第17巻は白面への反撃開始!
第50章「とら」
こんな始まり方します。
じゃあ読むのやめますなんて奴はいません(笑)
ラーマ!
なんとなく潮を連想させる瞳です。とらが潮に対して心を開いていけたのは、潮の瞳にラーマの面影を感じていたからかもな…
そんなラーマの姉、種モミ取られてイジメられます。
北斗の拳のミスミ爺さんを思い出しますな(笑)
そんなラーマの姉、シャガクシャを変えていきます。
シャガクシャ「この私に種をまけとでもいうのか…種は何だ?」
姉「さあ…でも…」
うしとらの物語の根底にあるメッセージはこれなのかもしれませんね。白面の物を倒せる唯一の武器である獣の槍は白面への憎しみを糧にして絶大なる力を発揮してたわけですが、それでは白面は倒せない。憎しみではなく別の感情で戦わなきゃいけないんです、そしてそれができるのは潮ととらしかいないんです…
さらにこんな一言も。
がしかーし敵兵に襲われ命を落とすラーマの姉。ここがポイントなんですよね。とらが言う「お前を食う」っていうのは、実は「お前を護る」という意味合いがその深層意識の中に隠されておったわけですよ。そこを踏まえた上でうしおととらを読み返してみるとなかなかに深いですよ。
そしてついに…白面が誕生!
白面「くくっ…くくくっ…礼を言うぞシャガクシャ。」
シャガクシャ「な…何⁉︎」
白面「ついに現身を手に入れた。おまえの憎しみを喰らい!不信を、妬みを、利己の心を喰らいて…」
白面の者の生涯を年表にするとこんな風になります。
・BC? 生誕(世界が形成された時に陰の気が集まってできた)
・BC1000年頃 殷の妲己に取り憑いて殷を滅亡させる
・BC500年頃 インドで受肉、マガダ国を滅ぼす。
・BC300年頃 中国でギリョウとジェメイの両親を殺害
・753年 大陸から日本へ
・1100年頃 人間妖怪連合軍に追われ沖縄トラフへ 以後800年間封印される
こーして白面の生涯を見てみると、そらほど悪い妖怪ではないんじゃないかなとも思えます。受肉して2500年くらい生きてるわけですからね、ホントに悪い妖怪なら世界はすでに滅亡してますよ…
つまり…潮ととらは初対面ではなかったわけですな。これでうしとらの伏線は全て回収されたといってよいでしょう、残るは白面との戦いと…あの因縁だけですね…
第51章「降下停止、浮上」
そんなわけで白面を憎むのではなく、自分自身の戦う理由を再確認した潮。
少年漫画における戦いの動機、その1位は間違いなく「他の誰かを護るため」です。主人公がこーなると強いんだわ…さらにまとめて登場。
左上には潮のクラスメートの横尾と厚池、右下には三上理恵子と古尾めぐみ、そして左下には俺が大好きな坂口つぁんがいます。坂口つぁんの「オレは人間だからよ!助け呼んでる者ほっとけねえって。」は隠れた名言ですよ…
左上には潮のクラスメートの横尾と厚池、右下には三上理恵子と古尾めぐみ、そして左下には俺が大好きな坂口つぁんがいます。坂口つぁんの「オレは人間だからよ!助け呼んでる者ほっとけねえって。」は隠れた名言ですよ…