さて1回戦第7試合、花山薫の対戦相手は…
日本拳法の元々は空手です。がしかし型重視の寸止め空手に対し実戦性を追求して分化したのがこの日本拳法。打撃アリなのはもちろん、投げ技と関節技もアリという日本の元祖総合格闘技です。
日本拳法はフルコンタクト格闘技であり、このために日本拳法は防具を導入するに至ったわけですが、これによる弊害もあります。結局は防具に守られているがゆえに肉体的に打たれ弱いというのがその最たる点です。さらに言えば日本拳法では防具を付けていない箇所を攻撃することは反則なので、ローキック対策とかが欠けてるんですよね…
つーわけでトドメ。
花山「拝ませてやるぜ…ヤクザ者の…」
そんなイスタスに右肘と右肩の関節を外された克巳、しかしその右腕を思い切り振り回します。
そんなわけで克巳の反撃、しかし最後はイスタスが大逆転!
ところが克巳はとんでもない方法でこの体勢から脱します。
「喧嘩意地」と書いて「ゴロメンツ」と読みます。こーゆーヤクザ言葉はかっちょええんですよね…
そして1回戦第8試合、夜叉猿を一方的に倒した優勝候補登場。
ローランド・イスタス!
今大会にはレスラーが5人出場しています。プロレスラーが3人、アマレスから1人、そしてこのイスタスはレスリングの中のプロレスでもアマレスでもなく「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」という部類になります。本来レスリングというものはこのキャッチ・アズ・キャッチ・キャンが本流なんですよ、ここから危険な技を禁止していったのがアマレス、派手な技を追求していったのがプロレスなんですよ。
そりゃ関節がある生物に関節技は極まるはずです、理論的には。だけど人間とライオンじゃ筋力が違いますからね…
関節ってのは案外簡単に外れるしハマります。俺も右足首の関節が外れるのがクセになっちゃってますし。これ自体にはそれほど問題は無いんです、問題なのは関節が外れる際に靭帯を痛めちゃうということなんです。靭帯はハメられませんからね…
脇固めの完成系とでもいう形ですかね。脇固めは前方に回転して外すという方法もありますが、この形ではそれすら不可能ですもんね…
片手倒立腕立て伏せという技は実際に存在していますので、死にものぐるいで鍛えれば不可能ではないのかもしれません。それで人を一人持ち上げられるのかどうかは別の問題ですね…