今回の表紙は水墨画風。頑張ってますな。
さて総体開幕を控え、九頭龍高校は定期テスト。
テストの日に「全然勉強してない」なんて言う奴は勉強家です。俺は当日教室に入って初めて今日のテスト科目を知ってましたけどね。もちろん点数はボロボロだったんですが、学校でのテストの点数なんて何の意味も無いって今でも思ってます。学校のテストが平均30点だろうが早稲田には入れますから。
つーわけで総体初戦の相手は新庄東和学園、そこのキャプテンが…
高橋克己!
身長191cmでポジションがガードだとぅ⁉おらんおらん、そんな奴ぁおらん!
さて試合前日の夜、空は七緒ちゃんに電話。
女の子が足の指に挟むこれ、いったいなんの意味があるんでしょか?
つーわけで地区予選初戦、たった2人だけでバスケ部を立ち上げた高橋にとってこの大会は最初で最後のチャンスなわけです。
「キセキ」って言葉はかっちょいいんですよね。奇跡、そして軌跡…まぁ鬼籍って漢字をあてることもできますが。
さて高橋は千秋に仕事をさせません。
ワンサイドディフェンスってのはその言葉通り自分の片側だけは絶対抜かれないようにするDFです。エンドライン際ならよくやるDFですが、これをトップの位置でやるにはなかなか勇気がいります。ワンサイドをディフェンスするってことは逆のサイドは極端に突破されやすいということですからね…
そんなわけでPG対決は圧倒的に高橋有利。
ドズル・ザビです。若い子は分からねえかな?
そーゆーわけで試合を完全に支配する高橋。
190cmのオールラウンダー、そりゃもちろんバスケット選手の理想像ですよ。だけども日本人でこれを体現するのはやっぱ難しい。黒人ならこれもできるんですが、黄色人種の筋力で190cmオーバーの身体とクイックネスを両立させるのは困難と言わざるをえませんね…
だけどもパスセンスだけは千秋も負けちゃいません。
DFが最もパスカットしにくいパスコースは顔の横です。ここだけはなかなか手が出ません…
そしてこのパスを受けたのはトビ。
ドリブルしながらボールを背中越しに回す、これはビハインド・ザ・バックと呼ばれるドリブルの技の一つですが、バスケをちょっとかじった人なら誰でもできる基本技です。がしかし、直線的に走りながらのビハインド・ザ・バックはホントに難しい。方向転換する時に使うんなら簡単なんですが、直線的なビハインド・ザ・バックを使いこなせる奴は滅多にいません。これができるとカッチョいいんですがね…