さて一歩は仲代ジムでチャンピオン伊達とスパー。がしかし、チャンピオンのこのパンチの実験台になっちゃいます。
ハートブレイクショット!
コークスクリューを心臓に的確に打ち込むことで相手の動きが一瞬止まってしまうという伊達さんの必殺ブローですが…まぁ外部から心臓に強い衝撃を与えれば心臓の筋肉が痙攣して心室細動を起こすことがあります。野球のボールが胸に当たってそのまま死亡してしまったという事例は何件かあります。まぁこれをボクシンググローブで発生させることは難しいでしょうが理屈的には無くはない。でもボディを打つ方が遥かに効率的なのも間違いない(笑)
そんなわけで伊達さんとのスパーを見てたこの男から一歩に挑戦状が。
沖田圭吾!
一歩の前年の新人王で11戦11勝、日本フェザー級5位。伊達さんに憧れ、伊達さんを目指して歩んできた沖田の必殺ブローはもちろん…
コークスクリューブロー!
まぁ簡単に言ってしまえば、手の甲を下に向けた状態から拳を突き出しつつ甲を上に向ける、ただこれだけでコークスクリューになります。空手家のパンチはほぼ全てコークスクリューだけども、ボクシングではほとんど見かけません。とゆーか普通のパンチとの区別が付けらんないんです。フックはもちろん普通のストレートもある程度捻じり込みながら打ってますからね、そーゆー意味ではボクサーのパンチは全てコークスクリューであるとも言えるのかもしれません。
さてこのコークスクリューブローに対する木村の解説。
う~ん、これはどうなのかな…
とゆーのもね、弾丸の貫通力に回転というものはあまり関係がありません。まぁ回転していた方が人体に与えるダメージはデカいんですが、弾丸の貫通力そのものは弾丸の速度と重量、先端の形状・素材でほぼ決定されます。じゃあなぜ弾丸を回転させているかというと、回転させないとまっすぐ飛ばないからです。
つーわけで伊達英二という同じ目標を持つ2人のボクサーは…
結果は1Rで一歩がKO勝ちしたんですが、明暗分かれた理由を次巻で伊達さんが語ってくれます…