さて記念の第1200回。引退を発表した宮崎駿監督に敬意を表してこの超名作を頑張ってみましょーか。
俺が9歳の時の作品ですがね、間違いなく俺が人生で最も多く観た映画です。金曜ロードショーとDVDを通算したら20回は観てるんじゃないでしょーか。いわゆる冒険活劇としてはインディージョーンズと並んで滅多にお目にかかれない超名作です。まぁ20代30代の日本人でラピュタ観たこと無いなんて奴はまず存在しないでしょーから、多くを語る必要は無いでしょーがね…
勘違いされてるところもありますが、タイガーモス号は飛行機ではなく「飛行船」です。両翼のプロペラの角度を変えることにより上昇と前進の双方を行う、最近流行りのオスプレイみたいな推進構造ではありますが、基本的には船内にガスを充満させて浮揚させている飛行船なんです。
さてそんなタイガーモス号からドーラ一家はこれで飛び立ちます。
俺はパズーがフラップターでシータをかっさらってくシーンが大好きなんですがね、これもやはり少年心をくすぐるマシンですよ。というのもね、今の人間社会は航空社会といってもよいほど飛行機技術は進歩してるのに、その全ての機体が「固定翼」なんです。鳥や昆虫は翼を羽ばたかせながら飛んでるのに、人類はあの翼の仕組みを未だに再現できていないんですよ。翼を羽ばたかせて飛ぶタイプの飛行機を「オーニソプター」と呼ぶんですが、こーゆー飛行技術が実用化されても面白いとは思いますがね…
つーわけでドーラ一味の狙いはこの子。
シータ!
後ろの黒眼鏡ズについては後述しますが、俺はラピュタの主人公はシータなんじゃないかと思っています。天空の城ラピュタとはシータの成長の物語なのではないかと思ってるんですよ。何の文句も言えずに黒眼鏡ズに拉致されるしかなかったおとなしい少女が、最終的にはムスカに対してたった1人で強く立ち向かう、その心の成長を描いたのが天空の城ラピュタなんじゃないかなぁ…
ちなみにぴっころの本名は「ふぉるてしも・ぴっころ」じゃじゃ丸は「ふくろこうじ・じゃじゃ丸」ぽろりは「ぽろり・カジリアッチⅢ世」じゃじゃ丸の声はスネ夫で、ぽろりの声はばいきんまんです。シータ・スネ夫・ばいきんまん…今振り返ると凄いトリオだなぁ(笑)
ムスカ大佐ぁ!
宮崎駿が世に送り出した数多くのキャラクター、その最高峰であることに疑う余地は無いでしょ。たった2時間の映画の中で4つも5つも名言を残してるそのボキャブラリーはもはや神域。パズーやシータのセリフを全て暗記するのはちょっと難しいですが、ムスカのセリフなら俺は60%は暗記できてると思います。
そんなムスカ、いきなり失神(笑)
さて逃げるシータ。
飛行船の窓って開くんだ(笑)まぁ高度が低ければ大丈夫だろうけどさぁ…
パズー!
説明不要です。基本的にヒロインが強いジブリアニメにおいて唯一頑張ってる男の子がパズーでしょ。
そんなパズーの声、これも説明不要ですな。クリリンでありルフィです。
さてそんな感じで肉団子をGETしたパズー。
なんてこたぁないワンシーンなんですが…パズーに声をかけたこの女性の声、実は綾波レイと同じなんです。つまりは名探偵コナンの灰原哀です。これはさすがに気付きませんわ…
つーわけで誰でも知ってるワンシーンへ。
つーわけでナイスキャッチ。
ただパズーは仕事中なんで、シータにかまっちゃいられません。
パズーが吹いてるのは「ハトと少年」っていう曲なんですけどね、これも着メロにしてたなぁ…
そして目覚めたシータ、パズーにこれを見せてくれます。
原理としてはどーゆーことになるんだろうかね?重力を遮断したり調整したりできるという考え方だとラピュタが浮き続けている事やシータの落下速度が変化した事を説明するのは難しいんじゃないでしょか。それなら考える方向としては「磁力」の方が説明がつきやすいと思うんですよね。ラピュタが真上にくると石がざわつくというポムじいさんの発言にも符合しますし。ま、空想することは自由ですよ…
つーわけで飛行石を装備したパズー、しかし見事に墜落。
この落ち方から尻で着地できるというのはちょっとアクロバティックです。
こんな飛行船で竜の巣を突破したのには驚かされますが…よーく見てみると親父のゴーグルとパズーのゴーグルは形が同じです。パズーが付けてたのは父さんの形見だったのかもな…
さてさてここでシータを狙うドーラ一家再び。まず登場するのは…
ルイはドーラの次男で25歳です。だけどがっつりロリコン疑惑があります(笑)25歳の海賊がシータにホレちゃあ犯罪ですよ…
ちなみにルイの声は雲のジュウザと同じですね。
ダッフィー!
腕力ならジブリ最強でしょう。もののけ姫の乙事主すら受け止めそうです(笑)
シャルル!
シャルルがドーラの長男で30歳。なんとなくルイの方が兄貴っぽくもあるんですがね…
ちなみにシャルルの声は怪物くんのオオカミ男です。ウォーでガンス。
さてその間にパズーは裏口から逃走。
そんなおかみさんはね、となりのトトロでサツキが通う小学校の担任の先生の声で再登場します。
そんなおかみさん、もちろん旦那にこの一言。
そしてドーラの息子で最も影が薄いのが…
勘違いされがちですが、ドーラの息子はシャルル、ルイ、アンリの3人です。他の奴らは単なる乗組員なんです。
この運転手さんの声はね、スラムダンクの安西監督の声だそーです。スラムダンクを俺は見てないので何とも評価しづらいな…
つーわけで助けを求めるパズー。
そしてついにこのばーちゃんが行きます!
まぁドーラあってこそのラピュタでもありますからね。まだまだ子供な主人公を導く頼りがいのある大人、これはジブリ映画の定番キャラです。ナウシカのミト様、魔女宅のおソノさん、耳をすませばの聖司のじーちゃん、ゲド戦記のハイタカetc…子供は出会いによって成長していくもんなんですよね…
さてここで現れたのが…
実際にも装甲列車というものは第2次大戦までは運用されていたそうです。まぁそんなことよりも問題なのはこいつの重量ですよ。ドーラ一家のオートモービルが走っただけでぶっ壊れていくこの高架線路、こんなの走らせたらかなり危険なような気がしますが…
そして問題のこのシーン。
そしてここでこのじーさんが名言と共に登場。
ポムじいさんの特徴はなんつってもその声です。セリフの内容も手伝ってか、完全にまんが日本昔ばなしにトリップしてしまいます。このポムじいさんと市原悦子だったんですよ、まんが日本昔ばなしのナレーションは…
ちなみに俺たちの世代なら誰でも歌えるまんが日本昔ばなしのED曲「にんげんっていいな」この編曲を担当したのが久石譲だという事実は何かの偶然か…