第300回「トシ…サッカー好きか?」(久保嘉晴)
第500回「我が生涯に一片の悔いなし!」(ラオウ)
第600回「力が信頼を生むんじゃねえ 信頼が力をくれんだよ」(前田太尊)
第700回「病気を治すのはお医者さんの力ではありません お医者さん以上の力です」(栗田ゆう子)
第800回「坊やだからさ…」(シャア)
足かけあがりとは、鉄棒に片足を掛けてそこから勢いをつけて鉄棒の上に上がる技ですね。子供の頃はもちろんできた技ですが、40歳を越えた今となってはできると断言できないのが寂しいねぇ…
舌切り雀!
蒼月潮、とら、白面の者、一角、イズナといったレギュラーキャラに加えて飛頭蛮と衾という人気妖怪がいるのが素晴らしいですね。さらに言うならこの背景の煙っぽいもの、これはやはりシュムナであろうと考えるべきかと。
日本人にとって最も身近な鳥といえばやはりスズメでしょう。キジやツルなんていかにも日本っぽいけど見かけること無いですもんね。スズメとカラス、ハトとニワトリ、ここが鳥類の四天王ですかね。
フランダースの犬!
つーわけでこの人たちが登場。
もう切ないですね。ここにいる2人と1匹、全員最終的には死ぬわけですから…
ごもっとも。でもこれはとりあえずハッピーエンドで終わらそうというハリウッド的な感覚に慣れ親しみ過ぎているからかもしれませんね。フランダースの犬に限らずマッチ売りの少女とかも悲劇と言えば悲劇だし、かぐや姫とかも決してハッピーエンドではありませんからね。全ての物語が「めでたしめでたし」で終わる必要はないんだよなぁ…
さてネロやパトラッシュの代わりに本の中へ向かったのは天道。
アロアとコゼツさんも登場してますね。ちなみに1975年の作品であるフランダースの犬のアロアの声は、今でもリアルタイムで聞けます。アロアはね、イクラちゃんと同じ声なんです。50年間イクラちゃんの声を担当し続けてるって、これはもう奇跡ですよ…
さてそんな中、新たな人物が助けを求めて登場。
浦島太郎!
日本三大太郎は桃・金・浦島で決まりでしょう。私の中での太郎TOP10はこのようなランキングになります。
1位 桃太郎
2位 浦島太郎
3位 金太郎
4位 ウルトラマンタロウ
5位 ゲゲゲの鬼太郎
6位 山田太郎
7位 おばけのQ太郎
8位 キャベツ太郎
9位 とっとこハム太郎
10位 岬太郎
空条承太郎や剣桃太郎は若干太郎感が薄いかな…
そんなわけでフランダースの犬と並行してこの物語も絡んできます。
うらしま太郎!
改めてストーリーを考えると「は?」となる物語ではあります。亀を助けて竜宮城へまではまだ理解できる、しかしその後の超展開が意味不明ですよね。これ欧米人が読んだら怒りだしそうなストーリーだよな…
まぁこれに関しては万人がおかしいと思うわけで。
「亀を助けて竜宮城」→「良い行いをすれば自分に返ってくる」という教訓は分かる。「玉手箱開けたら爺さんに」→「約束は守らないといけない」という教訓もまぁ分かる。でもこの教訓を2つ同時に詰め込んだ結果、乙姫が目的の分からないサイコキャラになっちゃってますよね…
さて浦島を追ってきた乙姫、彼女の目的は「浦島太郎に玉手箱を開けさせて月打の治療薬を作ること」
意味のある死か…まぁ難しいところですわな。「ある人を助けるために他の人を犠牲にすることは許されるのか?」というトロッコ問題にも繋がります。ただこの問題は結局大勢を助けるためなら少数の犠牲はやむをえないという帰結に陥りやすいですわな…
つーわけでうらしま1人が犠牲になりさえすれば、周り全員が救われるという状況で…
フランダースの犬のネロが自分の人生を最低だと思っていたかどうかは別として、自分の人生を最低だと思っている人はたくさんいそうですね。そんな人にはこの月光条例第7巻をぜひ読んでほしいと思います。
そんなわけでただ1人、うらしまを助けるために竜宮城軍団に立ち向かう月光。
しようがない、まぁたしかによく使ってしまう言葉です。他人を納得させるためにも、そして自分を納得させるためにも使いがちな言葉ですが…自分の本心ではない行動を正当化しようとする言葉なんですよねぇ…
がしかし。多勢に無勢でやられる月光。
そんなこんなで名言パートへ。
「男は自分のモノサシを杖にして、泣きながら強くなってかなきゃなんねえんだよ‼︎」これを名言として認定させていただきます。これはもうホントその通りなんですよね、言葉にすると少しむず痒い気もしますが、全ての男はこうやって強くなっていくものです。
さてここで甘えたことばかり言っている浦島に対しても月光から一言。
これに対する答えは次巻8巻で。ネロが強くなったら、浦島太郎が強くなったら物語が変わるのか、それとも変わらないのか。物語の主人公は全員が全員完璧な人ではありませんからね…