さて妖怪に詳しい120歳の老人。
毎月子供1人を捧げる、そんなことしてたら村の人口壊滅しますw今の大都市であればその程度の負担なら耐えられるかもしれないけど…
さてここで鬼太郎の新ウェポン。
鬼太郎の胃液は鬼太郎の身体すらも溶かす超強力なものなんですが、この胃液で溶けないものは鬼太郎の胃壁とこの蛇のみという不思議な共依存関係。別にこの蛇が大活躍したりするわけではないんですけどね…
さてまずはこの妖怪から。
たんたん坊!
これは水木しげる大先生の創作妖怪です。ビジュアル的には「大かむろ」という妖怪をモデルにしているそうですが。水木大先生も結構インスパイアはやってたのかも。
そんなたんたん坊の能力は…名前の通り「たん」です。
たんで攻撃するのが教育上よろしくないと判断されたのか、アニメ版第1期では改変がされております。アニメ版ではたんたん坊は「やにやに坊」という名前に変わり、たんではなく目ヤニで攻撃します。たんがマズいから目ヤニに変更する…頭おかしいのか昭和のアニメスタッフは(笑)
そんなたんたん坊、まさかのおもちゃ化されております。
さすがBANDAI、スライムで遊ぶのにこの発想はなかなかできません(笑)
さてゲゲゲの鬼太郎においてのたんたん坊は常に2体の妖怪とセットで登場します。
二口女!
後頭部に口があったら…あんがい便利かもしれません。少なくとも授業中に早弁するのには相当便利ですからねぇw
そしてもう一体の妖怪が…
かまいたち!
かまいたちといえば切り裂き攻撃という印象ですが、水木しげるの考えるかまいたちは吸い込み攻撃を用いますw
一応動画も見ておきましょう
ゲゲゲの鬼太郎のアニメも6期ともなると洗練されてるんだなぁ…
さて次の話ではこの妖怪が登場。
見上げ入道!
元々は佐渡島に伝わる妖怪だそーです。ただこの特徴的な一つ目の外観は本来の見上げ入道のものではありません。これとは別に一つ目の「青坊主」という伝承がありまして、水木しげる先生が見上げ入道を描く際にこの青坊主の外観を取り入れたことで、見た目は青坊主の見上げ入道という妖怪が生まれたわけです。たんたん坊と同じような感じなんですな。
そんな見上げ入道に死霊の国へ送られる鬼太郎。
高天ヶ原という表現は日本古来ですわな。神々が住んでいた土地、そして日本の各地で「うちが元祖高天ヶ原だ」という主張が起こっているそうです。まぁ…どこでもいいんだけどさ…
そんな見上げ入道の死に方は多少ショッキングです。
まぁ分かる気がします。くしゃみ我慢すると眼球飛び出そうになりますもんね。医学的にはそんなことは起こり得ないとされているそうですが、感覚的にはあり得そうで怖いんですよね…
さてこの見上げ入道が出てきた理由は…酷いものでした。
今回の鬼太郎の話から得ることができる教訓は「野ぐそはダメ」ということです(笑)
見上げ入道の動画も見ておきましょう。
猫娘はこんなことになってんのかぁ…
さて次は南方妖怪がセットで登場。
手前がやし落とし。そのまんま頭上のヤシの実を落としてくる妖怪。うーむ、恐ろしいw
奥にいるのがアカマタ。実際にアカマタという蛇は存在してますし、沖縄にはアカマタという名の蛇の妖怪の伝承も伝わっていますが、ゲゲゲの鬼太郎でのアカマタはヘビには全く関係はなく、相手に取り憑いていく不定形妖怪。
…とまぁそこまで語ることは多くはない妖怪コンビなんですが…問題はアニメ版なんです。アニメというか1985年の映画版ゲゲゲの鬼太郎第3作でやし落としとアカマタは映画版での敵役という大役をゲットするんですが…ここでこの2人を従える南方妖怪のボスが登場するんです。その南方妖怪とは…
南方妖怪チンポ!
いやいやそんな名前あり得ないでしょと。おそらく現地の言葉で何か別の意味があるんだろうなと思うじゃないですか。しかしこのチンポは生殖器を3つ持っている名前通りの妖怪なんです(笑)
そしてその能力は当然生殖器からのジェット噴射です。
そしてついにアニメ第5期で地上波初登場を果たすも、ここでようやく名前が放送コードに引っかかっり「ポ」と呼ばれることに(笑)
しかしそれにもめげずにアニメ第6期ではついにオープニングに登場。ちょっとチンポの勇姿を確認しておきましょう。
分かりましたかね?
もはやゲゲゲの鬼太郎に欠かせないネタキャラに成長したチンポの今後を私は見守っていきたいと考えております(笑)
地下300mの穴を掘らせるのか…大江戸線六本木駅で地下42mですからね、国家レベルでの土木工事が必要ですw
しかしここでねずみ男が爆発。
宇野重吉、戦前戦後にかけて活躍した名優だそーです。さすがに私も分かりませんが、こう言われれば分かります「寺尾聰のお父さんだよ」と。
そしてvsやし落としはこの援軍が瞬殺。
つるべ火!
準鬼太郎ファミリーと言ってもいいくらい活躍してくれている妖怪の印象がありますね。一番素晴らしい点は鬼太郎が呼んだらすぐに駆けつけてくれる点です。文句も言わない、見返りも求めない、こういう女が理想ですなw
さてねずみ男を救うために目玉の親父がねずみ男の体内へ。
ねずみ男の体内は相当の臭さなんでしょうが…ここではやはり悟空が天下一武道会でクリリンに発した名セリフを引用するべきでしょう。
「クリリン!よく考えてみろっ!臭いのは気のせいだっ!臭うわけないだろっ!お前には鼻がないじゃないか‼︎」
さて次はこんな妖怪。
磯女!
ゲゲゲの鬼太郎のアニメには1〜6期がありますが、5期において妖怪四十七士という設定が生まれました。各都道府県を代表するご当地妖怪ということですが、ここで長崎代表の座を射止めたのがこの磯女です。ちなみに先程出てきたアカマタが沖縄代表、そして鹿児島代表が一反もめん、奈良が砂かけ婆、鳥取が呼子、徳島が子泣き爺、福岡がぬりかべ。甲子園で戦わせてみたくなりますが、優勝するのはまぁ我が香川県代表の手洗い鬼でしょう。なんつってもダイダラボッチの一族ですからね、サイズが違います。全員踏み潰して香川県優勝です!
そんな磯女、人間を攫います。
被害者の名前が捨男。まぁこれは現代人には違和感がありますが、実は不自然でもなんでもなく「捨て子は人の子ではない」→「人でないから病気もしない」という意味で当時はよく使われていたそうです。名前に使う漢字も時代と共に変わるもんですなぁ…
さてこの事件を鬼太郎に伝えたのは一匹のフナムシ。
フナムシ→ゴキブリ→ゲジゲジ→ヤモリ→コウモリと見事な伝言リレーです。鬼太郎に伝わる頃には原型留めていなさそうでもありますがw
そしてコウモリは鬼太郎ハウスへ。
我々が知っている鬼太郎ハウスとはちょっと違いますが、これはこれで味がありますね。食って寝て風呂入って寝るだけ、まさに妖怪の住処として相応しくも見えます。
そして磯女vs鬼太郎。
本体と思ってたのが実は本体ではない、BLEACHでいうところのマスク・ド・マスキュリン方式ですが、我々の世代にはダイの大冒険のキルバーン方式という方が伝わりますね…
磯女の動画も見ておきましょうか。
アニメ版では退治せずにマイルドに落としてるんだな…
さて次の妖怪はなかなかの強敵。
さら小僧!
この妖怪は非常に難しいんです。まず鬼太郎にはさら小僧という妖怪が当然登場します。それと同時に「がんぎ小僧」という河童の妖怪も登場するんです。
右側の皿があるのがさら小僧、こいつは基本的に鬼太郎の敵。対して左側の妖怪ががんぎ小僧、こいつは鬼太郎の味方。この辺りテストに出そうなところだから覚えておくようにしましょうw
さてこのさら小僧の歌を人間が盗んでしまうというのが毎回のストーリー。
鬼太郎ファンならこの「ぺったら ぺたらこ ぺったっこ」のフレーズは周知なのですが…まさかまさかのCD化もされてました。
こんなの発売してたらさら小僧に攫われてしまうぞw
さてさて、そんなさら小僧の歌を盗作して大ヒットした歌手。
「気が狂う」という表現はまぁ使わなくはなってきてますが、やはり当時の漫画作品を読んでいるとこれが日常的にありふれていた言葉だということがよく分かります。「気が狂う」とか「キチガイ」と言ってはいけないのだったら、逆にどーやって言い換えればいいの?とも思いますがね。「精神錯乱」とか言えばいいの?でもどーせその表現も禁止してくるんでしょ?
そんなこんなで鬼太郎vsさら小僧。
河童の一種であるさら小僧、当然頭のさらを攻撃にも使いますし、当然のように頭のさらが弱点でもあります。もうこれは河童である以上逃げられない宿命ではありますね。天狗は鼻が高いのから逃れられないし、種族として避けられない特徴はもう受け入れるしかないんでしょう。
さらに追撃。
猛毒のおしっこ、これは強烈です。相手も辛いでしょうが、出した側も絶対に腫れ上がりますよw
そんなさら小僧を一撃で倒したのはまさかのねずみ男。
200年間洗っていないマントの不潔さに耐えられず発狂してしまうという決着。どうもゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪はその強さの基準が計りづらい。鬼太郎を妖力で圧倒する妖怪が些細なことでやられたりするんですよねぇ…
つーわけで一件落着。
ねずみ男「苦戦だったなぁ」
鬼太郎「人生はどこまでも苦戦だよ」
この掛け合いは苦く深いですねぇ。まぁ中には人生勝ち組という人種もいるんでしょうが、苦戦続きの人生の方が得るものは多そうにも思えます。どっちが良いかはまぁ人それぞれ。
さて次に登場するのはキツネ系の妖怪。
白山坊!
人外が人間の娘を嫁にもらう約束をする系のストーリーはよく見かけますが…迂遠でしょと思わざるを得ないわな。人間の法に縛られない人外なんだから攫っちゃえば済む話でしょとも感じる反面、人外には人外の道理というものがあるのかもな…
つーわけで16年後、娘の花子は砂かけ婆に助けを求めます。
いやいや、立地w「高台 見晴らし良好 一戸建て」とかの謳い文句で騙されたと予想します。
さて白山坊から逃れるために、自分と同じ誕生日の女の子の死体の髪を燃やすという奇行を行う花子さん。
これも時代を感じますな。つまりは当時はまだ火葬ではなかったということですよ。ちなみに私のじいちゃんは昭和56年に亡くなりましたが、じいちゃんは土葬でした。もう時代的に見て土葬されたほぼ最後くらいの世代だったんでしょうな…
つーわけで助けを求める花子。
こーゆー奴が一番信用できんわw
そんなこんなで退散した白山坊。
たにし、まぁ食べるのはおかしいことじゃないんだけど…さすがに令和の世の中ではなかなかタニシ見かけて食べてみようかなとは思いませんわな。
そんなこんなで鬼太郎vs白山坊、試合開始!
決着!!
僅か8コマでの決着、もう何が起きたのやらサッパリ理解できませんw正直なところを言うと水木しげる大先生の漫画が今の世の中で通用するかといったらしないと言わざるを得ない。この時代にゲゲゲの鬼太郎を生み出したアイデア力に対してはホント賞賛しかないんだけど、今の基準で測ってしまうとやっぱりねぇ…
さてこれではさすがに意味が分からないので砂かけ婆から説明が入ります。
ジガバチとは獲物を麻痺させてそれを巣の中に保管して幼虫の餌とする蜂、これに対してヒメバチとは巣を作らず獲物に直接卵を産み付けるタイプの蜂です。もちろんこんなのはネット知識ですが、当時はこういう知識を得るためには百科事典読むしかなかったですからね、ストーリーを作っていた漫画家の努力も読み取らなければいけませんね。
ちなみにちょっと気になったのは「蛾の卵が成虫になりやがてサナギになって最後に蛾になる」という表現ですね。これはさすがに「卵→幼虫→サナギ→成虫」という昆虫の完全変態の原則に反しています。ここはさすがに誤植かな…
そんなこんなで白山坊消滅。
調べてみたところモスラが初めて放映されたのは1961年。ゴジラは1954年。一方ゲゲゲの鬼太郎が生み出されたのは1960年頃。モスラと鬼太郎はほぼ同世代なのかぁ…
次の話はタイトルが怖い。
「手」というタイトルのこの作品、読み終わってみると確かに「手」しかあり得ない内容となっています。別にダブルミーニングが隠された上手いネーミングタイトルとかではなく、ただただシンプルに「手」なんですよね…
さて今回の敵は…
吸血鬼ラ・セーヌ!
既に吸血鬼エリートが登場していますが、やはり西洋妖怪の代表格として吸血鬼は使いやすい妖怪ですわな。シンプルに人間に害をなす点も敵キャラとしては合格。十字架やニンニク、太陽の光といった明確な弱点があるという点も高評価です。これは漫画描く側からすればありがたいでしょう。
そんな吸血鬼ラ・セーヌには常に付き人がいます。
マンモス!
どんな妖怪なのかと思いきや、このマンモスは普通の人間です。なぜ人間なのに妖怪に仕えているのか、謎は多いですけども、それを調べようとネットで「吸血鬼 マンモス」で検索するとまず間違いなくこちらが出てしまいます。
吸血マンモス!
仮面ライダーV3の宿敵であるデストロンには4人の大幹部がおりましてね、ドクトルG、キバ男爵、ツバサ大僧正、ヨロイ元帥なんですけども、その内のキバ男爵の正体がこの吸血マンモスです。ちなみにドクトルGの正体はカニレーザー、ツバサ大僧正の正体は死人コウモリ、ヨロイ元帥の正体がザリガーナです。仮面ライダーの敵組織の中ではデストロンが圧倒的に魅力ある組織だったと思いますけどね、個人的には。
そんなラ・セーヌにとって鬼太郎は要注意人物。
さて殺害したはずの鬼太郎の右手に追い回され山奥のホテルに逃げ込んだラ・セーヌ。
ヤモリは滅多に鳴く生物ではありませんが、鳴く時には予想できないくらいのハイトーンボイスで鳴きます。あまり不気味さは感じないんですが、突然あの鳴き声を出されるとビックリはしますね…
さてしつこく追いかけてくる鬼太郎の手。
ツッコミ所が多いんですよ。吸血鬼が五目並べしてる時点で面白いし、ナイフを持つ鬼太郎の手が男塾の羅刹だし。そしてそれ以上に面白いのが、鬼太郎の持っているナイフなんです。これナイフじゃなくてトーストにバター塗るやつでしょ(笑)
そんなこんなで右手首だけで吸血鬼を倒す鬼太郎。
舐めプといえば舐めプですけどね。ちなみに手首だけが動き回って敵を倒すというのはストーリー的には少々やりにくかったんでしょう、ラ・セーヌはなかなかアニメ版には登場できなかったんです。しかしついにアニメ6期で50年ぶりに復活。
少年タイプの吸血鬼に変更され、また鬼太郎の手に追い回されるのではなくちゃんちゃんこに追い回されるという改変はありましたが、マンモス共々今後も頑張って存在感を示していってもらいたいもんです。
ラストにこの妖怪。
まくら返し!
まくらをひっくり返されたところでだから何?とも思ってしまう人畜無害な妖怪のようにも思えますが…やはり昔の人にとってまくらってのは重要だったんでしょうな。夢を見る→魂が肉体を離れている→その時にまくらを返すと魂が肉体に戻って来れなくなる的な思想があったようです。まぁまくらの位置が変わっていたことを妖怪のしわざとする発想は日本人ぽくて好きですけどね…
さてそんなまくら返しをシバきに夢の世界へ向かう鬼太郎。
「ゆめのかけ橋」とは上手いこと言うもんです。ただこれから先「架け橋」という言葉でカッコいい言葉は作れないと思いますよ、「栄光の架橋」が強烈過ぎて二番煎じになること間違いないですからね…
つーわけでvsまくら返し。
なぜかまくら返しは塩に弱く身体が溶けてしまう性質を持っています。ナメクジが塩に弱い理由は体内の水分が抜けていってしまうことからすると、まくら返しもあんがい水分が多い妖怪なのかもなぁ…
さてここで反撃に移るまくら返しでしたが…
鬼太郎の新たな攻撃オプションとして「カメレオン舌」が登場しましたが、これは鬼太郎の先祖から伝わっている物が失われようとしている時に自動的に発動する盗難防止システムです。相当限定的な場合しか発動しないな、これじゃ…
さてそんなまくら返しですが…アニメ第6期で大変なことをやらかします。鬼太郎たちを夢の世界へ連れて行くんですが…そこでとんでもない大事件が起こるんです。
目玉のおやじが生前の姿を取り戻す、しかもその声が孫悟空とくればこれはたまりません。鬼太郎が悟飯にしか見えなくなってしまった視聴者は私だけではないはず。目玉のおやじの声はモノマネの定番ではありますが、野沢雅子バージョンも良いものだなぁ…