さて八犬士vs帝国八犬士、まずは氷魔vsゴールドアイ!
当時の漫画は全部そーなんですけどね、とりあえず必殺技同士がぶつかる描写だけ描いて、砂煙でもあがった後にどちらかが倒れる…今読むと子供だましなんですが、それはそれで当時はワクワクしちゃったんですよね…
伊賀忍犬vs甲賀忍犬、ベタにも限度があります。もう完全にアイデアが尽きちゃってますね…
そーなってくるともはや新キャラでのテコ入れに頼る以外無く…
呪牙!
もちろん呪と呪牙の区別はつきません(笑)もうちょっと描き分けできないもんかねぇ…
そしてついに流れ星銀における最終ボスが登場!
ガイア!
流れ星銀の読者なら100%赤カブトのことは覚えてるけど、ガイアなんて誰も覚えちゃいないでしょう。これほどインパクトの無いラスボスはなかなかいないですよ…
さて八犬士vs八犬士、第4戦目は銀vsブラックスネーク。もちろん絶天狼抜刀牙の打ち合いになりますが…ここで銀が抜刀牙を変化させます!
縦回転と横回転、ぶつかり合ったら縦回転が勝るような気もせんではないですがね…
さて第5戦、ついに雷牙がこの抜刀牙を披露してくれます。
斬 飛翔分身抜刀牙!
何が凄いかというと、この抜刀牙で敵側八犬士残りの4匹を全員倒しちゃいます(笑)なぜこんなムチャクチャな展開にしたのか、それはおそらく連載打ち切りが決まって駆け足でストーリーをまとめなきゃいけなかったからではないでしょーか?
ちなみに戦闘シーンが描かれなかったのはボブキャット、レッドブル・マウンテンパイソン・ピンクドラゴンの4匹。誰がどの抜刀牙を使うはずだったのかは分かりませんが、やはり問題なのは砕雷針抜刀牙です。氷柱を落下させて攻撃するというあの抜刀牙を打ち合わせることは絵的に無理だもんなぁ…
さてさて八犬士同士の対決もうやむやの内に終わり、後はガイアを残すのみというところで事件が起きます。
水牙が焼死!
決して死ぬはずのない八犬士、ということは水牙は真の八犬士ではなかったということでしょーか?まぁ先ほども述べましたが水牙の砕雷針抜刀牙は使い道がないですからね、作者的には殺しちゃった方が楽か…
そんなわけでガイアvs八犬士(水牙は除く)、先陣を切るのはやはりこの犬!
いいですね黒虎は。「どうせ死ぬなら前のめりで死ぬぜ!」このセリフは黒虎にこそ似合いますわ…
ちなみに「死ぬなら前のめり」という言葉が初めて使われたのは巨人の星だそーです。星一徹が「男なら死ぬときはたとえ溝の中でも前のめりに死にたい」という言葉を坂本龍馬の言葉として紹介したのが最初のようですが、実際に坂本龍馬がそういった言葉を使ったという記録は無いそーです。
そんなわけでガイア一匹に壊滅させられた八犬士、もちろん雷牙も瀕死です。
雷牙の斬飛翔分身抜刀牙の秘密は、極端に身体の小さな左近右近の弟2人です(笑)こんな特殊な技を代々継承してきたということが奇跡ですな…
「尻の穴に指を突っ込んでよく考えろ」とは凄い比喩です。尻の穴に指なんか突っ込んだら何も考えられなくなっちゃいますよ(笑)
そんな無敵のガイアに対し…赤目が木の枝を突き刺します!
そんなこんなで決着の一撃は超至近距離からの…
これでガイアを討ち取ってたら最高に面白いんですけどね。最後の大ボスを倒したのが主人公の銀ではなく赤目だったら漫画界のレジェンドに残りますよ、例えるなら大魔王バーンをヒュンケルが倒すようなもんですから(笑)
つーわけでやっぱり赤目ではガイアには勝てず、舌を食いちぎられた赤目でしたが…
忍犬に犬死にはない…まぁ犬の死に方にも犬死にじゃない死に方と犬死にの2種類があるということですね(笑)そんなこんなで決着の一撃は超至近距離からの…
まぁ妥当な結末でしょう。つーか改めて読んでみると八犬士+霊魔+ジョンに対したった1匹で戦い続けたガイアの方がカッコ良かったりも感じます。圧倒的な力を持つボスを正義の味方が集団でボコるという展開、冷静に考えたら酷い話ではあるんですよね…
つーわけで最終回、竹田のじっさまが危篤に陥り夜空へ向けてライフルを撃つ秀俊先生。その音を聞きつけて山から降りてきた銀を胸に抱き…
じっさまと赤カブトの因縁あってこその流れ星銀でしたね…
そんなわけでじっさまの葬儀の日には奥羽の犬たちが勢揃い。 犬って生き物は基本的には飼い主よりも先に死んじゃいますが、飼い主が先に旅立った場合にはその意味を理解することができる生き物なのかもしれません。
そしてラストカット。 銀牙~流れ星銀~はここで完結。がしかしこの後も「銀牙伝説WEED」「銀牙伝説WEEDオリオン」と連載は続き、銀牙シリーズの総計はなんと110巻くらいまで続いています。分かりやすく言えばはじめの一歩と同じくらいの巻数ですからね…
ま、さすがに続編のWEEDを読もうとは思わないんですが(笑)