なるほど、16巻で奴が登場するのか…
名家連続変死事件の続きから。殺害現場を再現するコナンくんと平次。
被害者が殺人を犯すために行動してたら逆に殺されてしまった、これは14巻の「追い詰められた名探偵!連続2大殺人事件(2)と同じ展開ですな。あまり同じパターンを頻発すべきではないんですが、まぁトリックを考える方も大変でしょうしね…
そして秀臣さんの推定死亡推定時刻を狂わせたトラックが…
土の中の方がバクテリアとかの関係ですぐ腐敗しそうな気もしますが、これに関してはカスパーの公式というものがあります。これは空気中で1週間放置した死体の腐敗速度は、水中に2週間、土中に8週間放置した死体の腐敗速度に等しいという公式です。あんがいイメージと真逆なんですな。
さて今回の事件の動機は…
当時16歳の高校生が遊び半分で放火して事件を起こしたということですな。まぁそれ以上に不愉快なのは、自殺した秀臣さんがちょっと良い人っぽく描かれている点です。逆ですよ、こいつ最低ですよ。真実がバレるのが怖くて、真実を隠し続けるのがしんどくて、幸さんから恨まれるのが怖くて、自殺という逃げ道へ走っただけの自分勝手な臆病者です。しかもそのきっかけになったのは幸さんからのプロポーズなわけですよ、そのプロポーズを受けておきながらあの世へと逃げたわけです。自分勝手過ぎますって。
つーわけで真実を知ってしまった幸さんでしたが…
愛していたわりには、その遺体を池に沈めて殺人犯の汚名を着せまくってますけどねwそれが光明を殺害するために必要不可欠な唯一の方法だったとも思えませんしねぇ…
つーわけで後追い自殺を図る幸さんでしたが、コナンくんがこれを阻止。
なんとなく金田一少年批判に聞こえますなw金田一の犯人はことごとく自殺していくからなぁ…
次は「帝丹小七不思議事件」コナンたちの新しい担任のこの人が登場。
小林澄子!
まぁ後にあの人と恋人関係になるわけですが、それはまたいずれ。でもまぁ小学1年生の担任なんてのは女性の方が良いですよね、だって小学一年生なんてまだ母親恋しいただの子供なんだもんな…
さて小学校で起こる幾つかの謎の原因は…
父兄参観日か…懐かしいなぁとも思う反面、ここで使われている「父兄」という言葉に今の世の中では引っ掛かりを覚えますね。運動会とかでも「父兄の皆様」なんてアナウンスをよく聞いてたけども、多分今の世の中じゃ「父母」を使って「父兄」はもう使わないんだろうなぁ…
次はエピソード44「コナンvs怪盗キッド」まずはこの人が登場。
鈴木史郎!
園子の父で鈴木財閥の会長ですな。特に重要なキャラクターではないだけに、何かのタイミングで殺されたりする展開があったりしてもおかしくないかなぁ?
さて怪盗1412号逮捕のためにこの警察官が登場。
茶木神太郎警視!
今回の話では「まじっく快斗」の登場人物が多くコナンに出演していますが、茶木警視は名探偵コナンの方に初登場してその後まじっく快斗に逆輸入された珍しいキャラクターです。ちなみにまじっく快斗側のキャラクターは名前に「色」が入っているため判別しやすいんです。
さて怪盗1412号からの予告状。
まぁ暗号なんて考える方は楽ですよね。ルールを自分で設定できるわけですから、芸術性を気にしないならなんだってありです。
さてここで使える豆知識。
スマホとGPSがここまで発達してしまった現代社会においてはもう使い道のない知識なのかもしれませんね。ちなみに私は神戸出身なんですが、やっぱり日本国内で神戸ほど東西南北が分かりやすい都市はありませんね。ホント市内のどこにいても即座に分かるもんなぁ…
さて予告状の暗号を解いたコナンくん。
まぁ予告状を送りつける泥棒なんて今時ルパンかキャッツアイくらいのもんです。まぁルパン三世以上の泥棒キャラクターはもう今後登場しないだろうけどな…
さて暗号の解き方は…
今の子には分からんでしょうな。昔は毎日深夜の時間帯はBS放送が食の関係で中断していたんですよ。だけど今では人工衛星に搭載しているバッテリーが高性能になったのでこういう制限はなくなったわけです。
そしてついにこのキャラクターが登場。
怪盗キッド!
我々の世代はね、少年時代に名探偵コナンなんて連載していなかったわけです。代わりに連載されていたのが「YAIBA」と「まじっく快斗」だったので、我々はコナンよりも先に怪盗キッドを知った世代です。だけど今となってはほとんどの人たちが先にコナンを知ってから怪盗キッドを知るという流れなんでしょうね…
そしてこの人もまじっく快斗からの出演。
中森銀三!
コナンくんの事件のほぼ全てを担当している目暮警部はもちろん捜査一課。殺人や強盗、強姦といった「強行犯」担当です。これに対し中森警部の捜査二課は「知能犯」担当なので詐欺・贈収賄や選挙違反とかをメインに担当する部署です。一課も二課も警察の花形部署なわけなので中森警部もそれなりにできる人なんでしょうが…警察には窃盗などの「盗犯」を担当する捜査三課もあります。怪盗キッドは本来なら捜査三課が担当してもおかしくはないところではあるけどな…
そしてここから逃走を図るキッド。
これは怪盗キッドの言葉ではなく、元ネタがあります。G.K.チェスタトン著「ブラウン神父の童心」という推理小説の中に登場する言葉だそうです。
そして見事に消え失せたキッド。
中森警部、諦めが早すぎるでしょwwレーダーに映らないならハングライダーでは逃げてないんだし、警察官の中に流れ込んだと考える方が自然だと思うけどなぁ…
さてここで園子の父親に続いて母親も登場。
鈴木朋子!
コナンに登場する40代女性は美しく描かれがちですが…ただちょっと待て。園子には綾子という姉がいますが、彼女の年齢は24歳。鈴木財閥は当時19歳の朋子に子供を産ませたという事なんでしょうかww
さて今回の話では産廃キャラが何人か登場。
お金持ちにはお金持ちだけのコミュニティーがある、まぁそれはそうなんでしょう。金持ちが貧乏人から学ぶべきことなんてほとんどないですから。でもこれが人間社会と他の動物社会との最大の違いなんですよね、果たしてこれは良いことなのか悪いことなのか…
さてキッドが狙う黒真珠を持っていたのは奥さんでした。
宝石言葉ってなんじゃい。つーか花言葉とか宝石言葉とか、いったいどこの誰が決めてるの?それを決める権限を持つ組織、人間というのがいない以上、永遠に曖昧なままなんですよね、花言葉とかは。そんなものを覚えたりするのは無駄でしかない。
さてここで真珠知識。
真珠は他の宝石とは違い生物が生み出す鉱物です。つまり貝殻や歯と同じなので、真珠は汗に弱い。こまめなお手入れが必要なんですね…
そして「黒真珠」というのはクロチョウガイという貝から取れる真珠だそうです。貝の種類によって真珠も変わってくるので、極論を言えばホタテでもアサリでもシジミでも真珠はできるそうです。仮にシジミ汁に真珠入ってたとしても絶対気づけないけどな…
そんなこんなでキッドを追い詰めるコナンくん。
「怪盗は芸術家、探偵は批評家」というキッドの発言に対する痛烈な返しですな。それにしてもコナンくんのキック力増幅シューズは足のツボを刺激するだけのものだったはずですが、もはやそんなレベルではなくなってきてますねw
そんなこんなでキッドは退散。
怪盗キッドの正体である黒羽快斗と中森青子、まぁもちろん新一と蘭にそっくりです。これはもう作者が同じなんだから仕方ないでしょとしか言えませんね。キャプテン翼の高橋陽一、聖闘士星矢の車田正美あたりはもう作品ごとに主人公の顔を描き分けるつもりなんてないでしょうし、何よりもこの大漫画家が存在する以上誰も文句は言えないんですよ。
少年サンデーが公式にイジってますからね(笑)あだち充先生がいる以上、顔が同じなんていうツッコミは我々読者は気にしてはいけないのです!
ラストはエピソード45「名陶芸家殺人事件」人間国宝の先生から湯のみをもらった小五郎。
骨董品や陶芸品、美術品の相場ってのはよく分からんところもありますけどね。多くの人が欲しがってるから値段が上がるというならいいんです、それは世の常です。だけどもブランド価値を維持するために高値を設定するというのはどうかなとも思います、ハイブランドのバッグとか完全にそうだとしか思えませんけどね。まぁその値段の高さを魅力に感じて買うバカがいるのも事実なんだけどな…
さて釜に到着。
いわゆる登り釜ってやつですな。一番下の部屋で薪を燃やせば、その上に連なる各部屋も均等に熱せられるという、よく考え抜かれた釜です。こういうのを見るとホント先人の叡智というのは侮れないと感じますね…
さてこの人間国宝菊右衛門の息子の嫁が酒乱。
42歳の土屋益子さん、昔ならおばちゃんと思ったでしょうが、いつの間にやら私の方が年上になってしまいましたな。そうやって視線を変えて改めて見てみると、これくらい酔っ払ってくれる女の子の方が可愛げがあるってなもんです。最近の女の子は飲まないからつまらん…
そんな奥さんが今回の被害者でした。
蔵だとはいえ、こんな高い梁にロープを結んで自殺する人なんていないでしょ。これは…他殺に違いないぜw