。ラオウに勝とうが負けようが死は避けられない、自分の生涯を達観した上で出てくる言葉には重みがあります。
どっちがいいんでしょうね、これは。同じ道を進む兄弟と違う道を進む兄弟、世の中あんがい半々くらいだと思いますがね。まぁ同じ道を進むとどうしても比較されることから避けられませんからね、無難にいくなら違う道を選んでおいた方がいいのかもしれないけど…同じ道を進んだが故にお互い高め合うといいのもあるからなぁ…
リュウケンとラオウトキとの関係も微妙なところですよね。そもそもリュウケンに後継者がいなかったがために、修羅の国から北斗宗家のケンシロウと分家のラオウトキが送られてきたはず。だとすればさすがにこの時点でケンシロウはリュウケンに引き渡されていなければおかしいです。つまりラオウを養子に取る必要がないんです。仮にケンシロウが伝承者として相応しくなかった場合の保険としてラオウとトキを引き取る予定だったのなら、修羅の国から渡ってきた直後にケンシロウと共に引き取っていたはずですし。この辺りは正直よく分かりませんね…
ムチャクチャです。まぁ最初からこれほどのハードルがあってこそ史上最強の暗殺拳と言えるんでしょうが…それならジャギはどうだったんでしょうか?ジャギは養子になるために必要な「強さ」というハードルをクリアしていたのかな?
そんなこんなでまずはラオウの攻撃から。
こんな打ち方のパンチ効きますかねぇ(笑)
さて再び幼少時代のラオウの修行風景へ。
厳し過ぎやしませんかね(笑)崖に突き落としたり、一歩間違えたら、いや間違えなくても幼児虐待です。でも結果として最強の北斗三兄弟を育て上げたわけだから、やはりスパルタ教育というのはアリなのかもしれません。少なくとも暗殺拳法を伝授しようとしてるのにゆとり教育は必要ありませんもんね(笑)
さてここでトキが育てていた子犬のチコが撃たれます。
忘れがちなことなんですが、これは核戦争による世界崩壊前の出来事です。どうも北斗の拳の世界観というのは、核戦争による世界崩壊前から既に法治主義が崩壊気味なんですよね…
そんなわけで兄ラオウを越える、ただそのためだけに修行の道を選んだトキ。
兄越えというのは全世界の弟の夢でしょうからね。「一流のスポーツ選手は次男が多い」という説もまぁ分かる気がします、明確な目標があった方が人は伸びるもんなぁ。
ここまで実力の伯仲した対戦というのは実は北斗の拳においてそれほどありませんから。北斗三兄弟とカイオウ、ここに加えるとするならばファルコ・ハンくらいでしょうか。それ以外の対戦は、実はやる前からある程度の実力差があることが多いんですよね…
そして最後の対峙。
北斗神拳奥義 闘勁呼法!
剛の拳における呼吸法といった感じですが、この他にも北斗神拳には転龍呼吸法という呼吸法もあります。やはり北斗神拳にしても波紋にしても全集中にしても、基本は呼吸ということですな。
そしてトキのこの技。
天翔百裂拳!
空中で放つ北斗百裂拳でしょうかね。当然足の踏ん張りが効かない分、こちらの方が難易度は高いでしょう。やはり空中戦最強はトキ、次点にレイでしょうかねぇ。
…一応天翔百裂拳を見ておきましょうか。
さてこの天翔百裂拳をモロにくらったラオウ。
ケンシロウとの死闘の最中に膝すら地につくのを拒んだラオウが手までついてしまいました。ラオウをここまで追い込んだという意味で測れば、やはりトキは作中屈指の強キャラといえるでしょう。トキ倒せそうな男なんて、北斗神拳伝承者・北斗琉拳伝承者を除けばファルコくらいしかいませんからねぇ…
がしかし、やはり死兆星はトキの頭上に落ちます。
漫画の表現として仕方ないのかもしれませんが、人間ここまで涙出ませんよねwまぁそれはいいとして、感極まった時に人間が流す涙のメカニズムというものは未だによく分かっていないそうです。目にゴミが入った時に流れる涙はもちろん意味がありますが、感情の昂りがなぜ関係のない涙腺を刺激するんでしょうかねぇ?
そしてトキの剛拳の秘密が判明。
刹活孔!
突けば剛力と引き換えに命を奪う秘孔とのことですが…よく分からんのですよね。作中刹活孔を使用したのはトキ・ラオウ・ファルコの3人ですが、使用後数日は生きていたトキ、使用後すぐに死亡したファルコ、使用したもののほとんど効果のなかったラオウと効果が三者三様です。秘孔を突く際の微妙な力加減とかで効果にも差が生まれてくるのかもな…
そんなわけで鬼の目にも涙ならぬ、ラオウの目にも涙。
このラオウの涙は劇アツですよね。レイを殺害した憎き仇であるはずのラオウが、北斗の拳という漫画において明らかに倒されるべきラスボスであるラオウという敵キャラが、単なる悪鬼羅刹ではないということを強く読者に印象付けます。こんな涙見せられたらもうラオウの事憎めないもんな…
いやいや、ラオウの渾身の一撃なら周囲一帯吹き飛んでもおかしくはないのに、ちょっと地面が凹んだだけってwトキが目指したラオウの拳の破壊力がこんな程度のわけがありません。ということはですよ、おそらくこの辺りの地盤がオリハルコン級に硬かったんですよ。たぶん。
そんなこんなでラオウの勝利。
史上最強の兄弟喧嘩、ここに完結です。アレですね、最近流行りの特殊能力を駆使した戦いに慣れている分、シンプルに己の技量と魂をぶつけ合ったこの戦いは心に刺さりますね。そしてラオウからもトキからも互いへの愛情と敬意が存分に感じられる、これぞまさに兄弟喧嘩と呼ぶに相応しい一戦でした。個人的にはかなりお気に入りですねぇ。
そんなこんなで聖帝サウザー編、そしてラオウvsトキが終わったところで新キャラ登場!
リュウガ!
北斗の拳ファンからは概ね低評価ということでいいんでしょうかね。まぁ次巻の話にはなりますが、とにかくリュウガは何がしたかったのかよく分からない男という評価に尽きます。北斗の拳の人気キャラランクでリュウガの名前なんて絶対に出てきませんからね、設定面やビジュアル面では悪くないのに、全く読者には受け入れられませんでしたからね…
そんなリュウガの声は堀秀行。つまりはウォーズマンであり、フェニックス一輝であり、剣桃太郎であり、ギニュー隊長であり、バーソロミューくまと同じ声だということです。
さてその頃ケンシロウの前に、リュウガを遥かに上回るインパクトの雑魚キャラが登場。
前にいるのがゴンズ、後ろにいるのがアビダ。アビダはまぁいいとして、やはり注目はゴンズです。彼の人間ハンマー投げのシーンは北斗の拳史上屈指の名場面ですよw
この表情が最高ですw
おまけに黒髪ツインテールなんですよ、愛さずにはいられないでしょう。北斗の拳における雑魚キャラの中でも、見た目だけなら相当のインパクトと可愛らしさがありますよね。むしろ可愛らしさならその辺の女性キャラに勝てるかも(笑)
さらにゴンズは喋り方も可愛いんです。
名古屋弁使う漫画キャラといえばアラレちゃんのニコちゃん大王か、ドラゴンボールのヤジロベー、そして北斗の拳のゴンズくらいのものですね…
ちなみにゴンズの声はマッド軍曹と同じですが、このキャラクターとも同じです。
バクテリアン!
つまりはですね、この声優さんの代表キャラクターはゴンズとバクテリアンだということです。自分のプロフィールになんて書いてるんでしょうかね(笑)
さてそんなゴンズの断末魔は?
「ぶべえ‼︎」からの「あぶ‼︎」うーん、弱くはないんですが歴史に残るほどの断末魔までは届きませんでしたかね…
ちなみにゴンズの死亡シーンの動画がありました。
アニメで見ると断末魔悪くないですね(笑)
一方アビダは突如現れたリュウガに瞬殺されます。
ちなみに殺されたアビダの声はONE PIECEの藤虎と同じなんですが、これは聖闘士星矢の白銀聖闘士である巨犬座のシリウスと同じ声です。不思議なリンクもあるものです。
天狼星とはシリウスの中国名であり、和名だと「青星」になります。この辺り日本人のネーミングセンスの方が中国人より劣っていますね。ちなみに豆知識としてベガ→織姫星、アルタイル→彦星、ベテルギウス→源氏星、スピカ→真珠星なんて和名がありますが、おうし座のプレアデス星団って呼ぶよりも「昴」の方がカッコいいのは日本語の良いところですよね…
さらに別の村でも暴挙真っ最中の拳王軍。
これはレイが放った矢です。北斗神拳関係者以外でラオウの身体に傷を付けた最初の男は意外にもレイなんです。
次のラオウ負傷シーン。
これはリハクによる爆破です。さすが知将リハク、ラオウに傷を付けた男として見事名前が刻まれました。
そして最後のラオウ負傷シーン。
ユリアを殺そうとするラオウに向けて矢を放った名も無き拳王軍兵士がここでランクイン。つまりラオウの肉体に傷を付けることができた人間はジュウケイ・トキ・ケンシロウ・レイ・ジュウザ・リハク・名も無き拳王軍兵士の7人というのが正解です。
拳王様が一般市民を殺害するというのは相当にレアですね、相当この村長の振る舞いが頭にきたんでしょう。ただアニメ版においてはこの村長はかろうじて生還を果たします。
こんなもの引きずって走れるバイクって相当の馬力です。世紀末の世の中ってほとんどの機械文明が失われてしまってはいますが、バイクだけはまだしっかりしてるんですよなぁ…
そして唐突にカミングアウトしてくるリュウガ。
リュウガはユリアの兄でした。そう言われてみると同じくユリアの兄であるジュウザと名前の響きがそっくりなんですよね。まぁリュウガにしてもジュウザにしてもユリアの兄ということはすなわち南斗正統血統の血筋を受け継いでいるということになるんでしょうが、どちらもなぜか南斗聖拳には興味を持ってくれなかったんですよね…
最後に巻末ファンレター。
この堀内くんが観たという映画とは、この事ですね。