さて子供をさらわれた田村玲子は新一に電話。
どーでもいいことなんですが、受話器を耳から話して会話できる奴って凄えよな。俺は耳にピッタリくっつけないと電話できません。聞こえにくいからという理由もありますが、その方が受話器が安定すると思うんですけどね…
深い。いや、もちろん人間の立場からすればこの見解は受け入れられないところでしょう。この考えは人間以外の生物でなければ導き出せないし、人間には決して許容できない見解ですからねぇ…
そんなわけで警官隊からの銃撃に対し、我が子を守ることを優先した田村玲子。
田村玲子「ずうっと…考えていた…わたしは何のためにこの世に生まれてきたのかと…1つの疑問が解けるとまた次の…疑問がわいてくる…始まりを求め…終わりを求め…考えながらただずっと…歩いていた…」
田村玲子「ずうっと…考えていた…わたしは何のためにこの世に生まれてきたのかと…1つの疑問が解けるとまた次の…疑問がわいてくる…始まりを求め…終わりを求め…考えながらただずっと…歩いていた…」
これまた深い。まぁパラサイトの知能は明らかに人間よりも高いですからね、そんなパラサイトが哲学に走れば深い考えに至るのも当然か…
そんなこんなで田村玲子、死亡。
何なんでしょうか、読者はもちろん人間側サイドからこの寄生獣という作品を読んでいるはずなんですが田村玲子に関しては彼女の味方をしてしまいがちになりますな。彼女は人間を殺してるんです、人間を喰ってるんです、なのに彼女を憎めないのは田村玲子が最後に見せた母性というものがあまりにも人間的すぎるが故か…
パラサイトの殺害は人間にとっては害虫駆除のようなものです。害虫を駆除して涙を流す人間なんていません。しかしそんなパラサイトの死に対して涙を流せる唯一の人間が信一なんです…
浦上!
人間を人間と思わず惨殺し続けてきた殺人鬼であるがゆえに人間とパラサイトの区別がつくという特殊能力を持った人間です。加奈ちゃんと同じような能力ですが、浦上にこの能力が身についたのは分かるような気もします。やっぱり似た匂いの人間というものは雰囲気で分かることがあるもんねぇ…