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改訂版きよの漫画考察日記74 うしおととら第17巻 全編

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第17巻は白面への反撃開始!

お月様


第50章「とら」
こんな始まり方します。
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じゃあ読むのやめますなんて奴はいません(笑)


つーわけで舞台は2500年前のインド、登場人物は…
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ラーマ!
なんとなく潮を連想させる瞳です。とらが潮に対して心を開いていけたのは、潮の瞳にラーマの面影を感じていたからかもな…

そんなラーマの姉、種モミ取られてイジメられます。
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北斗の拳のミスミ爺さんを思い出しますな(笑)



そんなラーマの姉、シャガクシャを変えていきます。
シャガクシャ「この私に種をまけとでもいうのか…種は何だ?」
「さあ…でも…」
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うしとらの物語の根底にあるメッセージはこれなのかもしれませんね。白面の物を倒せる唯一の武器である獣の槍は白面への憎しみを糧にして絶大なる力を発揮してたわけですが、それでは白面は倒せない。憎しみではなく別の感情で戦わなきゃいけないんです、そしてそれができるのは潮ととらしかいないんです…


さらにこんな一言も。
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がしかーし敵兵に襲われ命を落とすラーマの姉。
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ここがポイントなんですよね。とらが言う「お前を食う」っていうのは、実は「お前を護る」という意味合いがその深層意識の中に隠されておったわけですよ。そこを踏まえた上でうしおととらを読み返してみるとなかなかに深いですよ。


そしてついに…白面が誕生!
白面「くくっ…くくくっ…礼を言うぞシャガクシャ。」
シャガクシャ「な…何⁉︎」
白面「ついに現身を手に入れた。おまえの憎しみを喰らい!不信を、妬みを、利己の心を喰らいて…」
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白面の者の生涯を年表にするとこんな風になります。
・BC? 生誕(世界が形成された時に陰の気が集まってできた)
・BC1000年頃 殷の妲己に取り憑いて殷を滅亡させる
・BC500年頃 インドで受肉、マガダ国を滅ぼす。
・BC300年頃 中国でギリョウとジェメイの両親を殺害
・753年 大陸から日本へ
・1100年頃 人間妖怪連合軍に追われ沖縄トラフへ 以後800年間封印される
こーして白面の生涯を見てみると、そらほど悪い妖怪ではないんじゃないかなとも思えます。受肉して2500年くらい生きてるわけですからね、ホントに悪い妖怪なら世界はすでに滅亡してますよ…


そんなわけでラーマの姉を護れず、さらには自分の心が育ててしまった白面の者にラーマをも殺されて…
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とらの顔に刻まれたくまどり模様、あれはシャガクシャが流した血の涙の名残りなのでしょーか…

そして400年後、ついに獣の槍を見つけたシャガクシャ。その半生を見続けてきた潮とも別れの時。
シャガクシャ「どこから来て…どこに帰るか知らぬが…その時が来たようだ。もしも機会があるならば…」
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つまり…潮ととらは初対面ではなかったわけですな。これでうしとらの伏線は全て回収されたといってよいでしょう、残るは白面との戦いと…あの因縁だけですね…



第51章「降下停止、浮上」


そんなわけで白面を憎むのではなく、自分自身の戦う理由を再確認した潮。
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少年漫画における戦いの動機、その1位は間違いなく「他の誰かを護るため」です。主人公がこーなると強いんだわ…

そーこーしてる間に日本各地を火の海にした白面の者、そんな白面に単身挑むのはもちろんとら!
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「雄鳴雄鳴雄」と書いて「おおおおお」と読ませるこのカット、俺は好きですけども。

さてここからは最終決戦に相応しく、過去に登場した一発キャラ達が大集合。
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あやかし編での中島タツヤくんです。「オレといっしょに母ちゃんにいいとこみせようぜ!」思い出しますね…

さらに…
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なまはげ編での大谷詩織ちゃんです。「おまえはそこでかわいてゆけ」思い出しますね…

ノンストップでいきましょう。
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シュムナ編、思い出すのはやはり徳野さんです。「オレは…まっすぐ…立ってるか…?」

さらにまとめて登場。
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左上には潮のクラスメートの横尾厚池、右下には三上理恵子古尾めぐみ、そして左下には俺が大好きな坂口つぁんがいます。坂口つぁんの「オレは人間だからよ!助け呼んでる者ほっとけねえって。」は隠れた名言ですよ…

さらにさらに…
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桧山勇羽生礼子間崎賢一香上片山伏戸歩、この辺りは一発キャラではない連中が集まります。

この後続くのは正真正銘の一発キャラたち。
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佐久間泰野村信一岡田先生折草浩設楽水乃緒、この辺りのキャラのフルネームがスラスラ出てくるのなら立派なうしとらマニアですね…


そしてラストに…
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仁礼裕美厚沢恭治、そして柏木実ですな。厚沢さんが記憶を取り戻したというのは白面への反撃の大きな一歩となりますね…


つーわけで人々の恐怖が薄れている原因が獣の槍の破片だと知った白面。
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白面の者を藤田和日郎以上に上手く書ける漫画家はいませんね…


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