第47章「混沌の海へ」
日本には航空母艦というものが存在していないのでね、中国や韓国辺りとやるんならいいんでしょーがそれより遠くの国とやりあうには戦闘機の航続距離という限界が重くのしかかります。そーなってくるとこーゆー前線基地が必要になりますわな…
つーわけで待ち構えてた流兄ちゃんはとりあえずとらに丸投げして、潮は白面への攻撃を止めに向かいます。
潮「もし流兄ちゃんを…殺したら…」
さてその頃東京から沖縄へ向かおうとする麻子、もちろん歩美ちゃんもついてきます。
つーわけで出発しようとする潮、そこへなんとか間に合った麻子。
麻子は東京から20分くらいで沖縄まで到着してるんじゃないでしょーか(笑)
藤田和日郎は天才的な漫画家ですが、恋愛模様を描くのはイマイチかな(笑)からくりサーカスのアンジェリーナ&正二、エレオノール&鳴海は見事なんですけどね…
さてさて風の音が聞こえる流、子供の頃から努力しなくても何でも人より優れてた流が自分に出した結論は…
第49章「獣の槍破壊」
流「「努力」なんてねえ。「達成感」なんぞ感じねえ。負けねえ。悔しいこともねえ。嬉しさもねえ。思い切り何かをすることもねえ。なぜならオレは何でもできるから。何でもできるからオレは…」
流の心に吹く風、その正体についてはいろんな解釈ができるとは思いますが、俺の解釈ではその正体は「周囲とのレベルの差が生み出す温度差」なんじゃないでしょーか。例えば俺が今小学生の中に混じったとして、もちろんそのコミュニティの中では何でも1番になれるだろうけど、そこに充実感は無いでしょーしね。まぁその充実感を得るために流は自分よりも強い白面と戦うという選択肢もあったわけやけども、それはあくまでも光覇明宗の一員としての戦いですからね、個人として己の停滞感を吹き飛ばすためにとらとの戦いを選んだという流の選択を責めることはできないのかもしれませんな…つーわけで流vsとら、さすがに勝てやしません。
流「へへ…やられちまったよ。もう独鈷も錫杖も…一本も残ってねえや…」
「好きな言葉は努力です」「好きな言葉は情熱です」とか並べたててる湘南美容外科クリニックのCMがありましたがね、あれを見るたびに俺は心の中で「好きな言葉はこてんぱんです。」とつぶやいてました(笑)言葉の響きの可愛らしさと反比例するその意味合いのアンバランスさ加減が好きなんですけど。好きな言葉っていうのはそーゆーことでしょ⁉︎
つーわけで燃え尽きた流。
流「おまえは…負けたコトがねえのかよ、とら…」
自分の力を自分で量れない…たしかに人間はそーゆー生き物なのかもしれませんな。人間社会という限定されたコミュニティの中での相対評価だけが自己のアイデンティティを支えている事実なのかもしれません…
つーわけで全てを出し尽くし満足した流。
とら「風が…どうしたって?おいナガレ!おい!ちくしょう…」
流兄ちゃんをここで退場させる藤田和日郎、おそるべしだと思わない?最終ボス戦を前にして邪魔なクリリンやヤムチャを殺すのとは違いますからね(笑)まぁ最終的に鏢さんや凶羅は生き残れないんだろなぁというのは読者に伝わってましたが、流兄ちゃんを殺しちゃうのは勇気がいる決断ですよ…
第48章「雷鳴の海」
白面の「周囲の人間から潮に関する記憶を奪う」という戦法はこれ以上ないほどに潮にダメージを与えたんですがね、人間は記憶や思い出によってのみ動く生き物ではないということを白面は知らなかったんですよ。麻子を助けてくれた歩ちゃんやこの五郎さんのように、見ず知らずの相手に対しても損得抜きで手を差し伸べられる人間もいるという事実は、白面にとっては想定外だったのかもしんないなぁ…
そしてついに潮は母と再開。そこで母が潮にお願いしたことは…
うしおととらはさ、こんなに面白いのにアニメ化されませんでした。でもそれはそれで良かったと思ってます。だって白面の者のこの存在感をアニメで表現するのは絶対無理だから。
東西の全妖怪が合体した巨大妖なんですけどね、尻の部分とかに組み込まれてる妖怪が可哀想ですよね(笑)
そんなわけで…ついに白面の者復活!
つーわけで白面に挑もうとする潮、がしかしとらが流を殺したという事実を白面から告げられてしまい…
ここで潮ととらが決別してしまうわけです。白面誕生の秘密、鏢さんvs紅煉の話を含めて、この最終決戦におけるシナリオは漫画として完璧です。
そこへ遅れて真由子到着。
初代、三代目、そして四代目お役目様勢ぞろい。ここに二代目のばあちゃんもいさせてあげたかったですねぇ…
ここで潮ととらが決別してしまうわけです。白面誕生の秘密、鏢さんvs紅煉の話を含めて、この最終決戦におけるシナリオは漫画として完璧です。
そこへ遅れて真由子到着。
初代、三代目、そして四代目お役目様勢ぞろい。ここに二代目のばあちゃんもいさせてあげたかったですねぇ…
さて白面に全ての人達との関係性を奪われ、母親の愛も奪われ、流兄ちゃんも奪われ、さらに麻子と親父も白面に殺されたと思い込んだ潮、そんな潮に語りかけるのはギリョウさん。
ギリョウ「同じだなァ。これでおまえもオレと同じになったなァ。父も母も白面に殺された。妹のジエメイもこの槍をつくるために死んだ。蒼月…おまえもそうだな。」
潮「ああ…」
ギリョウ「父も母も親しい者らも全て…白面が遠くにやってしまった…そうだな、蒼月。」
潮「ああ…」
つーわけで憎しみ満開で白面の者に獣の槍を突き立てた潮でしたが…
「しょうことなし」とは「どうしようもない」という意味です。現代語では「しゃあねえ」になります。がしかしここでは白面は「なんてことない」という意味で使ってるんですけどね…
そして決着。
そして決着。
まさか獣の槍が砕け散るとは想像できませんでした。藤田和日郎が生み出したこの最終決戦のシナリオに1つだけ破綻があるとするならば、この破壊された獣の槍の再生のプロセスが突飛過ぎるという点だけです(笑)
つーわけで潮はやられて自衛隊も敗北、妖怪も法力僧もみんないなくなっちゃいましたが、それでも救助活動を始めようとする五郎さん。
赤羽「え~もうみんなダメっすよ、私達だっていつ白面にやられるか…」
この五郎さんの言葉、染み渡ります。このセリフを潮や厚沢さんではなく、一民間人にすぎない五郎さんに言わせるのが藤田和日郎の上手いとこですよ…
この五郎さんの言葉、染み渡ります。このセリフを潮や厚沢さんではなく、一民間人にすぎない五郎さんに言わせるのが藤田和日郎の上手いとこですよ…
つーわけで光覇明宗復活!