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きよの漫画考察日記1517 メジャー第63巻

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お月様

さてアメリカ打線を抑え続ける眉村。
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シンキングファストボール、これはいわゆる高速シンカーです。カットボールを投げる時にはストレートの握りからやや中指側に握りをずらすんですが、逆に人差し指側にずらして人差し指に力を込めて投げることで高速シンカーは生まれます。とゆーかこれも含めてアメリカではムービングボールという扱いなんですけどね…


さて入院中のギブソンでしたが、5点ビハインドという状況に我慢できず球場に来ちゃいました。
ギブソン「ドクターに伝えてくれ。迷惑をかけて申し訳ない。しかしマウンドに上がるつもりはないから心配しないでほしいと…」
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このW杯が始まってからギブソンの株は上がりっぱなしです。一つ一つの言葉が俺たちの心になんと響くことか…


さてそんなギブソンの思いを知って奮い立ったのはこの男。
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アレックス・ゴンザレス!
もちろんそのモデルは言うまでもないことですが…
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アレックス・ロドリゲス!
スーパースターが集まるメジャーリーグの中でもスーパースター、それがA-Rodです。現役通算20年で通算2939安打654本塁打1969打点、あと3年頑張ればハンクアーロンの2297打点、バリーボンズの762本塁打という2つの偉大なメジャーリーグ記録を更新しかねない超絶バッターです。だけどさすがに1年間の出場停止処分は重いよなぁ…


つーわけで眉村相手に粘るアレックス。
アレックス「元々コスタリカからの移民だった俺には…第二の祖国という感覚だけで、アメリカに対するそれほどの愛国心はねえ。あいつがこだわってる国やら民族の誇りってのが、俺にはいまいちピンとこねえけど…」
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「愛国心」って言葉は非常に難しいところがあると思うんです。日本人は愛国心が薄いかもしれない、でもそれは戦前の「お国のために」という教育を否定した結果として仕方のないもののようにも思えるし、中国人の愛国心は強烈だけれどもそれは共産党により押し付けられたものにしか思えないし。アメリカも愛国心という言葉をよく使うけども、結局戦争行為を正当化するために使われてるだけのような気もするしねぇ…


さて塁に出たアレックス、眉村にプレッシャーを与え続けます。
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アメリカのおごりというものは永遠に消え去ることはないと思いますけどね。スポーツにおいてだけじゃなく、経済・政治・軍事、全てにおいて一番だと頑なに信じていますからね。まぁアメリカがおごるのは今に始まったことじゃないけど、中国がおごり始めてることに関してはやはりイラッとはきますね。宝くじに当選した貧乏人が偉そうに周りに威張り散らかしてる感が拭えませんよ、あれは…


そしてギブソンの名言は止まりません。
ギブソン「中米にも日本にも、今や優れたプレーヤーは世界にたくさんいる。アメリカの野球がすごいんじゃなく、彼らが集まるメジャーリーグがすごいだけだ。だから今こそ我々は謙虚に、ひたむきにプレーしなければならない。たとえ敗れることになってもそれは問題じゃない、ただ世界中の野球ファンや子供達が見つめるこの舞台で…」
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大人になると選手のプレーを「金」で測りがちになってしまうんですよ。あいつはいくら年俸もらってるんだからこれくらいの働きはしてもらわないとって。だけど子供の頃は選手たちのプレーからただひたすらに「夢」だけを受け取っていたんだよなぁ…


そしてついに8回裏から吾郎がマウンドへ。
ギブソンJr「出て来たぜ親父…本田Jrを打てば勝利、本田Jrに抑えられたらアメリカの敗北…あんたとしちゃどっちの目が出ても複雑な状況になったな。」
ギブソン「フッ、何がだ?」
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叩きのめすことこそが礼儀、こーゆーのが楽しいから野球はいくつになってもやめられないんですよ、ホント…


つーわけで1点リードで残り6人。
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抑え投手は奪三振率が高い、これは常識です。だけども最近は三振を取れる投手を中継ぎに置いてクローザーは打たせて取るタイプという起用法も増えてはきました。まぁそれはそれでいいんですが、クローザーに三振を取れる投手を置く最大の理由はその次の試合にあるんですよ。9回にクローザーに三振を取られて負けたチームってのはどうしてもそのイメージを引きずりますからね、その試合だけではなくその次の対戦やさらに先の対戦を見据えて9回を三振で締めることに意義があるんですよ。

つーわけでいきなりピンチ。
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この場面で打席にバリー・ボンズを迎えたら、俺なら失禁すると思うよ(笑)大げさな話ではなく、ボンズの凄さを知ってる奴なら皆そーだと思いますけどねぇ…

がしかし、そんなバーンズに対し吾郎は4球全てストレート!
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ボンズを相手にしてさ、変化球を投げないなんてとんでもない勇気です。日本の打者が相手なら力勝負というのもアリなんでしょうが、ボンズと力勝負して勝てる投手なんていませんからね…

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