油断してるとこれを見落とします。
昔のコミックスはカバー裏なんて気にする必要はなかったんですけどね、最近の漫画はちゃんとチェックする必要があります。
さて舞台は8月30日。
一方通行が当麻に敗れたのが8月21日、それから1週間ほど経過した時点からスタートです。翌31日、一方通行が走り回ってる頃当麻はエツァリや闇咲と戦っていたわけですね…
さてここではこの子が登場。
妹達No.20001、
打ち止め(ラストオーダー)!いわゆるアホ毛キャラですな。関西人はね、昔からアホ毛という言葉を使ってましたよ。今では漫画における定番の個性の一つとなりましたが。
そんなアホ毛打ち止め、一方通行の心情を理解します。
強すぎるが故の孤独、分からんでもないわな。それが乱世であれば英雄ですけど、平和な世の中では周りから恐れられるだけのものですからね…
つーわけで打ち止めにとっては初めてのファミレス。
これはね、俺もそう思ってた時期がありました。一人で食べるご飯よりも誰かと食べるご飯の方が美味しいって。でも改めてよーく考えてみると、必ずしもそうは言えないということに最近気付きました。気にくわねえ奴と一緒に飯食っても美味しくなんかなりませんもんね。誰かと食べるご飯の方が美味しいという人間は、自身の味覚が感情によって影響されちゃってるだけのことなんです、つまりは客観的な味覚を持ち得ていないということですよ…
そんな打ち止め、10000人以上の妹達を一方通行が殺してきたことは当然承知済み。妹達にとって死とは20000人の妹達が最後の1人まで消えてしまうことだったわけですが…
打ち止め
「ミサカは教えてもらった。一人一人のミサカの命にだって価値があるって。他の誰でもないこのミサカが死ぬ事で涙を流す人もいるんだって。だからもうミサカは死なない。」それを教えてくれた当麻と打ち止めとの接触も今後どうなるのか注目ですね…
がしかし身体にウイルスを打ち込まれてる打ち止め、そこで一方通行はこの人に会いに。
後に一方通行、打ち止めと共に黄泉川家に居候することになるニート科学者。女科学者の白衣は良いですよね、小保方の割烹着にはヒいてしまいましたけど(笑)
つーわけで打ち止めはミサカ妹達の上位個体。
打ち止めを介せば妹達全員に命令を下せる一方、打ち止めを介さない個々の妹達に対する命令は拒絶されてしまうわけです。布束さんの感情インプットが失敗したのはこの子がいたからなんですね。
そんなわけでウィルスを打ち込まれた打ち止めを助けるために動き出す一方通行。とある魔術の禁書目録において2人目の主人公が誕生した瞬間です。当麻が悟空なら一方通行はベジータ的な感じですかね…
がしかし間に合わずウィルス起動。一方通行に残された選択肢は…漫画の主人公は得てしてこういう選択を迫られます。世界という何よりも大切な物が天秤に載せちゃうんですよねぇ…
がしかし自力で打ち止めからウィルスを取り除いた一方通行、しかしその代償として天井が放った弾丸を反射することができず…これにより一方通行は演算機能と言語機能に障害をきたします。まぁこれくらいのハンデを負わせないと一方通行は強すぎて主人公としては不適格なのでね…
そんなこんなで一方通行も退院、ラストカット。
ほとんどの漫画には1話ごとに章題が付いてるもんですが、その章題を最後にもってくるというのも上手い技法です。上手い技法ゆえに漫画家の腕が必要ですよね…