ちょっと趣向を変えてこんな作品に手を出してみます。
風の谷のナウシカ!
俺はね、35歳のおっさんですがジブリ映画好きですよ。いくつになったってラピュタやナウシカを観るとワクワクするし、トトロを観ると号泣するし、耳をすませばを観ると胸がキュンキュンしちゃいます(笑)さすがに最近のジブリ映画には何も感じないけども、それは俺の感性が鈍っただけであって子供の頃に観てればやっぱ深く感動したんじゃないかねぇ…
さてこのナウシカは原作版ではなく映画版のナウシカです。ナウシカは原作版を読んでナンボだという意見もあるでしょーがね、俺が最初に触れたのは映画版やったし、何よりも映画版の方が楽しい。原作でナウシカが巨神兵に乗って飛ぶというのは俺には違和感があったんですよね…
そんなわけで10回以上は観ているであろうこの映画版風の谷のナウシカ、だけど一番最初に登場した人物及びその初セリフを答えられる人はなかなかいないでしょう。風の谷のナウシカはね、この人のこのセリフから幕が開きます…
ユパ様!
ジブリ史上最強の戦士はユパ様でしょう。アシタカが最強を名乗るにはまだ若いな(笑)
ちなみにユパ様の本名はユパ・ミラルダ。原作ではユパ様はクシャナをかばって死んじゃいますユパ様は死なない方がいーなぁ…
ちなみにユパ様の声、これはもちろんこの人と同じです!
銭形警部!
後に述べますがナウシカとクラリスは同じ声なんでね、ナウシカ&ユパ様というのはクラリス&銭形警部なんですよ、声的にはね…
そして風の谷のナウシカのヒロインが登場!
もちろんナウシカです!
数多く存在するジブリヒロインの中、総選挙で人気No.1を決めろという話になれば大島優子の立ち位置にいるのがナウシカではないでしょーか。シータが渡辺麻友でキキが柏木由紀、指原がメイちゃんでしょーかね(笑)まぁ順当に考えればナウシカがジブリ史上最高のヒロインということになるでしょーな…
そんなナウシカの声は言うまでもなくめぞん一刻の管理人さんです。ジブリ関連でいくとカリオストロの城のクラリス、サツキとメイのお母さんもナウシカと同じ声。そしてジブリファンでもなかなか知らない事実なんですが、ナウシカの声はその後のジブリ作品にも登場してるんです。
もののけ姫に登場したトキさんも同じ声なんです。トキさんとナウシカが同じ声だというのは、言われてみないとなかなか気付けませんね…
さて異変を感じたナウシカ、これで飛び立ちます!
メーヴェ!
現代科学なら技術的にも構造的にも実際に作れるでしょうよ。だけど現実にはメーヴェは存在しない、その理由は「安全性の確保ができないから」これに尽きるんでしょう…
そんなメーヴェにはエンジンも付いてます。
実際にはこの体勢で飛ぶことは可能かね?30km/hくらいならいけるでしょーが、それ以上になると風圧で大変ですよ。足で踏ん張っていない以上、腕力と握力にかかる負担がデカいわ…
さて飛び立ったナウシカが見つけたのはユパ様を追いかけるこの蟲!
王蟲!
ナウシカといえば王蟲か巨神兵でしょというぐらいのインパクトがこいつにはありましたな。その体長はなんと80m!シロナガスクジラでも体長20~30mですからね…まぁ例えるならギザのスフィンクスくらいの大きさです。う~ん、例えが分かりにくいなぁ(笑)
ちなみにですね、パソコンで「オウム」と入力すると「王蟲」と変換されますが、これは間違いです。ナウシカに登場する王蟲は「オーム」ですからね。オウム真理教もアレフなんて名前にしないで「王蟲真理教」にでもしてれば笑いを誘えたのに(笑)
そんなわけで王蟲をなだめたナウシカの前にこいつが登場。
テト!
キツネリスがキツネなのかリスなのかと問われればそりゃリスなんでしょうね。現実にもリスザルはサルだし…ブタゴリラはどっちかっていうとゴリラだしね(笑)
さてそんな凶暴なキツネリスを一瞬で懐柔するナウシカ。
指を噛まれたりしたら俺なら一瞬で振りほどいちゃいますがね。クワガタに噛まれておもいっきり振りほどいたらクワガタの首から下がもげて飛んでいくってことはよくありました(笑)
さらにこの動物も登場。
カイ&クイ!
こいつらはね、トリウマという生物です。けっしてチョコボではありません(笑)
つーわけで風の谷にやってきたユパ様に対し…
この若奥さんの名前が分かればかなりの映画版ナウシカ通でしょーな。この人は「トエト」さんといいます。この人に注目する奴はほとんどいないでしょーが、このトエトさんの声はまいっちんぐマチ子先生と同じです(笑)分かりやすく言えばアルプスの少女ハイジのクララと同じ声なんです。さすがにこれに気付ける奴はおらんだろう…
さらに寝たきりのナウシカの父ちゃん登場。
ジル!
まぁ帽子を取ったユパ様の髪型にどーしても目がいってしまいますがね(笑)かなりファンキーだよなぁ…
そんなジルの声はドラゴンボールZの大界王神さまですな。
そして大ババ様からこの伝説が語られます。
宮崎アニメファンだというのであればこの「その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし 失われし大地との絆を結び ついに人々を青き清浄の地へ導かん」と「リーテ ラトバリタ ウルス アリアロス バル ネトリール」は暗記できていないとダメだと俺は思っています。つーか何回も観てりゃ自然と頭に残るはずですから。
ちなみに大ババ様の声は…アルプスの少女ハイジのロッテンマイヤーさんと同じです。宮崎駿繋がりということでハイジの声優さんは他にもたくさんナウシカに出演してるんですが……さすがにハイジとペーターの声は登場しません。これは何故かというと、ハイジの声はどーやってもハイジにしか聞こえないし、ペーターの声はどーやってものび太にしか聞こえないからでしょう…
さてその夜、ナウシカは見張りのこの爺ちゃんから呼ばれます。
ゴル!
ゴル爺さんの声はハイジ的にいうとアルムのおんじと同じです。ジブリ的に言うと…
カリオストロ大公家の庭師の爺さんと同じです。全員似たような顔だなぁ(笑)
そしてこの重要人物も登場。
ミト!
ミトやゴル爺さんは「城オジ」と呼ばれています。腐海の毒にやられて農作業ができなくなった人達は城の守りに就く…うまい感じに役割分担ができてるんです、風の谷は。
そんなミトの声はね、いうまでもなく磯野波平です。ジブリ的にいうとカリオストロの城のジョドー→ナウシカのミト→ラピュタのモウロ将軍、全員波平です。
そんなこんなで風の谷に墜落したトルメキアの大型船、大爆発したにも関わらず生きていた不死身の女の子が…
ラステル!
ミトはこのラステルを一目見てペジテの王族の姫君だと断言しておるんやけども、その判断材料は何だったんでしょーな?帽子の宝石のように思えるけども、後に登場するラステルのおかんは普通の帽子なんよね…
ちなみにラステルの声、これは実は現在の磯野カツオの声なんです。それにしてもカツオの声は1998年に、ワカメちゃんの声は2005年に変更されたんですが、いつの間にやら俺はこれを受け入れてしまってますな。ドラえもんもさ、一気に声優陣を全取っ替えするんじゃなくてサザエさんみたいに徐々に変更していくスタイルをとってくれれば俺も馴染めたかもしんないのになぁ…
そしてこの墜落事故の中、唯一の生存者(?)がいました。
この蟲の名前は「ウシアブ」といいます。「牛虻」とゆーことでしょーかね?
さて墜落事故の翌日、風の谷を襲撃するトルメキア軍。父親を殺されてブチ切れたナウシカは…
杖で4人を撲殺!
…冷静に考えるとナウシカって人殺しなんよね。蟲は殺さないのに人は殺すというちょっと変な価値観の子なんですよ(笑)おまけに武装した兵士を瞬殺できるというその戦闘力…嫁にしたら大変そうなヒロインです。
つーわけでバーサク状態のナウシカを止めたのはユパ様。
どこから飛んできたのかはまぁ詮索しないでおこーか…
そんなユパ様、カッコいいんです。
セラミックよりも王蟲の皮から削り出した剣の方が硬い、だとすればそんな王蟲の皮をいかにして剣状に加工したのかという疑問は残ります。鉄のように鍛えたわけではなく「削り出した」というからには、王蟲の皮よりも硬い物質が存在してるということになりますからね…
そんなわけでナウシカにブッ飛ばされてたトルメキア軍副官が…
クロトワ!
俺はジブリ映画における悪人とはムスカとカリオストロ伯爵の2人だけだと思っています。クロトワはナウシカの敵ではあるものの、悪人かと言われればそーではない。ジブリ映画に明白な悪というものは滅多に登場しませんよね…
ちなみに俺がジブリ映画で最も「この野郎、絶対に許さんぞ!」と怒りに震えたのはムスカでもカリオストロ伯爵でもなくこの子です。
キキが雨の中配達したかぼちゃとニシンのパイを、優しいお婆ちゃんが焼いてくれたあのかぼちゃとニシンのパイを「あたしこのパイ嫌いなのよね」と吐き捨てたこの小娘だけは断じて許せぬ!
そしてついにこの人物が登場!
クシャナ!
ロビンマスクみたいな格好してますがね(笑)こんなのかぶってたら首が疲れてしゃーないでしょに。
ところでこのクシャナ、アルファベット表記するとCusianaaになるんですが……そーなんです、これを並び替えるとNausicaaになるんです。ナウシカとクシャナは実は一人の人間の表裏というものを表しているのかもしれませんな…
ちなみにクシャナの年齢は微妙な25歳です。なかなか知られていないジブリ映画の登場人物の年齢はこんな感じになってるんです。
4歳 メイちゃん
9歳 千尋
11歳 サツキ
12歳 パズー/シータ
13歳 キキ/アリエッティ
15歳 雫/サン
16歳 ナウシカ
17歳 アシタカ/フィオ
18歳 ソフィー
25歳 クシャナ
27歳 ハウル/クロトワ
28歳 ムスカ
36歳 ポルコ・ロッソ
45歳 ユパ
50歳 ドーラ
…やべえ、俺もーすぐポルコと同い年になっちまうやん(笑)
つーわけで風の谷の住民は全員とっ捕まっちゃいました。
予想外に住民が多かった風の谷。それにしても成人男性のヒゲ率がハンパなく高い。あっち見てもこっち見てもヒゲ、ヒゲ、ヒゲ(笑)
さてその夜、ユパ様が見たのは毒を出さない腐海の植物。
ナウシカ「きれいな水と土では腐海の木々も毒を出さないとわかったの。」
ナウシカ「なぜ…誰が世界をこんなふうにしてしまったのでしょう…」
う~ん、耳が痛い。福島の原発事故を体験した後だとさらに考えさせられてしまいます。いったいどーやってあの汚染地区を除染すればいいのか、日本人はもっと真剣に議論すべきなのかもね。汚染した国土をそのまま未来の子供たちに引き渡す、これほど恥ずべき行為は無いよな…
そんなこんなでナウシカは人質としてペジテへ連れていかれます。
1番上の大型輸送船が「バカガラス」その前にいる白い戦闘艇が「コルベット」バカガラスに牽引されているのが「パージ」というグライダー艇です。こーゆーとこに目がいってしまうのは男性ならではの視点でしょーな。ジブリ映画は老若男女問わず楽しめることを前提にして制作されておると思うけども、こーゆー男心をくすぐるメカが登場するナウシカやラピュタはどっちかっつーと男の子向けよなぁ…
さてそんなトルメキア船団に対しこの戦闘機が奇襲!
ガンシップ!
風の谷も一機所有しているこのガンシップですが、戦闘能力が他の飛行機とは桁違い。この戦闘能力があるがゆえに、風の谷は戦争の際にガンシップを供出して参戦するという盟約をトルメキアと結ぶことによって自治を確保しておるわけです。綺麗事だけでは村人の平穏な暮らしを維持することはできないんですね…
さてそんなペジテのガンシップに襲撃されてナウシカは…
ナウシカはね、ジブリのヒロインには珍しくボインちゃんです(笑)これには宮崎駿なりの理由があってね、城オジやお婆さんといった死んでいく人達をその胸で抱きとめてあげるために胸がデカいそーです。
…ん?とゆーことは貧乳の女の胸では心安らかに死ぬことはできないということでしょうかね(笑)
つーわけで腐海に不時着した一行、周りは蟲だらけです。
昆虫が巨大化した場合、人類にとって最も驚異となりうるのはトンボじゃないでしょーかね?カマキリやクモも恐いでしょーが、空からトンボに襲われたらちょっと回避不能だもんな…
さらに下からはこやつが登場。
王蟲は水棲昆虫でした。これは驚くべきことですよ、だって陸上でも自由に行動できる水棲昆虫なんて地球上に存在してないですからね。地上と水中の両方に適応するっていうのは進化的には実はとんでもなく難しいことなんですよ…
つーわけで怒ってる蟲たち。
こいつらは「ミノネズミ」といいます。どんな昆虫であろうとしょせんは虫けらだけども、虫けらといえども群れてるとちょっと恐さを感じるよな。イワシが群れを作って身を守ってるのを人間目線で見ると「これ意味あんのか?」と思ってしまうけども、やっぱりイワシを襲う側からすればあの群れの中に突っ込んでいくのは嫌だろうしね…
さらにナウシカと空中でぶつかったのが…
この蟲は「ヘビケラ」といいます。蛇と螻蛄のことでしょーな。
ちなみにオケラという昆虫、よく聞く名前だけどレア昆虫です。なかなかモグラを見つけられないのと同じでオケラを見つけようと思ってもまず見つかりません。少年時代にはありとあらゆる昆虫を捕まえましたが、生きてるオケラを見たのはたったの一度だけです。オケラとタガメは俺の中ではオオクワガタなんかよりも価値があるなぁ…
そんなわけで腐海の深層に落ちたナウシカ、子供時代の夢をみます。
子犬を飼うのは許されても子王蟲を飼うのはさすがに許されませんでした。そりゃ親も「家では王蟲は飼えませんっ!」って怒るわ(笑)
ちなみにこのシーンの時にさ「らん♪らんらららんらんらん♪らん♪らんらららん♪」っていうちょっと哀しくもあり不気味でもある曲がかかるでしょ、俺はあの曲をずーっと着メロにしてました(笑)今考えると悪趣味だったなぁ…
つーわけでようやくこの少年が登場!
アスベル!
ジブリ映画を見てると「この後この2人はどーなったんだ?」と思わずにはいられないカップルができますわな。パズー&シータ、雫&聖司、アシタカ&サンあたりはどーしてもその後が気になってしまうところですが…原作においてナウシカとアスベルが結ばれることはありませんでした。アシタカとサンもうまくはいかない気がするし、雫と聖司に至ってはたぶん聖司がイタリアで浮気してますよ(笑)
そんなアスベルの声はね、もちろんアシタカと同じでーす。
つーわけでナウシカは腐海の謎を知ります。
たしかに腐海はそーゆー役割を果たしています。がしかしこれは世界の謎のほんの表面にしかすぎないんです…
ここから先は映画版ナウシカしか観ていない人は知らなくてもいい事実かもしれませんが、腐海は人工的に造られたものです。腐海を守る蟲たちも人の手により造られたものなんです。1000年前に人類は汚れきった環境を浄化するために腐海と蟲を造り出して、世界が完全に浄化されるまでの期間を眠りにつくことにしたんですよ。だけど数千年後に起こしてくれる奴が誰もいなくなっちゃうのも困るので、1000年前の人類は自分たちとは別の人類を「つなぎ」として造ったんです。そうなんです、あくまで世界が浄化されるまでのつなぎとして造られたのがナウシカたちなんです!
さらにね、1000年前の旧人類が造り出したナウシカたち新人類の身体には仕掛けがしてあります。世界が完全に浄化された後に旧人類と新人類が争うことがないように、ナウシカたち新人類は完全に浄化された世界の空気の中では生存できない身体にされておるんですよ…
映画版ナウシカだと腐海と蟲は世界を浄化してくれている存在なんだから共存しようよ的な終わり方になっていますが、原作だと浄化された世界ではナウシカたち新人類は結局のところ死滅するしかないという隠された世界の秘密にナウシカは到達してしまうんです。そんな絶望的な真実を知ってしまったナウシカが最終的に採った手段は…「眠ってる旧人類を皆殺し」(笑)
……ほらね、映画版ナウシカしか観てない人は知らなくてもいい事実でしょ…
後編に続く