江戸時代は仇討ち名目の殺し合いが法制化されておったわけです。ただ仇討ちってのは誰でもできる訳じゃなくて、尊属が殺された場合のみ認められ卑属が殺された場合には仇討ちは認められなかったそうです。つまり父母や祖父母、兄姉が殺された場合には仇討ちができるけども、妻や子供や弟妹が殺されても仇討ちはできなかったということです。こういった制度からも当時の世の中が見えてきますね…
さて伊良子に対し背を向けて構える藤木。
そして背を向けた状態から予想とは逆に回転する藤木。
下段への横薙ぎの一閃、これは対処に困る攻撃です。ローキックが避けにくいことからも分かるように下半身に対する攻撃は回避が難しいもんです。まさかジャンプしてかわすわけにもいかんでしょうからね…
さてこれに対し伊良子はこーやって受け止めます。
まぁ刀のぶつかり合いというのはイメージが湧きませんが、金属バットで殴り合うことをイメージすると相手のフルスイングを片手で止めることはまず不可能ですわな。二刀流が現実的ではない最大の要因はここにあるんでしょう。刀は両手で持たないと相手の攻撃は止められません。
そしてこのまま一気に伊良子を押し倒した藤木。
つーわけで追い詰められた伊良子でしたが、足を使って反撃。
人間の急所は正中線に集中してるとはいいますが、眉間はべつに急所ではないと思いますがね。やはり顔面の急所といえば人中です。試しに鼻の下に人差し指を横に当てて斜め上に押し込んでみてください、どんな屈強な男でものけぞってしまいます。
これで逆に馬乗りになった伊良子、しかしかかる事態も虎眼流は想定済み。
マウントを取られた状況からブリッジして返すのは定番ですが、さらにダメージも与えると。発想としてはワンインチパンチのような感じですかね。腕を振って拳を加速させるのではなく、他の関節を稼働させたエネルギーを拳に伝える打ち方です。
流れ星です。この構えから放たれる超高速の一撃は、刀で受けようとしても刀ごと叩き斬る防御不能の必殺技です。がしかーし、藤木はこの流れ星を刀で受け止めちゃうんですよ!
左手の小刀で下段からの攻撃を防ぐという構えです。無明逆流れは下段からの一閃ということはもう分かっているわけですから対抗策はいくらでも考えつくんじゃないかとも思いますが、シンプルな攻撃ってものに対してはなかなか有効な対抗策が見つからないもんなんですよね…
つーわけでついに激突!