もちろんモデルはアブドラ・ザ・ブッチャー。キン肉マンは怪獣とヒーローが戦うというスタンスで始まりましたが、その怪獣のモデルにプロレスラーを使っているあたり、将来のプロレス漫画への転換の兆しを含んでいたのかもしれませんね…
そんなアブドーラを銃殺したヒーローがいます。ついにこの超人が登場です!
ザ・テリーマン!
まぁ色々とツッコむ箇所はあります。スターエンブレムが多いだとか、耳がコンドームみたいだとか(笑)がしかし最も注目すべき箇所は「ザ」でしょうな。テリーマンなのかザ・テリーマンなのか、ここは判断が分かれるところでしょう。他にも「ザ」が付く超人はいることはいるんですよ、ザ・ニンジャとかザ・魔雲天とか。ビッグ・ザ・武道やジ・オメガマンもそうですし。まぁ魔雲天やオメガマンはザを省略することの方が圧倒的に多いですし、「ニンジャ」「武道」と簡略化して呼ぶこともしばしば。つまり結論として「ザ」はあってもなくてもどっちでもよいということです(笑)
ちなみにテリーマンの声はスプリングマン・プラネットマン・ペンタゴン・ウォッチマン・キューブマンと同じだそーな。他にはドカベンの山田太郎、キャプテン翼のロベルト、シティーハンターの槇村、銀牙のベン、聖闘士星矢のアイオリア、タッチの柏葉英二郎、めぞん一刻の音無惣一郎、北斗の拳のファルコ、男塾の大豪院邪鬼、スラムダンクの小暮くん、最近で言えばONE PIECEのドフラミンゴの声もテリーマンだそうです。目立たないけどもいい声ということですね…
このモデルもプロレスラーのザ・シーク。アブドーラとは違い全く原型は残ってませんけどね…
初登場時のテリーは最低な超人です。これぞアメリカと思わずにはおれない嫌な奴です。カナディアンマンといい勝負ですよ(笑)
そんなテリーをもちろんブッ飛ばすキン肉マン。
テリー「ま、待てキン肉マン、おまえは国外追放者だ、行けば防衛軍の攻撃を受けるのだぞ!」
さてブン殴られたテリー、あっさり目覚めます。
テリー「大和魂か…」
こうしてキン肉マンにおける準主役の地位を確立したテリーですが…ゆでたまごという作者は特殊でね、ゆでたまご自身が考えた超人は人気が出ないんです(笑)テリーやウルフよりも読者が考案したロビンやウォーズマンの方がよっぽど人気がありますからね。ゆでたまご自身が考案した超人で最も人気があるのはベンキマンではないでしょーか(笑)
スロードー…聞いた事ない。調べてみたところ、まぁスライムみたいなもんだそうです。スライムはよく遊びましたね、あれをおかんの靴の中にしのばせておいたらぶん殴られた事を思い出します(笑)
さて次はこいつが幼稚園のバスをジャックします。
なぜか九州弁です。まぁゆでたまごの2人が大阪出身なので、初期のキン肉マンの舞台は大阪なのではないかと思える描写も幾つか存在はしてます(高原ナナコンサート会場は大阪だし、マリしゃんの幼稚園の名前も住之江幼稚園)。キン肉ハウスの所在地が田園調布・美波理公園だと設定されるのはもう少し後の話ですな…
そしてこのキャラが登場。
…ピンときませんな。彼もキン骨マンやナチグロンと同じくギャグ要員としてアニメに居場所を見出したキャラですが、アニメでは名前が変わって五分刈りの旦那と呼ばれていましたから。ちなみに原作だと城西署勤務ですがアニメだと西隅田川署勤務。ウルフマンがリキシマンへと変わったように、アニメになるととたんにその辺りが厳しくなるんですよね…
さてキン肉マンはミートくんと朝食。パンを食べるミートくんに対しキン肉マンは日本人ならご飯を食べろと叱りますが…
さてキン肉マンの代わりに怪獣と戦う偽キン肉マンが登場、キン肉大王はその正体をママだと見抜きました。
そしてここでキン肉マンが超名作へと進化した最大の要因が登場します!
さてキン肉マンは幼稚園児達にこのおやつを買ってあげます。正式名称は「チューペット」ですが、俺もチュウチュウと呼んでましたね。地方によって色々呼び名があるそうですよ、ポッキンアイスだとかチュッチュッ棒だとか。いやいや、チュウチュウが正当でしょうよ…
そこに現れたパンダマンに対しキン肉マンはこの攻撃。
キン肉スペシャル!
訳が分からんとかどーとか言う前に作画レベルが酷すぎる…
そしてここでおそらく怪獣の中でも最も有名なこの怪獣が登場!
今の若い子にイワオつったらフットボールアワーの岩尾でしょうが、我々の世代にはこっちです。キン骨マンとのコンビはもはや芸術の域でした。まぁイワオもマリしゃんと同じく原作では途中で消え失せますが、アニメでは不動のポジションを確立してました。
まぁそんなイワオですが、声はバッファローマンと同じです。バッファローマンのセリフよりもイワオとしてもセリフの方が遥かに多いんですけどね…
さてさて朝から騒がしい2人。
キン肉マンといえば牛丼、そう思いがちですがそれは誤り。改めてキン肉マンを読み返してみると、キン肉マンといえば森永製菓です。まぁいろんなところで森永製品を紹介してます。これは当時の森永の社長の孫がキン肉マンのファンであり、その縁でアニメのスポンサーにもなってくれたという関係があったからだそーですがね…