そんなこんなで宮田戴冠。
ガッツポーズにも色んなスタイルがあると思うんですよ、拳を突き上げるのもありゃ力こぶを見せるスタイルもあるし、デストラーデみたく肘を引くスタイルもありますな。どれが1番だとは言えませんが両手を突き上げるスタイルはかっちょ悪いと俺は思うんですがね…
そんな宮田に比べて鷹村さんの試合はわずか1コマで終了。
世界チャンピオンに挑戦するために1番良い方法は自分の世界ランキングを上げていくことなんですが、日本タイトルの防衛戦を続けててもなかなかランキングが上がっていかないことも多いんです。なのでタイトルを返上してランキング上位の奴を倒してそのランキングを奪っちゃうという手段がよく採られます。
さて次はいよいよはじめの一歩における初の世界タイトルマッチです。
今更ですがボクシングには主要4団体というものがあります。日本は長年WBAとWBCしか認めていませんでしたが、ついにWBOとIBFも解禁されました。JBCがついに4団体を公認したことによって世界チャンピオンが乱立してしまうという懸念は確かにあります。例えばバンタム級だとWBC王者に山中がいるのに、WBOで亀田の三男がタイトルをとってしまうという自体も発生してしまってはいます。まぁでもさ、それでボクシング界が盛り上がるんだったらアリですよね…
世界チャンピオンを21人も育てたトレーナーも世界にはいますけどね。まぁ世界チャンピオンを数多く育てたから名トレーナーなんだとすると、亀田パパも名トレーナーということになってしまいますけどね(笑)
そして…そしてついに最強のボクサーが降臨!
リカルド・マルチネス!WBA世界フェザー級チャンピオンにして62戦62勝58KO、世界王座17回防衛中という超絶王者です。ちなみに世界王座の最多防衛記録はジョールイスの25回。日本人で10回以上防衛できたのは具志堅さんと長谷川穂積の2人だけですからね、17回防衛できたらそれだけで歴史に残りますね…
アマチュアで40戦40勝、プロでは52戦51勝1引き分け、男なら誰もが憧れる「生涯不敗」を体現した偉大なるボクサーです。まぁプロで不敗というボクサーは他にも何人かいるんですけど、アマも含めての生涯不敗はリカルドロペスただ1人だけでしょう。メイウェザーJrもさすがにアマでは負けてますからね…
まぁそんなリカルドロペス、惜しむらくは階級が軽すぎたという点です。22回もの防衛回数は神域なんですが、それがミニマム級だったという点がリカルドロペスの評価が世界的にそれほど上がらないことの要因であることは否定できない。彼がもしライト級くらいでこの成績を残していれば…
そんなリカルドとスパーをする一歩、リカルドの左がまったくかわせません。
やっぱどんなスポーツでもフォームチェックというのは必要なんですね。ちなみにエレベーターの中にある鏡、あれは身だしなみを整えるためのものではなく車椅子の人が出る時に後方を確認するために設置されているものなんですが…あれは野球のフォームチェックにはもってこいです(笑)
これはかっちょいいね。いや、試合前にマイクパフォーマンスができるボクサーはたくさんいますよ、がしかし弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったもんでね、敵地にも関わらず紳士的に敵意を示すってのは相当の貫禄がなきゃできません…
さてそんなリカルドに7年前に惨敗して全てを失った伊達さん。
伊達「もう少しだ。もう少しでオレは自分自身を完全に取り戻せる。そしてそのための唯一の手段が…リカルドマルチネスに勝つコトなんだよ。」
まぁ読者は分かってます、伊達さんはリカルドの咬ませ犬にしかなれないってことは。ここで一歩の最終目標の壁の高さをアピールしなきゃいけませんからね。がしかしこの試合で示したリカルドの壁があまりにも高すぎて、一歩が勝てるイメージが全くわかないんですけどねぇ…
そしてついにタイトルマッチ当日。その会場は…
両国国技館!
後楽園ホールはキャパが2,000人なんでね、チケットが捌ける人気試合であればより広い会場でやるほうが興行的には当然儲かります。そうすると都内で会場候補に上がるのは国技館・武道館・東京体育館・代々木体育館・有明コロシアムあたりということになります。実際2020年東京オリンピックではボクシング会場として国技館が使用されるそーですから。まぁ両国国技館を1日借りるとそれだけで300万円かかっちゃいますがね…