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きよの漫画考察日記 ブラックジャック第19巻

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お祝いケーキ


「医者はどこだ!」

さてブラックジャック登場。

絵柄の変化等からも感じ取れますが、この「医者はどこだ?」がブラックジャックにおける連載第1話です。この手塚治虫全集におけるブラックジャックのストーリーはなぜか掲載順序がメチャクチャになってるんですよね、なんでこんな事したのかなぁ?


そんなわけで自分の息子のために無関係の少年を死刑にしようとする父親。

「世間は善人だけのためにはできとらん」これはもう真理ですな。そりゃそうだ、支配者階級が善人だとは限らないんだから。


つーわけで金持ちのドラ息子の命を救うために手術をしたブラックジャックでしたが…

この第一話でブラックジャックというキャラクターの方向性を確立させたわけですな。その後何十年も日本人の脳裏に刻まれていることを考えると、やっぱ手塚治虫は凄いんだよなぁ…



「人間鳥」

初っ端から変なのが登場します。

実は足が悪い女性のために、ブラックジャックが整形手術を施した姿でした。

無理無理。人間が羽ばたいて飛ぶのは人工筋肉なんてあろうがなかろうが絶対に無理です。体重を10Kgくらいにできるのなら別ですけどw


そしてとんでもない要求をしてくる女性。


「鳥にしてくれ」という無茶苦茶すぎる要求を飲むブラックジャック。まぁ彼の技術であれば人間を鳥っぽく整形することも可能なんでしょう。もはや人としての面影が残らないくらいに鳥にしちゃうんでしょうよ!

ブラックジャックの整形技術を逆にかいかぶってたわ(笑)



「恐怖菌」

連載としては一応この人が初登場する回です。

キリコが初登場するこの回は、本来「死神の化身」というタイトルでしたが、タイトルの改編が行われています。なぜかというと今回の話で扱っている話が本来放射能漏れに関する話だったんですよ。それがマズいということで無理矢理ウイルスによる感染症という話に変えたからなんです。

被爆者の治療をブラックジャックが行っているのに、それをウイルスによる感染症に無理やり変更しているので不自然に感じるんですよね。感染症の患者をオペしたところで治るわけはないのにってね。



「こっぱみじん」

今回ブラックジャックが依頼者にふっかけた依頼料。

これはブラックジャック史上No.1の報酬額になります。

ちなみにゴルゴ13の最高報酬は250億円、でも時代が違うというのもあるからねぇ、どちらが上とは言えませんな。



「望郷」

舞台はここ。

樫山半島ということは、この島は長崎の端島をモデルにしてるんでしょうな。まぁ実際の軍艦島が立ち入り禁止なのは石綿などの面から安全性が確保できないという理由ですが、ブラックジャックにおいては海洋汚染が理由となっております。


がしかし、汚染されて生物が住めない島だったはずのに猫が生きてたんです。

海洋汚染というのも難しい話です。地球上に存在する海水の量はおよそ14億立方km、人間が多少海を汚したところで14億立方kmの海水があることを考えるとそんなのいずれ薄まっちゃうんですよね。まぁこの考え方が海洋汚染を招いてしまっているんだけどな…



「戦場ヶ原のゴリベエ」

舞台はここ。

金精峠は栃木と群馬の県境にあります。いわゆる奥日光ですね、こういう場所はもう人の手は入れずに置いておくのが一番だと思いますよ、栃木⇄群馬間の移動なんて気にしなくてもいいんだろうしw


そこで事件を起こすのは…猿。

襲われているのが「ハイカー」というのも渋いですね。ハイキングをする人→ハイカーなわけですが、もうハイキングという言葉自体使わなくなってきてますからねぇ…


そんなゴリベエの縄張り。

中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争ったというのが地名の由来です。地名の由来としては相当カッコいい部類に入りますよね。


そんなゴリベエを救うブラックジャック。

猿の手術はまぁ簡単なものなんでしょう。そこまで特殊な哺乳類なんていませんもんね、カモノハシやハリモグラは大変なのかもしれないけどな…



「音楽の風景」

外国音楽が禁止された独裁国家。

外国の音楽や映画を見れなくなったとして、生きていけないほど困るかと言われるとそーではないですな。ただ、外国の食べ物は食べちゃダメとなるとしんどそうですね…



「闇時計」

舞台は南アフリカ。

はいアウト(笑)

いや、別に個人的には全然OKですよ、これを差別的表現と捉えて世の中から排除しようとする世の中の方が問題だとも思います。別にこういう表現を見たところで差別を助長することになんてならないのにね…


さて生き埋めになってしまったブラックジャック。翌朝07:00ちょうどに助けを呼ぶ必要がありますが、時間が分かりません。

カウントってどこまでできますかね?1000はやれなくはない、、でも10.000をカウントしろと言われたら相当しんどい。集中力が持ちませんよね…


がしかし7:00ちょうどに反応できたブラックジャック。

生物時計、今じゃ体内時計という言葉の方がしっくりきますかね。でもこれは科学的にも色々と研究されているそうで面白いですよね、時間という概念と生物学が結び付くのは興味そそるね…



「カプセルを吐く男」

密輸入に手を染める医者の元を訪れるブラックジャック。

モルヒネももちろん麻薬の一種なので、自由な所持や輸入が認められていないのは分かるんですが…なんか他の違法薬物と比較するとモルヒネは別にいいんじゃね?とも思ってしまいますね。違法薬物としてよりも鎮痛剤としてのイメージの方が強いんですよね、モルヒネって。


さてブラックジャックがわざわざここまで来た理由。

医者や政治家、弁護士や警察官、肩書きがある人間がその肩書を利用して儲けようとする事は資本主義の世の中では別に批判される事ではない。気分が悪いのは、そーゆー奴らが善人づらしたがるところなんでしょうな…



「話し合い」

教師に暴行を加え瀕死にした不良に対してブラックジャックは…

まぁ人を傷付ける人間というのは傷付けられる痛みを知らないからというのもありますよね。親や教師からの体罰すらも厳格に取り締まる今の世の中で、誰がそれを教えてやれるんだろうなぁ…















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