さて空と奈緒ちゃんはインターハイ予選決勝リーグの観戦へ。
スラムダンクの影響で神奈川県がインターハイに2校出場できるというのは常識ですが、インターハイに出場できる高校は全部で118校です。東京が3校、北海道・埼玉・千葉・神奈川・静岡・愛知・大阪・兵庫・福岡は2校で他の県は1校、それと開催県が+1校で計59校。これに女子も入れて118校。まぁ概ね納得できるところですが、秋田県代表は2校にしてあげてもいいのかもしんない。秋田代表は46年間ずーーーっと能代工業ですからね、2校にならないと他の高校にチャンスが無さすぎます…
さて横浜大栄vs新丸子、ついにこの選手が登場。
スラムダンクに例えるなら仙道です。点も取れるしパスも捌ける、とりあえず今のところ非の打ち所がありません。
従来バスケのポジションというものは①ポイントガード(PG)②シューティングガード(SG)③スモールフォワード(SF)④パワーフォワード(PF)⑤センター(C)に分類されていましたが、近年ではこの枠組みでは収まらなくなっています。①②を兼任できる選手をコンボガード、②③を兼任できる選手をスウィングマン、そして①②③全てをこなしちゃうような選手はポイントフォワードと呼ばれています。こ
の意味での分かりやすい例を挙げればピッペンでしょうか。
まぁポイントフォワードという言葉はこういうユーティリティプレイヤーを指すと同時に、フォワードの仕事をしながらゲームメイクもする選手に対して使われることもあります。それが白石であり、マジックジョンソンやレブロンをイメージすればよいですかね…
そんな白石、バスケットマンなら誰もが思いつつも言葉にはできないであろう夢を子供の頃から持ち続けていました。
プロ野球選手になりたい、Jリーガーになりたい、オリンピックに出たいなんて夢を語る奴はいても、NBAプレイヤーになりたいという夢はほとんど耳にすることがありません。バスケをやってる人間の口からもなかなか聞けない夢です。メジャーリーグならともかく、2m以上の黒人が尋常じゃない速度でぶつかり合うNBAの世界は日本人の体格では通用しないという事を皆が知ってしまっているからなんですがね、それでもあえてそこを目指す志の高さが日本のバスケット選手には必要なのかもしれませんね…
さらに不破を投入して突き放しにかかる横浜大栄。
これはね、フィンガーロールといいます。レイアップの時に指先でボールに横回転をかけるわけですよ。するとどうなるかというと…例えば45°の位置からバンクショットを打つとしましょう、ボールが45°の入射角でボードに当たれば当然反射角も45°になるわけです。フィンガーロールはこの入射角=反射角という性質を曲げるために使われる技術です。つまりレイアップにはいったもののスペースがなくて直接は狙えない、バンクショットにするしか無いけど角度が合わないという時に回転の力によって反射角を調整する技術です。まぁ俺にはできない技術です…
つーわけで爆発力抜群の横浜大栄、しかし食い下がる新丸子。
高橋「これはやったことのある奴にしかわからないことだけど…」
高橋「技術で仲間をひっぱり、精神面ではチームの支柱となる。この点差で4Fという今の状況でもメンバーに不安の色は見えない。」
ふーん。キャプテンやったことがねーから分かんねえ(笑)
チェストパスでの単純なフェイントなんですけどね、一流の選手はフェイクも一流ということです…
そしてトドメ。
不破の設定は俺と同じ178cm。この身長でダンクというのは物理上不可能ではない。おそらくダンクが可能な身長の限界値というものは165cmくらいでしょう。がしかしこれは黒人を前提とした数値であって、165cmの日本人にダンクはできないでしょう。175cmあればリングをつかめるという奴は山ほどいるでしょーが、そこからダンクとなるとさらに10cm以上高く飛ばないといけません。つまり178cmの不破がダンクを決めること自体は荒唐無稽な話ではないということなんですが…さすがに試合中にリバースダンクはやり過ぎだわ(笑)
つーわけで敗れたのは新丸子。
千葉「シケた面してんじゃねえよっ。やれるこた全てやった、悔いはねェ!オマエラの中で誰か一人でも後悔してる奴がいんのか?」
沢「あ、いや…」
と、強い背中を見せる千葉でしたが…
『誰しもがそうやって自分に言い聞かす いい試合だった 全てを出しきったんだ 後悔などあるハズがない』
うん、たしかにそーかもしんないね。最近の高校野球や高校サッカーを見てるとグラウンドで泣き崩れる選手を多く目にしますわな。それはそれで感動するんやけども、グラウンドでは下を向かず、悔しさに必死に耐える姿にもそれはそれで感動してしまうわけです。敗者の美学なんて言葉は好きではないけども、それもまた勝負に挑む男のあり様ではあるんよね…
うん、たしかにそーかもしんないね。最近の高校野球や高校サッカーを見てるとグラウンドで泣き崩れる選手を多く目にしますわな。それはそれで感動するんやけども、グラウンドでは下を向かず、悔しさに必死に耐える姿にもそれはそれで感動してしまうわけです。敗者の美学なんて言葉は好きではないけども、それもまた勝負に挑む男のあり様ではあるんよね…
つーわけで大栄白石のストップ&ジャンプシュートに影響を受け練習する空。