さて一歩vs冴木。一歩のパンチのスリルを楽しみつつよけまくる冴木、なんと3R終了時点でくらったパンチは0。
がしかし4Rに初被弾でダウンした冴木、すぐに立ち上がりダメージはありませんでしたが…なぜか思うように動かない自分の身体。
たしかにこーゆー事はあるわな。恐怖は間違いなく人間の反応を鈍くさせます。だからこそ野球でも内角球を見せるわけですからね…
つーわけで冴木を倒した一歩、しかしながら次戦の相手はマガジンの読者なら誰でも知ってるこのボクサー!
アレクサンドル・ヴォルグ・ザンギエフ!
宮田・千堂・間柴に並ぶ一歩のライバル、ヴォルグがここで初登場。それにしてもヴォルグってザンギエフって名前だったんですな。ロシアではメジャーな名前なんでしょかね?
ちなみにヴォルグはアマチュア世界王者でロシアからの輸入ボクサー。これはもちろんこの選手をモデルにしておるからなんでしょーな!
勇利アルバチャコフ!
俺が中学高校の頃は多くの日本人世界王者がいましたが、やっぱり当時の俺たちを最も熱くさせてくれたボクサーは川島と勇利です。川島の試合は見るたびに「うめえなぁ…」と思い、勇利の試合は見るたびに「強えなぁ…」と思っていましたよ。俺は今でも日本のジムに所属していたボクサーの中でのパウンド・フォー・パウンドは勇利だと確信しています。俺とは時代が違う具志堅用高・ファイティング原田・渡辺二郎あたりのチャンピオンは除外してますけど、畑山・徳山・長谷川穂積あたりのチャンピオンでも勇利には及んでいなかったのではないかと思っています。まぁこの評価は内山・山中・井岡の3人のうちの誰かが塗り替えてしまいそーな気もしていますがね…
さてA級トーナメントには木村と青木も参戦。青木は終盤にこのパンチで逆転勝利!
ついに初披露、カエル飛びアッパー!
カエル飛びアッパーといえばもちろん輪島さんです。輪島さん=カエル飛びアッパーという印象すらあります。だけど実際にその時の映像を見てみると…あれはカエル飛びフック以外のなにものでもありません(笑)
そんなわけで鴨川ジムは全員勝利。お祝いに皆で行ったカラオケで鷹村さんが歌ったのは…
アリスの「チャンピオン」ですね。これがまた尋常じゃなくカッコええ歌なんですよね…ちょっと歌ってみましょーかいな
『つかみかけた熱い腕を 振りほどいて君は出てゆく
わずかに震える白いガウンに君の 年老いた悲しみを見た
リングに向かう長い廊下で 何故だか急に君は立ち止まり
ふりむきざまに俺にこぶしを見せて 寂しそうに笑った
やがてリングと拍手の渦が 一人の男をのみこんで行った
(You're King of Kings)
立ち上がれ もう一度むその足で
立ち上がれ 命の炎を燃やせ
君はついに立ち上がった 血に染まった赤いマットに
わずかに聞いた君の両目に光る 涙が何かを語った
獣のように挑戦者は おそいかかる若い力で
やがて君は静かに倒れて落ちた 疲れて眠れるように
わずかばかりの意識の中で 君は何を考えたのか
(You're King of Kings)
立たないで もうそれで充分だ
おお神よ 彼を救いたまえ
ロッカールームのベンチで君は きれたくちびるでそっとつぶやいた
(You're King of Kings)
帰れるんだ これでただの男に
帰れるんだ これで帰れるんだ
ライラライラライラライ
ライラライラライラライ
ライラライラライラライ…♬』
いい日旅立ちとか昴、サライあたりを谷村新司の代表曲だと思っちゃいかんわけですね。谷村新司といえばチャンピオンか冬の稲妻なんですよ、やっぱり。